完璧なまでの美しい僕は僕であり、あの世界の僕ではなかった。

あしやおでこ。

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第二章。

1番貪欲なのは、僕なのかもしれない。

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だらりと弛緩する僕を正面から抱き直した。
力なんか入らないほど気怠いけど、ロイの首に両腕を回して首元に顔をうずめた。

「アキラ…アキラ…」

ロイは熱に浮かされたように僕の名前を呼び続ける。
あ、そうか、こいつ媚薬に浮かされてるんだった。

「アキラ…アキラ…」
「ん」

背中をギュッギュと抱きしめられて、僕の小さいマイサンがまだバッキバキなロイのペニスに触れた。
少しでも身動ぐと、マイサンの裏すじにロイの先端がさわさわと掠めてしまう。

「…っ…、んっ…、っふ…」

僕はいつの間にか腰を揺らして擦りつけていた。

「…貪欲、だな」
「ん…、っふ…ぅ…、だって…、はぁ…きもち…」

ロイの窄まりから溢れる透明な液体が滑りをうながして、にゅちにちゅとぬめる。
それに呼応してヒクヒクする、ロイの唾液にまみれた後孔に指がはいりこんだ。
右手の人差し指がつぶりと…、左手の人差し指も、中を拡げるように外側ばかりを抉る。

「あっ!あッ!んぁ!!」

ぐちゅぐぢゅと卑猥な音が鼓膜に響いた。
僕が腰を揺らさなくても、窄まりを拡げる指に合わせて勝手にびくびくと揺れて、ロイの先端と擦りあわさってしまう。

指はさらに増えて、驚くことに4本だ。
それぞれが中を蠢いている。

「きもちっ…きもちぃ…、も…ほしひっ…いれれほひ…っうぁ…」

舌もまわらなくなってきたし、涙だってぽろぽろだ。
もはやどっちが媚薬を盛られたのか、謎だ。
僕か?僕が盛られたのか?
それくらいに僕は発情して、ロイに欲情してる。

ロイの荒くて熱い息遣いが鼓膜に届いて、あぁ、くる、と僕は予感に身を震わせた。

指が抜けると、ぐっとお尻を持ち上げられた。
窄まりに熱くて硬いロイの先端が触れてぐぷりと埋まる、お尻を持ち上げていた手が離れた。

「ひんっ!!あッ、うあぁ!ひっ…ぃ…あ…」

一気だ、僕の中心を貫くように一気に挿入された。
あまりの衝撃に首に回していた腕を離してしまい、仰け反ったままロイに腰を支えられた。
でもこの体勢は、どんどん奥へとペニスを咥えこんでしまう。

ゆさゆさとロイは腰を揺らしはじめた。
そのたびに少しずつ少しずつ奥を押し拡げる。
もう挿入らないのに、それでもぐっぐっと最奥をこじあけようとする。

僕はこの先を知っているから、怖くて逃げたいのに、されるがまま揺すられる。

「おねが…、も、はいんな…、イっ!!!」

ぐぶんっと胎内がおかしな音をあげる。
全身から汗がブワッと吹き出して、マイサンはびゅ、びゅと精液を漏らしながら、目を見開き痙攣した。


「ッ、…ぁ…、ぅ…、ぉ…」

喘ぎ声なのか呻き声なのか、ロイが動くたびにかすかな反応がこぼれる。
でもこれも、間違いなく、覚えさせられた快感だ。

「アキラ…アキラ…アキラ」

ロイはまだ熱に浮かされたままだ。

「アキラ…」

僕を横たわらせると、窄まりがまたぐぷんっと音をたててペニスが引かれて、全部抜ける前にまたぐぷんっと胎内を抉る。
それはだんだん早くなって、腰を打ちつけるように激しくなって、僕は肩で息をしながら朦朧とロイを見ていた。
涙で滲んで少しぼやけて、たまに小さな声が洩れて、息を飲んだ。
マイサンから透明な液体が吹き出たのだ。
ロイが動くたびにプシャッ、ぴしゃッと勢い良く迸った。

そして、ロイのペニスもドクドクと脈打って、僕の1番奥に温かいものが注がれた。

その頃にはもう、僕の意識はすでに飛んでいた。

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