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07.ハードモード確定な恋(☆)
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「ん……? ここ……どこ……?」
目を覚ますと――木製の見慣れない天井が広がっていた。畳のいい香りがする。旅行……してたんだっけ?
寝ぼけ眼を擦りながらハイハイで移動。念のためゆっくりと障子を開けた。
「っ!!!?」
視界がもふもふで埋め尽くされる。真ん丸くて、三毛猫で、二足歩行で。
「おはようございます、優太様」
「うえ゛!? しゃっしゃしゃしゃっ、喋――」
「起き抜けのところ大変申し訳ないのですが、ご助力を賜りたく……」
そうだ! 俺は転生したんだ。神様から変な能力を貰って、リカさんに拾われて。
「優太様?」
「あっ! はい! 畏まりました!」
「ありがとうございます。それではこちらを」
俺は梅さんに手伝ってもらいながら身支度を整えた。Yシャツはまだ洗濯中とのことだったので着物に袖を通す。これまたリカさんの私物だ。クリーム色の着物に緑色の羽織を重ねる。
向かう先は里の中にある小さな山だ。聞いた話によるとリカさんが妖力切れを起こしたらしい。
原因は結界の強化。俺の妖力を隠すのに一層手間をかける必要が出てしまったんだとか。
「俺のせいですね。ほんっとすみません。全力で励ませていただきます」
「みゃお? ほっほっほ」
「え゛っ!? あっ、あの何か?」
「いやはや『三つ目兎』とは……ほんに上手にお例えになる」
「うっ、兎……? 俺が?」
「ふーーーっ!!!」
「っ!!?」
唐突に威嚇される。見ればキジトラが山道の入り口付近に立っていた。梅さんと同じく着物+前掛け姿。頭にはシロツメクサの花冠を乗せていた。
「皐月、お止めなさい」
「っ! しかし、梅様――」
「優太様はわたくしの求めに応じて足を運んでくださったのです。お控えなさい」
皐月ちゃんは悔し気な表情を浮かべて顔を俯かせた。やっぱりこの子、リカさんのことが心配でここに立ってるん……だよな?
「…………」
意を決して膝を丸める。距離は詰めない。5メートル近くある距離を保ったまま口を開く。
「俺はリカさんに乱暴出来ない」
「みゃ?」
「術をかけられてるんだ。リカさんに『絶対服従の術』! って言えばいいのかな? だからその……安心してもらえたらなって」
「アンタ……」
皐月ちゃんが何か言いかけて口を噤んだ。凄く気まずそうだ。気になるけど聞くのはやっぱ野暮だよな?
「優太様、参りましょう」
「あっ! はい!」
俺は軽く会釈して皐月ちゃんの横を通り過ぎた。皐月ちゃんの分も頑張らないとな。気合を入れて一歩一歩と山を登っていく。
20分ほど歩いたところで梅さんが振り返った。変わらずニコニコだ。俺なんかもう息が上がりかけてるっていうのに。
「申し訳ございません。わたくしがご案内出来るのはここまでです」
「えっ……?」
「掟なのです。山頂には六花様以外の者は立ち入ってはならぬ決まりとなっておりまして」
「どうして?」
「心を砕いておいでなのです。皆が心穏やかに過ごせるように」
「ヘロヘロになってる姿を見せないようにしてる……ってことですか?」
「仰る通りです」
「……ほんっと、お人好しを絵に描いたような人ですね」
「ええ、本当に……」
これには梅さんも苦笑いだ。色々と思うところがあるんだろう。
「俺ちょっと頑張ってみます」
実際問題、リカさんは俺を頼らざるを得ない。だから、俺をきっかけに少しでもその遠慮心を解きほぐしていけたらと思うんだ。
「助かります」
「いっ、いえ! そんな……」
「ここからもうしばらく歩けば山頂です。一本道ですので迷うこともないかと」
「分かりました! ご案内ありがとうございました」
梅さんはまたにこやかに笑って頭を下げた。俺も一礼して駆け足で山頂に向かう。
「はぁ……っ、はぁ……いない?」
意外にもあっさりと山頂に踏み込むことが出来た。原っぱみたいになってる。だだっ広くて何もない。かと思えば隅の方に小さな小屋が建っていて。もしかして、あの中か?
「リカさん? すみません、優太です」
簾を押して中を覗く。日影にあるせいか薄暗い。入口から入って直ぐのところ~小屋の5分の2は土間になっていて、その向こう側の少し高いところからフローリングが伸びている。フローリングの中央には囲炉裏があって。
「っ!? リカさん!」
リカさんは囲炉裏の横で眠っていた。紺色の布団に包まる形で。枕元には、皐月ちゃんが頭に乗せていたのと似たシロツメクサの花冠が置かれている。
「……? 何でここに……?」
真っ青だ。生気をまるで感じない。
ああ、こんなになるまでこの人は……っ。
俺は奥歯を噛み締めて――ばっと駆け出した。リカさんの顔の横に膝をついて、自分の着物を左右にかっ開く。
「気持ちはありがたいけど、昨日の今日だし――」
「大丈夫ですから」
「でも……」
これじゃ足りない。足りないんだ。ちゃんと思いを伝えないと。
「俺も里を守りたい。リカさんの力になりたいんです。だから……っ、遠慮なんてしないでください」
「優太……」
リカさんの瞳がじんわりと歪む。届いた……のかな? 期待感がふくらんで口がゆるゆるになっていく。
「ありがとう。本当にありがとう」
「別にお礼なんて――」
「ごめん。でも、嬉しくって」
「……っ」
心臓が嫌な音を立てる。ヤバイ。落ちる。このままだと確実に。
「優太、こっちへ」
腕を引かれた。カッチンコッチンになりながらも身を任せると――布団の上に押し倒される。
薬草みたいな匂いがした。敷布団はほんのり湿ってて、温かくて。
これ全部リカさんのだ。リカさんの匂い、汗、体温。
理解した瞬間、顔が熱くなる。
いや……冷静に考えてこれちょっとまずくないか? 布団の上でだなんて、これじゃまるで――。
「あぅ……!!」
胸をぺろりと舐められた。そのまま上下に撫でて育てていく。ふにゃふにゃでやわらかかった乳首が徐々に芯を持ち始めて。
「あぁ……!」
吸われた。優しく。控えめに。
「……甘い、っ、はぁ……っ」
リカさんの頬が俺の胸に沈む。目が据わってる。無我夢中って感じだ。やっぱりカラカラだったんだな。
「あっ! あンッ♡ あっ! あぁ……♡♡」
力が抜けていく。のに――俺の心は満たされていって。
「ハァ……りか……さっ、んぁっ……ン……!」
俺は堪らずリカさんの首に腕を回した。次の瞬間リカさんと目が合う。その目は凄く虚ろで熱くって。
「りか……さん……?」
何故かどんどん近付いてくる。止まる気配はない。鼻先が触れ合う。リカさんの熱い吐息が俺の唇を撫でた。
キス……? リカさんと俺が……?
「……っ」
顔を背けかけて――止めた。俺もシたかったから。初めてだけど、でも……シたかったんだ。
「リカさん――」
「っ!? ごっ、ごめん!」
リカさんが離れていく。我に返った……のか?
「私もまだまだだね」
大きな耳がぺちゃんこに。口角も眉も下がってる。可愛いけど胸が抉られた。その気はないんだって全力で否定されてるみたいで。
「ありがとう、優太。お陰でもうすっかり良いよ」
「……本当ですか?」
「勿論! ほらっ、見てて」
リカさんは土間におりるなり宙返りをし出した。
「…………わぉ」
申し訳ないけど、俺の目はリカさんの意図とは関係のない部分に――着物に釘づけた。動きを重ねるごとに白い着物が開けていく。
「どうだい? 疑いようもないだろ?」
「……ソウッスネ」
アピールを終えたリカさんが照れ臭そうに笑う。ああ、物凄く無防備だ。乳首は丸見えだし、股の間からは白いふんどしが覗いてる。
俺は半股引とかいうボクサーパンツみたいなのを貸してもらったけど……リカさんは長く生きてる分? ふんどしの方がしっくりくるのかな。
「ん? ……っ!!? ごめん! あ゛~!! 何をやってるんだ私は……っ」
リカさんは俺に背を向けて着物を整え始めた。白くてふっくらとした尻尾がぷるぷるしてる。
「体調は? 怠くない?」
「問題ないです」
「そう! じゃあ、里を少し案内させてもらおうかな?」
テンションが上がりかけて……急降下する。いや、絶対迷惑だよな。リカさんが良くても他のみんなが。
「大丈夫だよ。今度は私が君の力になる」
満面の笑顔を向けてくる。心臓が煩い。顔が熱い。ああ、これはもう本格的にダメだな。
転生して2日目。俺は恋に落ちてしまった。このとんでもなく罪作りな妖狐様に。
目を覚ますと――木製の見慣れない天井が広がっていた。畳のいい香りがする。旅行……してたんだっけ?
