25 / 79
第二章。
My son.
しおりを挟むアオザイのようなワンピースの胸元には斜めに入った切り込みがあり、それに沿うボタンに指がかかる。
「出発前に食いそこねたから食わせろよ」
「食いそこねってお前…、それもう、目的が…、あ、おい…」
ボタンが全部外されると片方の乳首だけが露わにされた。
小ぶりな桃色乳首をピンと指で弾かれると、またたく間に形を変えて尖りだしてしまう。
「んっ…」
アラビアンパンツもするりと脱がされた。
アオザイの前垂れで隠れているマイサンが、ピクリと頭をもたげだして布を少しだけ持ち上げた。
僕の控えめなマイサンが…股間に立派なテントを張ることはない。
「アキラのここは、ずいぶんと可愛い」
布越しに先端をやわく擦られると、焦れったさに腰が浮きそうなほど気持ちがいい。
しかし聞き捨てならない言葉に少しだけムッとした。
「んッ!ぼ…、僕だってな!好きでこんなナリなわけじゃ!」
そもそもキャラメイクの時に、こだわりにこだわった至高のおっぱいと極上のお尻は消え去り…、否、お尻はちょっぴり名残があるけれど…。
男キャラのメイクであっても股間のサイズや色などの設定項目はない。
神様の悪戯か、はたまた罰か。
本当に小さいのだ、我がマイサンは。
悲しいほどに慎まやかでいて、ほんのり色付いた先端だって桃色乳首と同系色で初々しい。
あげくのはてに体毛もどこかに忘れてきたらしく、脇も脛も、髭も、ましてや股間さえもツルツルだ。
最早自分の身体が1番のファンタジーかもしれない。
と、伝えたところでなにひとつ伝わらないんだろう。
「アキラ、俺はお前のような綺麗な生きものを見たことがない…」
熱に浮かされたみたいな表情を浮かべるロイもなかなか美しいけれど、…僕は、僕は褒められると弱い!!
自分でも呆れるくらいチョロいんだ!クソちょろだ!
「どこもかしくも綺麗だ」
「っ!」
ロイの頭はアオザイの前垂れに潜りこんで、僕の精一杯屹立するマイサンに吐息が触れて、舌が絡みついた。
「ま、待ってく…、あッ!っん……、あっ…」
ゆっくりと舐めあげて。先端からねっとりした熱に食まれてしまった。
1本12円のうめえ棒より細いマイサンは、ロイの口腔内で弄ばれている。
舌先でコロコロと飴玉を舐めるように。はたまた吸い上げるように翻弄されている。
「あッ、んんっ…ンっ…」
ロイの動きに合わせてあられもない声もあげてしまう。
温かくて気持ちいいけれど、達するまでの快楽は与えてもらえずに身体を捩ってしまった。
「足りないか?」
勝手にはじめて勝手に焦らして、なんて勝手なヤツだと言えるほど、ロイに与えられる快楽に耐性はない。
「足りない」
合意と受け取るなり、人を駄目にするクッションのような敷物の上に四つん這いにさせられると、身体はぐぐっと沈んで、お尻だけ高らかに上げる姿勢になった。
とても恥ずかしい格好だ…。
「わ…わわっ…!…なんて体勢とらせるんだ…」
「敷布に感謝だな。そそられる」
あまりの恥ずかしさに僕はクッションに顔をうずめた。
さわさわと双丘を撫でられると、すでに快楽の味を覚えてしまった窄まりがひくりとしてしまう。
「っふ…」と吐息が洩れ、窄まりのまわりを熱い舌が這い回る、
「ここの色も綺麗なんだ。知ってるか?」
「知るか!バカ!!」
顔を上げて反論すると、皺まで舐め始めていた舌が後孔を割るようにねじ込まれて、浅いところをほぐすように蠢いた。
「ひんッ!!…あっっ、うぁ、…んっ!」
こんな場所を性感帯に変えたロイが恨めしい。
マイサンもすっかり喜んで…。
「ま、まって、ロイっ!布団っ、布団!!っよごれう!!」
「気にしない」
「僕が気にするんだ!!」
マイサンから滴るものが小さなシミを作ってしまって、ちょっぴり冷たい。
すると四つん這いの状態から、ころりと仰向けにされた。
何故か敷物は形を変えずに、俗に言うマンぐり返しの体勢でホールドされてしまった。
これはこれで、とても恥ずかしい。
いたたまれず両手で顔を覆った。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!
naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』
シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。
そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─
「うふふ、計画通りですわ♪」
いなかった。
これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である!
最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
記憶なし、魔力ゼロのおっさんファンタジー
コーヒー微糖派
ファンタジー
勇者と魔王の戦いの舞台となっていた、"ルクガイア王国"
その戦いは多くの犠牲を払った激戦の末に勇者達、人類の勝利となった。
そんなところに現れた一人の中年男性。
記憶もなく、魔力もゼロ。
自分の名前も分からないおっさんとその仲間たちが織り成すファンタジー……っぽい物語。
記憶喪失だが、腕っぷしだけは強い中年主人公。同じく魔力ゼロとなってしまった元魔法使い。時々訪れる恋模様。やたらと癖の強い盗賊団を始めとする人々と紡がれる絆。
その先に待っているのは"失われた過去"か、"新たなる未来"か。
◆◆◆
元々は私が昔に自作ゲームのシナリオとして考えていたものを文章に起こしたものです。
小説完全初心者ですが、よろしくお願いします。
※なお、この物語に出てくる格闘用語についてはあくまでフィクションです。
表紙画像は草食動物様に作成していただきました。この場を借りて感謝いたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる