【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話

那菜カナナ

文字の大きさ
上 下
20 / 27

20.告白

しおりを挟む
「なりません! そのような強力な術を放たれては――」

「~~っ、ならばお前が何とかしろ!」

「はっ、……はっ! ただいま!」

 細身の妖狐さんが前に出た。そして。

「『ばく』!」

 妖狐さんの手から、半透明な網みたいなものが出てきた。その網は真っ直ぐにからすに向かって飛んでいく。

「カカァ♪」

 烏はその網を軽やかにかわした。かと思えば、網が急旋回して烏の後を追いかけて行く。

「つっ、追尾型!? すっ、すっげー!」

「ほほう? 野狐やこのくせにやりやがるぜ」

 白黒ハチワレモードの輪入道・大五郎さんも絶賛している。あの細身の妖狐さんは相当にポテンシャルが高いみたいだ。

「くわっ! く~!」

 だけど、あの烏も負けていない。ひらりと網を躱して地面に向かって急降下。着地する気か? それとも超低空飛行でかおるさんに迫ろうと……えっ!?

「きっ、消えた……!?」

 烏の姿が消えた。木陰と重なった瞬間、何の前触れもなく。

「さっ……樹月きづき!! 何をしている!! っ!? ぎゃあっ!!??」

 突然薫さんの背後からくだんの烏が現れた。一体、何がどうなってるんだ???

「止めろ! この無礼者!!」

「くぅ~ん♡ くぅ~ん♡♡♡」

 烏は薫さんの肩に乗るなり、顔や羽を擦り付け始めた。薫さん、随分と懐かれてるんだな。

「大五郎さん、あの烏は一体……?」

「ヤツの名は『紅丸べにまる』、常盤ときわ……六花りっか様と薫様のお婆様であらせられるみお様専属の伝書烏だ」

「伝書烏……?」

「ああ、ヤツはあんなふうに影と影の間を自由に行き来出来るんでな、にはもってこいなのさ」

「影から影? ……なっ、なるほど! 木陰から潜って、薫さんの影から出てきたってことですね!?」

「そういうこった」

「ほえ~、やるにゃ~」

すこぶる優秀なヤツだが、まぁ……『』なのはいただけねえな」

「は?」

「みゃ?」

「あの通り、目を付けられたら最後、所構わず『ん~♡♡♡』ってな」

「ああ……はははっ、それで薫さん顔面をガードしてるんですね」

「~~っ、紅丸殿! 無礼が過ぎますぞ!」

「がっ!? 痛っ……」

「わっ、若!? もっ、申し訳ございません!!」

 紅丸は薫さんの肩と着物にしっかりと爪を立てているみたいだ。あれだと樹月さんも手の出しようがない。

「……良かった」

 唐突にリカさんが零した。マイペースというか何というか……。案の定、薫さんが激怒する。

「~~っ、お戯れを――」

「紅丸はね、こう見えて結構見る目があるんだよ」

「は……?」

 リカさんの金色の瞳が、薄っすらとだけど滲んでいるような気がした。

 色んな思いが入り混じってのことなんだろう。その中でもとりわけ強いのは……やっぱり後悔の色か。

「何をバカな……っ」

「くぅ~ん……」

「ぐっ……」

「おっ……」

 紅君の甘えたな態度に絆されてしまったのか、薫さんの緊張が緩まっていく。

 いい子だ。

 言っちゃえばツンデレか。

 ほんの少しだけど、俺でも仲良くなれそうな……そんな兆しを感じる。って、流石に楽観視し過ぎか。

「きゅ~……」

むぎ!? ふにゃ~、アイツ勇気あるにゃ~」

 家の中からポメラニアン似の妖・麦君が姿を現した。

 あの子はあれで結構計算高い。大方俺と同じように『ツンデレの風』を感じ取ってのことだろう。

「麦、おいで」

「きゅっ!」

 リカさんからの声掛けを受ける形で、麦君が駆け出す。そしてそのまま身を屈めたリカさんの胸の中へ。

 リカさんは一頻ひとしきり麦君を愛でた後で、そっと地面に下ろした。

「麦、彼は私の弟の薫だ。おもてなしを頼めるかな」

「? 何か芸でも仕込んで――」

「えいっ♡」

 あ~、やっぱりやった。

 リカさんは以前俺にしたように、勢いよく薫さんの着物の裾を捲り上げた。

「なっ……なっ!? 何をなさるのですか! 兄上!」

「まぁ、いいからいいから」

「なにも良くな――っう゛!? くっ………ははははっ!!!」

 麦君のおもてなしが始まった。スリスリスリスリと力任せに擦ったかと思えば、つーっと焦らすように擽っ……擦ったりして、中々のテクニシャンだ。

「やっ、止めろ! このっ――」

「おおっと。お支えしますよ、薫様♡」

「ほだっ!? けっ、けい! お前まで……っ」

 ガチムキの坊主頭の妖狐さんこと桂さんが、薫さんの体をガッチリホールドしにかかった。

 薫さんの細い両脇から、丸太みたいに太い腕が。あれじゃ逃げられないな。

「くひゅ~♡♡♡」

「この! 離せ、桂!」

 薫さんの顔面ガードが……解けた。勿論、そんな隙を紅君が逃すはずもなく。

「んぅ!?」

「かぁ♡♡♡」

 難なく薫さんの唇を奪ってみせた。よくよく見てみると、くちばしの先じゃなくて側面を押し当ててる。一応、相手が怪我しないように配慮はしてるみたいだ。

「やりやがったにゃ!」

「しっ、幸せそ~」

 紅君は目をじんわりと細めてご満悦顔だ。一方の、薫さんの表情はみるみる内に青くなって。

「この無礼者が!!」

「カァ~♡♡♡、カァ~♡♡♡」

 紅君は薫さんのパンチを軽やかに躱すと、ご機嫌に飛び回り――リカさんの肩の上へ。そしてあろうことか。

「んっ、……ふふっ、この浮気者め♡」

 ……あろうことか、今度はリカさんの唇にキスをした。

「ひゅ~♪ やるにゃ~」

「見る目があるっていうか……単に面食いなだけなんじゃ?」

「まぁ、……ははっ、そうとも言うかもな? ああ、念のため言っとくとヤツはオスだ」

「さっ、左様で」

 リカさんからもキスしてる。酷く様子だ。

「ん~~……」

 俺としては萌えるべきなのか、それとも妬くべきなのか……。うむ。どっち付かずだ。

「麦、もういいよ。ありがとう」

「ゲホッ……はぁ……ハァ……」

 薫さんはガチムキな妖狐・桂さんに拘束されたまま乱れた息を整えに掛かった。

 暴れたせいかきちっと着付けられてた着物が大きく乱れている。真っ黒な着物から覗く白い鎖骨とお胸が何とも悩ましい限りで。

「……たまんねえな……」

 桂さんが思わずといった具合に舌なめずりをした。

「っ!」

 背筋がぞわぞわする。何と言うか凶悪で。

 『いいヤツ感の滲み出る体の大きな妖狐さん』……という俺の中での桂さんのイメージが大きく揺らぎ出す。単に助平なだけだよな?

「離せ!」

「わっ!? っと~……乱暴だな、は」

 樹月さんが桂さんに代わって薫さんを支え始めた。俺と同じように桂さんの危険性というか、薫さんの身の危険を察知したのかもしれない。

 樹月さんは良心確定か? さっきも里のことを気遣ってくれてたし。

「若、どうぞこちらを」

 樹月さんが竹筒を差し出す。あれは……水筒みたいだ。

 薫さんは余程喉が渇いていたのか、樹月さんに身を預けたまま水を飲み始めた。薫さんの形のいい細い顎から水が滴り落ちていく。

「ごめんね、薫。ちょっと悪ふざけが過ぎたかな?」

「……いえ」

 息を整え終えたらしい薫さんは一息ついてから、樹月さんの胸を押した。

 一人で立つに至った薫さんは、乱れた着物を整えて、改めて里を見回す。

 いつの間にか皆はこうべを垂れるのを止めて、じーっと薫さんのことを見ていた。まさに興味津々といった具合だ。

「……っく、何なんだ、まったく」

 そんな視線に対して、薫さんは居心地悪そうに目を逸らした。その表情はどこか不貞腐れた子供を彷彿とさせる。

 身分の高いお坊ちゃまなんだ、言わずもがなこういう扱いには慣れてないんだろうな。

 薫さん自身今の一連のやり取りをどう処理していいか分からない。たぶん、まぁそんなところなんだろうと思う。

「……人間はどちらに?」

「っ!!?」

 まさかこのタイミングで俺の話題が出るとは。心臓がバクバクする。リカさんは何って答えるつもりなんだ……?

 触れて欲しい。いや、触れて欲しくない。相反する思いを抱えたままリカさんの返答を待つ。

「ニオイも致しませんし……何処かに隠して――」

「私の妻なんだ」

 リカさんは静かに、だけどハッキリとした口調で告げた。

 肯定してくる。そんな確信を持って明かしたというよりは、不安を抱えながらも明かしたって感じで。

 ――受け入れてほしい。

 そんな願いを乗せて薫さんに訴えかけているような。俺にはそんなふうに見て取れた。

「はっ……?」

「ひゃ~、マジっすか」

「にっ、人間をめとられたというのですか? 天狐である貴方様が……?」

 三者三様。だけど、いずれも否定的だった。やっぱり妖狐の常識からみるとあり得ないことなんだな。

優太ゆうた……」

 俺の頭の上にぽふっとやわらかい手が乗った。椿ちゃんだ。励まそうとしてくれてるんだろう。椿ちゃんの優しさが身に沁みる。

「ごめんね。その……驚かせてしまって」

「これは呆れているのですよ。まったく……貴方という人は」

 薫さんの口から零れたのは――嘲笑ちょうしょうだった。

 桂さんは薫さんにつられるようにしてわらい、樹月さんはぎこちなく同調する。

「そう……だよね。……ははっ……」

 リカさんの耳が、目が、声が、重たく沈んでいく。さっきまであった希望はもう何処にもない。

「みた……らい……?」

「あ? 誰だ? そりゃ」

 重なり合っていく。リカさんの姿がまるで似てもいない御手洗みたらいと。俺が見捨てた元クラスメイトと。

 ――俺はアイツがイジメられているのを知って見て見ぬフリをした。愛用している消しゴムを何の躊躇ちゅうちょもなく割って貸してくれた。そんないいヤツだったのに。

「……っ、リカさん……」

 変わってここ数か月の記憶が、リカさんとの思い出がフラッシュバックする。

 穏やかで、お茶目で、純粋で、それでいて繊細な――俺の大切な人。

「……っ、……」

 ダメだ。黙って見ていることなんて出来ない。リカさんがあんなふうに嗤われて、傷つけられて。

「お前、さっきからどうし――っ!? みゃみゃっ!?」

「っ!? バカ! 何やってんだ!!」

 椿ちゃんと大五郎さんの制止を振り切って駆け出していく。向かう先は言わずもがなリカさんのところだ。

「優太!?」

 そうして俺はリカさんと妖狐さん達の間に立った。後ろ足で立って、力任せに両手を広げる。

「あ? 何だ? このうさぎは……」

「リカさん……勝手な真似をしてすみません」

 リカさんは苦笑した。怒るどころか文句の一つも口にしようとしない。

 事と次第によってはすべてを台無しにしかねない。里の存亡すら危ぶまれるというのに。

「君らしいね」

 否定するどころか、肯定までし出した。

 出会った当初は、その度量の深さに感銘を受けていた。けれど今は、物凄く危ういと感じる。

 リカさんは優しい。優しいけど、……いや、優しすぎるが故に甘すぎるんだ。

「出過ぎた真似を」

「あっ……」

 俺の勢いは途端に萎んだ。薫さんに睨まれたことであっさりと。

「……っ、………」

 嫌悪と侮蔑の感情がひしひしと伝わってくる。

 ――俺はこの目を恐れていた。

 怖くて、怖くて仕方がなくて……それで逃げていたんだ。物心付いた頃からずっと。リカさんと出会うその日まで。

 ――、引けない。前に進まないと。

 俺はカラカラになった喉に唾液を流し込んで、ぐっと腹に力を込めた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】オオカミ様へ仕える巫子はΩの獣人