寝ぼけ眼を擦りながらハイハイで移動。念のためゆっくりと障子を開けた。
「っ!!!?」
視界がもふもふで埋め尽くされる。真ん丸くて、三毛猫で、二足歩行で。
「おはようございます、優太様」
「うえ゛!? しゃっしゃしゃしゃっ、喋――」
「起き抜けのところ大変申し訳ないのですが、ご助力を賜りたく……」
そうだ! 俺は転生したんだ。神様から変な能力を貰って、リカさんに拾われて。
「優太様?」
「あっ! はい! 畏まりました!」
「ありがとうございます。それではこちらを」
俺は梅さんに手伝ってもらいながら身支度を整えた。Yシャツはまだ洗濯中とのことだったので着物に袖を通す。これまたリカさんの私物だ。クリーム色の着物に緑色の羽織を重ねる。
向かう先は里の中にある小さな山だ。聞いた話によるとリカさんが妖力切れを起こしたらしい。
原因は結界の強化。俺の妖力を隠すのに一層手間をかける必要が出てしまったんだとか。
「俺のせいですね。ほんっとすみません。全力で励ませていただきます」
「みゃお? ほっほっほ」
「え゛っ!? あっ、あの何か?」
「いやはや『三つ目兎』とは……ほんに上手にお例えになる」
「うっ、兎……? 俺が?」
「ふーーーっ!!!」
「っ!!?」
唐突に威嚇される。見ればキジトラが山道の入り口付近に立っていた。梅さんと同じく着物+前掛け姿。頭にはシロツメクサの花冠を乗せていた。
「皐月、お止めなさい」
「っ! しかし、梅様――」
「優太様はわたくしの求めに応じて足を運んでくださったのです。お控えなさい」
皐月ちゃんは悔し気な表情を浮かべて顔を俯かせた。やっぱりこの子、リカさんのことが心配でここに立ってるん……だよな?
「…………」
意を決して膝を丸める。距離は詰めない。5メートル近くある距離を保ったまま口を開く。
「俺はリカさんに乱暴出来ない」
「みゃ?」
「術をかけられてるんだ。リカさんに『絶対服従の術』! って言えばいいのかな? だからその……安心してもらえたらなって」
「アンタ……」
皐月ちゃんが何か言いかけて口を噤んだ。凄く気まずそうだ。気になるけど聞くのはやっぱ野暮だよな?
「優太様、参りましょう」
「あっ! はい!」
俺は軽く会釈して皐月ちゃんの横を通り過ぎた。皐月ちゃんの分も頑張らないとな。気合を入れて一歩一歩と山を登っていく。
20分ほど歩いたところで梅さんが振り返った。変わらずニコニコだ。俺なんかもう息が上がりかけてるっていうのに。
「申し訳ございません。わたくしがご案内出来るのはここまでです」
「えっ……?」
「掟なのです。山頂には六花様以外の者は立ち入ってはならぬ決まりとなっておりまして」
「どうして?」
「心を砕いておいでなのです。皆が心穏やかに過ごせるように」
「ヘロヘロになってる姿を見せないようにしてる……ってことですか?」
「仰る通りです」
「……ほんっと、お人好しを絵に描いたような人ですね」
「ええ、本当に……」
これには梅さんも苦笑いだ。色々と思うところがあるんだろう。
「俺ちょっと頑張ってみます」
実際問題、リカさんは俺を頼らざるを得ない。だから、俺をきっかけに少しでもその遠慮心を解きほぐしていけたらと思うんだ。
「助かります」
「いっ、いえ! そんな……」
「ここからもうしばらく歩けば山頂です。一本道ですので迷うこともないかと」
「分かりました! ご案内ありがとうございました」
梅さんはまたにこやかに笑って頭を下げた。俺も一礼して駆け足で山頂に向かう。
「はぁ……っ、はぁ……いない?」
意外にもあっさりと山頂に踏み込むことが出来た。原っぱみたいになってる。だだっ広くて何もない。かと思えば隅の方に小さな小屋が建っていて。もしかして、あの中か?
「リカさん? すみません、優太です」
簾を押して中を覗く。日影にあるせいか薄暗い。入口から入って直ぐのところ~小屋の5分の2は土間になっていて、その向こう側の少し高いところからフローリングが伸びている。フローリングの中央には囲炉裏があって。
「っ!? リカさん!」
リカさんは囲炉裏の横で眠っていた。紺色の布団に包まる形で。枕元には、皐月ちゃんが頭に乗せていたのと似たシロツメクサの花冠が置かれている。
「……? 何でここに……?」
真っ青だ。生気をまるで感じない。
ああ、こんなになるまでこの人は……っ。
俺は奥歯を噛み締めて――ばっと駆け出した。リカさんの顔の横に膝をついて、自分の着物を左右にかっ開く。
「気持ちはありがたいけど、昨日の今日だし――」
「大丈夫ですから」
「でも……」
これじゃ足りない。足りないんだ。ちゃんと思いを伝えないと。
「俺も里を守りたい。リカさんの力になりたいんです。だから……っ、遠慮なんてしないでください」
「優太……」
リカさんの瞳がじんわりと歪む。届いた……のかな? 期待感がふくらんで口がゆるゆるになっていく。
「ありがとう。本当にありがとう」
「別にお礼なんて――」
「ごめん。でも、嬉しくって」
「……っ」
心臓が嫌な音を立てる。ヤバイ。落ちる。このままだと確実に。
「優太、こっちへ」
腕を引かれた。カッチンコッチンになりながらも身を任せると――布団の上に押し倒される。
薬草みたいな匂いがした。敷布団はほんのり湿ってて、温かくて。
これ全部リカさんのだ。リカさんの匂い、汗、体温。
理解した瞬間、顔が熱くなる。
いや……冷静に考えてこれちょっとまずくないか? 布団の上でだなんて、これじゃまるで――。
「あぅ……!!」
胸をぺろりと舐められた。そのまま上下に撫でて育てていく。ふにゃふにゃでやわらかかった乳首が徐々に芯を持ち始めて。
「あぁ……!」
吸われた。優しく。控えめに。
「……甘い、っ、はぁ……っ」
リカさんの頬が俺の胸に沈む。目が据わってる。無我夢中って感じだ。やっぱりカラカラだったんだな。
「あっ! あンッ♡ あっ! あぁ……♡♡」
力が抜けていく。のに――俺の心は満たされていって。
「ハァ……りか……さっ、んぁっ……ン……!」
俺は堪らずリカさんの首に腕を回した。次の瞬間リカさんと目が合う。その目は凄く虚ろで熱くって。
「りか……さん……?」
何故かどんどん近付いてくる。止まる気配はない。鼻先が触れ合う。リカさんの熱い吐息が俺の唇を撫でた。
キス……? リカさんと俺が……?
「……っ」
顔を背けかけて――止めた。俺もシたかったから。初めてだけど、でも……シたかったんだ。
「リカさん――」
「っ!? ごっ、ごめん!」
リカさんが離れていく。我に返った……のか?
「私もまだまだだね」
大きな耳がぺちゃんこに。口角も眉も下がってる。可愛いけど胸が抉られた。その気はないんだって全力で否定されてるみたいで。
「ありがとう、優太。お陰でもうすっかり良いよ」
「……本当ですか?」
「勿論! ほらっ、見てて」
リカさんは土間におりるなり宙返りをし出した。
「…………わぉ」
申し訳ないけど、俺の目はリカさんの意図とは関係のない部分に――着物に釘づけた。動きを重ねるごとに白い着物が開けていく。
「どうだい? 疑いようもないだろ?」
「……ソウッスネ」
アピールを終えたリカさんが照れ臭そうに笑う。ああ、物凄く無防備だ。乳首は丸見えだし、股の間からは白いふんどしが覗いてる。
俺は半股引とかいうボクサーパンツみたいなのを貸してもらったけど……リカさんは長く生きてる分? ふんどしの方がしっくりくるのかな。
「ん? ……っ!!? ごめん! あ゛~!! 何をやってるんだ私は……っ」
リカさんは俺に背を向けて着物を整え始めた。白くてふっくらとした尻尾がぷるぷるしてる。
「体調は? 怠くない?」
「問題ないです」
「そう! じゃあ、里を少し案内させてもらおうかな?」
テンションが上がりかけて……急降下する。いや、絶対迷惑だよな。リカさんが良くても他のみんなが。
「大丈夫だよ。今度は私が君の力になる」
満面の笑顔を向けてくる。心臓が煩い。顔が熱い。ああ、これはもう本格的にダメだな。
転生して2日目。俺は恋に落ちてしまった。このとんでもなく罪作りな妖狐様に。
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11/6完結しました。
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