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【3】_6
しおりを挟むこちらへ近寄ってきた足音が、転がった床から伝わる振動から、俺のすぐ傍らで止まったのがわかった。
降ってきた声に促されるようにして、ようやく俺も顔を上げる。
「―――セルマ騎士……!」
見上げた視界に映ったのは、俺を庇うように立ち、おそらく蹴り飛ばしたのだろう、少し離れた場所で転がっている男を睨み付けている、セルマ騎士の姿だった。どうやら援軍も、既に到着していたようだ。
「もうちょっと待ってろ。すぐにコイツ叩きのめすし、傷の手当ては後でゆっくりしてやるから」
セルマ騎士の挑発的なその言葉で、男も頭に血を上らせたのだろう、ぎっと目を剥くや態勢を立て直そうと身体を起こした。
だが、すぐにまた床に臥す。
「あ、う……!!?」
その表情には、信じられない、と言わんばかりの色がありありと溢れていた。
身体を起こそうにも起こせない、指先一つさえ思い通りにならない、――おそらく、そんなところだろう。
そんな男の様子には、セルマ騎士も不審な色を表情に覗かせ、まるでワケがわからないといった風に改めて俺を振り返った。
「ニール……おまえ何かしたの?」
その言葉に、まだ手に持っていたままだった、それ――先ほど男の腕に突き立てたものを、セルマ騎士へと掲げて見せる。
「針……?」
「痺れ薬、塗ってあります」
その針は、万一の時のために普段から靴底に仕込んであったものだ。ほかにも幾つか、身体のどこかしらに忍ばせてある。そこまで暗器に精通していない俺ごときでは、せいぜい毒針程度のものしか扱えそうにもなかったため、とりあえず数だけは隠し持っているのだ。
手の届く距離にまで接近しなければ使えない武器であるがゆえ、ああいう状況となって初めて使うことが出来た。――薬が効くよりも先に俺が死ぬかと思ったけどな…てことは、とりあえず言わないでおく。
「――おまえってヤツは……!」
それだけで事情を覚ったらしいセルマ騎士は、一瞬だけ呆れたような表情を浮かべて俺を見やったけれど。
しかし、それ以上お小言らしきことは何も言わず、「とりあえず…グッジョブ」とだけ、言葉をくれた。――どこまでもタメ息混じりだったけどな。
「何はともあれ、無事に生きててヨカッタネ……?」
「どこが『無事』ですか。これが『無事』に見えますか。この流血の惨事の、どこをどう見たら『無事』なんて言葉が出てくるんですか。――つか、そんなことより、盛った薬は少量だし、効いている時間も、そう長くない筈です。今のうちに、あいつ拘束しておかないと……」
「わかった、それは俺がやるから、大人しくしてろ」
床から身体を起こしかけた俺を気遣ってくれたのか、「まずは手当てが先だ」と、改まったようにセルマ騎士が目の前で跪いた。
「とにかく傷、見せてみろ」
「う…、――い、痛だだッ……!!」
「おーおー、スパッとやられちゃって、まあ……」
痛みに呻く俺のことなんて気遣う素振りすら見せてもくれず、さらっと傷を見分したセルマ騎士は、続いて寝台から敷布を引っぺがしてくると、手際よく傷を覆い、俺の身体へと巻き付けた。
「痛いっ…痛いですセルマ騎士! もうちょっとくらい、優しくしてくれても……!」
「ウルセエよ、きつく縛んなきゃ止血になんねーだろうが。いちいち喚くんじゃねえ、こんなん痛いうちに入らねえから」
「いや痛いから! 充分これ痛すぎだから!」
「自業自得だと思って我慢しろ、そんくらい」
そんなふうにぎゃーすか喚き散らしていたら、その声を聞き付けたのだろうか、ふいに扉がどんどんと叩かれる音がした。ついでに、ノブががちゃがちゃ回されている音も同時に。
「ニール! 大丈夫か、ニール! 何があった!」
扉越しに響いてきたのは、ヴァーリス騎士の声だった。その切羽詰まったような声音から、おそらく俺が何らかの危機に直面しているとでも誤解したのだろう。おまけに扉まで開かないとなれば尚更だ。
何でもないと、咄嗟に俺が声を上げるよりも早く、「ああ丁度よかった」と、先にセルマ騎士が声を上げた。
「ここは問題ない。いま開けてやるから、そこでちょっと待ってろ」
廊下に居るヴァーリス騎士も、室内に居るのがセルマ騎士だと気付いてくれたのだろう。即座に扉を叩く音が止む。
最後にぎりぎりと布を締め上げ、俺に「うぎゃあ!」と断末魔の悲鳴を上げさせてからようやく手当てを終えてくれたセルマ騎士が、続いて扉を塞いでいた箪笥を横にどかした。
更に、開く扉がぶつからないよう、俺のぐったりした身体も横へとどかさせてから、やっと扉を開けて廊下に居たヴァーリス騎士を部屋に招き入れる。
「セルマ副団長、一体なにを……」
入ってきたヴァーリス騎士が、続いて俺の姿を視界に収め、驚いたように目を円くする。
「ニール!? 何があった、その怪我は……!?」
「話は後にしろ。とりあえずジェム、あれ拘束して、“あっち”に持ってって絞り上げてもらえ」
「は……?」
示された『あれ』に視線を遣って、そこに転がっていた男を目にした瞬間に、彼も彼なりに事情を飲み込んだようだった。
気を取り直したように、即座に騎士の顔に戻り、その男を拘束にかかる。
「あと、そいつ持ってくついでに医者呼んできてくれ。一緒に連れてきてっから。多分、まだ船着き場あたりで守衛らの処置してくれてると思う。――さすがに、ニールのこの傷は縫わなきゃ治らんわ」
「…わかりました」
ちらりと一瞬だけヴァーリス騎士はこちらを見やったが、しかし何も言わず、ただ目の前の作業に集中していた。
ちなみに、後になってから教えてもらったことなのだが―――。
セルマ騎士の言った『あっち』と云うのは、彼が援軍として、この島へと連れてきてくれた面々のことを示していたのであるが。
それが、なんと王宮の公安部の、しかも精鋭部隊の中でも選り抜かれた面々ばかり、だそうで。
どうやら、カンザリア島襲撃の可能性を予測した頃あたりから、予めマルナラへと呼び寄せておいたらしい。
それもこれも、実際に襲撃してきた連中から、ブレンダン男爵はじめアルディーン王子排斥派に名を連ねる貴族連中との繋がりを暴くため、なのだそうな。
確かに……話に聞いていたブレンダン男爵の企みは、暴かれれば外患誘致罪に問われるのは必至だろう。ならば、公安部門の管轄に違いない。この国には貴族を裁く法律が無いのだ。貴族である者を裁くことが出来るのは、国王陛下のみ。であれば、王直属の査問機関の一つである公安部が動くことは、いわば当然というものだ。
おおかたのとこ、ブレンダン男爵のみならず、排斥派に名を連ねる貴族は皆、それぞれがそれぞれで国から罪に問われるような何かを仕出かしているのだと思われる。何が暴かれたところで、それこそ各々の自業自得だろう。
上手くすれば、排斥派連中を一網打尽に出来るかもしれない、という思惑のもと、セルマ騎士の要請を飲み、陛下は公安部の面々を派遣する判断を下されたワケか。何としても奴らの悪行を暴きアルディーン王子を護ってみせる、という本気のほどが、そこに透けて見えるようだ。
ゆえに、予想に洩れず……それからしばらくの間、捕縛された襲撃部隊の面々は騎士サマ方の宿舎内において拘束され、公安部精鋭の皆さまによって、それはそれは過酷な取り調べを受けることとなったらしい。
さすが、もと要塞島カンザリア。騎士サマ方の宿舎として使っている建物は、要塞島時代には兵舎として使われていた建物だ。地下階に、かつて“懲罰房”という名で呼ばれていた独房は用意されているし、拘束するにも取り調べをするにも、ましてや拷問をするのにも、何ら困ることの無い設備が充分すぎるほどに揃っている。
その期間中は『近寄るな』と厳命されていたから、そこで実際に何が行われていたかまでは、俺は全くもって知らないのだが。――てーか正直、知りたくもないけどな。言われなくても、絶対に自分から近付く筈もないし。
とにかく、そんなこんなを経たことが関係していたからなのかどうなのか……後々になってから、アルディーン王子排斥派が事実上壊滅の一途を辿ることとなっていくのだが、まあそれは別の話だ。