亜沙美多郎
BL
 倭の国には三つの世界が存在している。  一番下に地上界。その上には天界。そして、一番上には神界。  僕達Ωの獣人は、天界で巫子になる為の勉強に励んでいる。そして、その中から【八乙女】の称号を貰った者だけが神界へと行くことが出来るのだ。  神界には、この世で最も位の高い【銀狼七柱大神α】と呼ばれる七人の狼神様がいて、八乙女はこの狼神様に仕えることが出来る。  そうして一年の任期を終える時、それぞれの狼神様に身を捧げるのだ。  もしも"運命の番”だった場合、巫子から神子へと進化し、そのまま神界で狼神様に添い遂げる。  そうではなかった場合は地上界へ降りて、βの神様に仕えるというわけだ。  今まで一人たりとも狼神様の運命の番になった者はいない。  リス獣人の如月(きさら)は今年【八乙女】に選ばれた内の一人だ。憧れである光の神、輝惺(きせい)様にお仕えできる事となったハズなのに……。  神界へ着き、輝惺様に顔を見られるや否や「闇の神に仕えよ」と命じられる。理由は分からない。  しかも闇の神、亜玖留(あくる)様がそれを了承してしまった。  そのまま亜玖瑠様に仕えることとなってしまったが、どうも亜玖瑠様の様子がおかしい。噂に聞いていた性格と違う気がする。違和感を抱えたまま日々を過ごしていた。  すると様子がおかしいのは亜玖瑠様だけではなかったと知る。なんと、光の神様である輝惺様も噂で聞いていた人柄と全く違うと判明したのだ。  亜玖瑠様に問い正したところ、実は輝惺様と亜玖瑠様の中身が入れ替わってしまったと言うではないか。  元に戻るには地上界へ行って、それぞれの勾玉の石を取ってこなくてはいけない。  みんなで力を合わせ、どうにか勾玉を見つけ出し無事二人は一命を取り留めた。  そして元通りになった輝惺様に仕えた如月だったが、他の八乙女は狼神様との信頼関係が既に結ばれていることに気付いてしまった。  自分は輝惺様から信頼されていないような気がしてならない。  そんな時、水神・天袮(あまね)様から輝惺様が実は忘れられない巫子がいたことを聞いてしまう。周りから見ても“運命の番”にしか見えなかったその巫子は、輝惺様の運命の番ではなかった。  そしてその巫子は任期を終え、地上界へと旅立ってしまったと……。  フッとした時に物思いに耽っている輝惺様は、もしかするとまだその巫子を想っているのかも知れない。  胸が締め付けられる如月。輝惺様の心は掴めるのか、そして“運命の番”になれるのか……。 ⭐︎全て作者のオリジナルの設定です。史実に基づいた設定ではありません。 ⭐︎ご都合主義の世界です。こういう世界観だと認識して頂けると幸いです。 ⭐︎オメガバースの設定も独自のものになります。 ⭐︎BL小説大賞応募作品です。応援よろしくお願いします。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果

てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。 とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。 「とりあえずブラッシングさせてくれません?」 毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。 そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。 ※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

【完結】黒兎は、狼くんから逃げられない。

N2O
BL
狼の獣人(異世界転移者)×兎の獣人(童顔の魔法士団団長) お互いのことが出会ってすぐ大好きになっちゃう話。 待てが出来ない狼くんです。 ※独自設定、ご都合主義です ※予告なくいちゃいちゃシーン入ります 主人公イラストを『しき』様(https://twitter.com/a20wa2fu12ji)に描いていただき、表紙にさせていただきました。 美しい・・・!

つまりそれは運命

える
BL
別サイトで公開した作品です。 以下登場人物 レオル 狼獣人 α 体長(獣型) 210cm 〃 (人型) 197cm 鼻の効く警察官。番は匿ってドロドロに溺愛するタイプ。めっちゃ酒豪 セラ 人間 Ω 身長176cm カフェ店員。気が強く喧嘩っ早い。番限定で鼻が良くなり、番の匂いが着いているものを身につけるのが趣味。(帽子やシャツ等)

ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

猫になった俺、王子様の飼い猫になる

あまみ
BL
 車に轢かれそうになった猫を助けて死んでしまった少年、天音(あまね)は転生したら猫になっていた!?  猫の自分を受け入れるしかないと腹を括ったはいいが、人間とキスをすると人間に戻ってしまう特異体質になってしまった。  転生した先は平和なファンタジーの世界。人間の姿に戻るため方法を模索していくと決めたはいいがこの国の王子に捕まってしまい猫として可愛がられる日々。しかも王子は人間嫌いで──!?   *性描写は※ついています。 *いつも読んでくださりありがとうございます。お気に入り、しおり登録大変励みになっております。 これからも応援していただけると幸いです。 11/6完結しました。

処理中です...