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67.切なる願い(★)
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景介が知る内気で純な青がどこにもなかったからだ。ぎらついたそれは飢えた肉食獣のもののように景介を捕らえて離さない。
「ルー……はぁ……っ、……ルー……」
すっかり当てられてしまったようだ。恍惚とした表情でルーカスの名を呼ぶ。けれど、彼がそれに応えることはない。
「っ!? ……あっ、……っ!」
股を大きく開かせる。白い太股の先、やや下方にある黒色のへこみ。そこに一指し指を押し当てると恥じらうように収縮した。
「っ!? おっ、おい……っ」
下着をずり下ろす。
「ちょっ……!!」
露わになったペニスは透明な蜜でしっとりと濡れていた。
「~~っ、んな、見るなって……」
乱れた呼吸をそのままに下着を取り去った。
「あっ! ……んっ……」
残ったのはライトブルーのワイシャツのみ。
「はぁっ……はッ……ケイ……っ……」
咽返るほどの色香に呑まれていく。気付けば手が動き出していた。チェストに向かって真っ直ぐに。
「っ!? おい!!」
取り憑かれたようにシャッターを切っていく。
「やっ、ヤだ……なんっ……」
景介はそんなルーカスに恐怖し、涙を浮かべる。
「……めろ。止めろって! ……っ!」
引き攣った声で制止を求める。それでもルーカスの耳には届かない。乱暴にシャツのボタンをはずしていく。
「やっ! ……る、ルー……っ!」
押さえを失ったシャツが両サイドに向かってはらりと落ちる。腹部から胸にかけて一直線に引かれたライン。臍を囲むように隆起した筋肉。鍛錬の証。敬意は薄れ、欲ばかりが膨らんでいく。
カーテンから差し込む夕日。それに合わせて硬い光を作り、一つまた一つと写していく。そうして、首、胸、腹と進めていく内に下腹部にあるそれをレンズが捉えた。淫香を振り撒き、主張を繰り返すいじらしいそれを。
「あッ!? そん……っ、あぁっ……っ!」
扱くと顎を上向かせて喘いだ。そんな乱れ姿を花茎越しに写すと、ルーカスの口角がくっと上がった。磨かれた上半身も一緒に。思い立ち、ズームを解除する。
「っ!?」
突如視界が覆われる。見れば景介の白い手がレンズを掴んでいた。
「ケイ、離――」
「止めろよ!!! 何で、こんな……っ」
言葉を詰まらせ嗚咽を漏らす。
「勘弁してくれ。お前のカメラにこんなの……」
――耐えられない。
そう言わんばかりに唇を噛み締める。
「……そっか。……そうだよね」
――穢れなく、美しい世界であるのだ。
景介にとってこの世界は。理解しているつもりでしきれていなかった。温かくも尊い気持ちだ。砕くようなことがあってはならない。顎に力を込め、引き出しにカメラをしまった。
「ルー……」
「ごめん。嫌な思いをさせて」
我を通す分愛する、大切にするなどと決意を固めておきながら欲に溺れてしまった。自身の未熟さを心底恥じる。
「……続き」
「うん……」
返事こそしたものの立ち直れず指の一本も動かせない。
「ごっ、ごめん。やっぱ今日はもう――えっ? ……おわっ!?」
腰に何かが絡まる。次の瞬間には景介の方に引き寄せられていた。
「えっ!? ちょっ……」
腰にあるのは彼の脚だった。見ればルーカスの太股の上に彼の脚の付け根が乗っている。中心にはへこみの感触。下着から漏れ出た体液が彼のそこを濡らしていく。
「まっ!? ままままままままっ!!!!」
あろうことか腰を上下に振り始めた。擦れる度に響く淫らな水音。耳にすればするほどに理性が塗り潰されていくのが分かる。
「あっ!? ~~~だっ、あッ! ……うぅ゛……!」
全身に痺れるような快感が走る。まずい。
「す、ストッ! ストップーーーーー!!!!!!」
急ぎ景介の腰を押さえて止めた。互いに言いたいことがあるのだろうが、口をつくのは荒い息ばかりだ。そんな中、景介は拘束を緩め静かに口を開いた――。
「ルー……はぁ……っ、……ルー……」
すっかり当てられてしまったようだ。恍惚とした表情でルーカスの名を呼ぶ。けれど、彼がそれに応えることはない。
「っ!? ……あっ、……っ!」
股を大きく開かせる。白い太股の先、やや下方にある黒色のへこみ。そこに一指し指を押し当てると恥じらうように収縮した。
「っ!? おっ、おい……っ」
下着をずり下ろす。
「ちょっ……!!」
露わになったペニスは透明な蜜でしっとりと濡れていた。
「~~っ、んな、見るなって……」
乱れた呼吸をそのままに下着を取り去った。
「あっ! ……んっ……」
残ったのはライトブルーのワイシャツのみ。
「はぁっ……はッ……ケイ……っ……」
咽返るほどの色香に呑まれていく。気付けば手が動き出していた。チェストに向かって真っ直ぐに。
「っ!? おい!!」
取り憑かれたようにシャッターを切っていく。
「やっ、ヤだ……なんっ……」
景介はそんなルーカスに恐怖し、涙を浮かべる。
「……めろ。止めろって! ……っ!」
引き攣った声で制止を求める。それでもルーカスの耳には届かない。乱暴にシャツのボタンをはずしていく。
「やっ! ……る、ルー……っ!」
押さえを失ったシャツが両サイドに向かってはらりと落ちる。腹部から胸にかけて一直線に引かれたライン。臍を囲むように隆起した筋肉。鍛錬の証。敬意は薄れ、欲ばかりが膨らんでいく。
カーテンから差し込む夕日。それに合わせて硬い光を作り、一つまた一つと写していく。そうして、首、胸、腹と進めていく内に下腹部にあるそれをレンズが捉えた。淫香を振り撒き、主張を繰り返すいじらしいそれを。
「あッ!? そん……っ、あぁっ……っ!」
扱くと顎を上向かせて喘いだ。そんな乱れ姿を花茎越しに写すと、ルーカスの口角がくっと上がった。磨かれた上半身も一緒に。思い立ち、ズームを解除する。
「っ!?」
突如視界が覆われる。見れば景介の白い手がレンズを掴んでいた。
「ケイ、離――」
「止めろよ!!! 何で、こんな……っ」
言葉を詰まらせ嗚咽を漏らす。
「勘弁してくれ。お前のカメラにこんなの……」
――耐えられない。
そう言わんばかりに唇を噛み締める。
「……そっか。……そうだよね」
――穢れなく、美しい世界であるのだ。
景介にとってこの世界は。理解しているつもりでしきれていなかった。温かくも尊い気持ちだ。砕くようなことがあってはならない。顎に力を込め、引き出しにカメラをしまった。
「ルー……」
「ごめん。嫌な思いをさせて」
我を通す分愛する、大切にするなどと決意を固めておきながら欲に溺れてしまった。自身の未熟さを心底恥じる。
「……続き」
「うん……」
返事こそしたものの立ち直れず指の一本も動かせない。
「ごっ、ごめん。やっぱ今日はもう――えっ? ……おわっ!?」
腰に何かが絡まる。次の瞬間には景介の方に引き寄せられていた。
「えっ!? ちょっ……」
腰にあるのは彼の脚だった。見ればルーカスの太股の上に彼の脚の付け根が乗っている。中心にはへこみの感触。下着から漏れ出た体液が彼のそこを濡らしていく。
「まっ!? ままままままままっ!!!!」
あろうことか腰を上下に振り始めた。擦れる度に響く淫らな水音。耳にすればするほどに理性が塗り潰されていくのが分かる。
「あっ!? ~~~だっ、あッ! ……うぅ゛……!」
全身に痺れるような快感が走る。まずい。
「す、ストッ! ストップーーーーー!!!!!!」
急ぎ景介の腰を押さえて止めた。互いに言いたいことがあるのだろうが、口をつくのは荒い息ばかりだ。そんな中、景介は拘束を緩め静かに口を開いた――。
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