「――とりあえず、どっか別の部屋に移ろう。窓も無くなったし、この部屋はしばらく使えないからな」
それを言ったセルマ騎士が、未だ座り込んだままだった俺に手を差し伸べる。
促されるまま、その手を取ろうとして……そこでハッと思い出した。
「ちょっと待ってください……!」
咄嗟に自力で立ち上がろうとして体勢を崩した俺を、慌てたようにセルマ騎士が支えてくれる。
「おい、無茶すんな……!」
「ありがとうございます、でも、あいつが……!」
痛みに呻きつつ、支えてくれる手を借りて、ようやく身体を立ち上がらせた俺は。
そのまま、よろよろとした覚束ない足取りながら、何とか自力で歩いて部屋の隅へと向かった。
やっとの思いで目的の長櫃に辿り着き、蓋を開ける。
中に入っている衣類を掻き分け、その姿を探した。
衣類に埋もれていたコルトは……俺が言い付けた通り、目を閉じて耳を塞ぎ、――身体を小刻みに震わせていた。
「――コルト」
おそらく蓋が開けられたことにも気付いていないだろう彼の頬に、そっと指で触れて、穏やかに呼び掛ける。
「もういいぞ、コルト」
ゆっくりと開かれた瞳が、首を巡らし、覗き込む俺を捕らえた。
次第に見開かれていくそれに向かい、微笑んでみせる。
「もう出てきていいぞ。遅くなってごめん。よく頑張ったな」
頬に触れていた俺の指が、そのまま自然に彼の髪を撫でていた。
途端、見開かれた瞳にじわりと涙が浮かび、その表情が、まさに泣き出す寸前のようにくしゃりと歪んだ。
そして、もたらされたのは、あたたかなぬくもり―――。
すかさず身体を起こしたコルトが、長櫃の中から上半身を乗り出して、俺へと抱き付いていた。
俺の首へと巻き付いてきた、震える彼の両腕が、これまでどんなに怖い想いをしていたのかを物語っているようだった。
「苦しい想いさせて、ごめんな……」
自然と、俺の両手も彼の背へと回る。
そのあたたかな身体を引き寄せ、彼の生命が無事にここに在ること――それを護りきれたことを、ようやく今、実感する。そして、このうえもない安堵を覚えた。
「よかった……おまえが無事で、本当によかった……!」
腕の中、その身体が大きく肩を震わせる。
耳もと近くから、今にも泣き出すのを堪えているかのような息遣いが聞こえてきた。
「大丈夫だ……もう、大丈夫だから……」
背中を摩ってやりながら、そう宥める言葉も口にするが……その身体の震えは、ますます大きくなっていくようだった。
「コルト……」
「―――ぅぐっ……!」
「え……?」
一瞬、空耳かと思った。
いま唐突に耳に聞こえてきたそれを、その正体を、確かめたいと思ったと同時だった。
「―――う、ああああああああっ……!!!」
耳もと近くから聞こえてきた、そんな絶叫に。
俺はしばし、目を瞠って硬直する。
きっと背後では、セルマ騎士と、そしてヴァーリス騎士も、俺と同じような反応をしていることだろう。
驚きのあまり、そして、ふいに込み上げてきた何かで胸が一杯になってしまって、何も言葉が出てこない。
俺が一度も聞いたことの無い、この耳もと近くから響いてくる、この声、は。
その声の主は、間違いなく―――。
「―――コルト……!」
いま目の前に在るぬくもりを、我知らず強く抱き締めていた。
俺に縋り付き声を上げて泣きじゃくる彼を、今はただ、きつくきつく抱き締めていることしか、それだけしか出来なかった。
少し低い、その声を。
初めて聞く、その声が。
たとえ泣き声であったとしても、ただそれをあるがままに聞いているだけのことが、何故だろう、耳に心地好くて仕方なくて……そのまま俺は目を閉じる。
――ありがとう、コルト。
声を聞かせてくれて、ありがとう。
無事でいてくれて、ありがとう。
こうやって、ありがとうと言わせてくれて、どうもありがとう。
そして何よりも、今ここに生きていてくれて、本当に本当に、どうもありがとう―――。
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