涯(はて)の楽園

栗木 妙

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Ⅱ章.バーディッツ伯爵領 ─レイノルド・サイラーク─

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 以来、アレクと共に在ることが、私の日常となった。
 朝、王宮に来て自分の執務室に入れば、既にアレクがそこにいて待っている。彼はそのまま、仕事に勤しむ私の傍らに常に在り、どこへ行く時も常に後に付き従った。そして、仕事を終えて帰宅する際は、屋敷までの道中を警護してくれるため、私の乗る馬車の脇を乗騎で伴をしてくれる。
 帰宅すると、アレクを屋敷内に招いてジークのお茶と甘い菓子で労をねぎらい、しばし昔に戻って他愛も無い会話を楽しんだ。
 そうして一息ついてから、アレクは一人、王宮へと戻る。――今や近衛騎士となった彼は、王宮内の宿舎に住んでいる。いかに名門家出身者とはいえ、騎士である以上、爵位をいただくことでも無い限りは外に自分の屋敷を持つことは許されないのだ。
 これから詰所に戻って今日一日の報告書を纏めるのだろうアレクの背を見送って、ようやく私の一日は終わる。
 そして翌朝、目覚めると再び、彼と共に過ごす一日が始まるのだ。


 アレクが自分の傍にいてくれる。
 ただそれだけのことが、どんなに私の支えとなってくれていたことか……きっとアレクは、そんなこと考えもしていないだろうが。


 やはり当然のことながら……アレクが私の護衛に付いたという話は、瞬く間に王宮全域へと広まってしまったらしい。
 案の定、危惧した通り、それこそが私に対する陛下の寵愛の証だとして、件の噂により信憑性を与えることとなってしまった。
 また、私が陛下に続いて今度はアレクをもタラシ込み、ゆくゆくはファランドルフ家までもを一手に抱き込もうとしているのだと、そんな馬鹿げた話までもが取り沙汰されているらしい。
 ――という話を秘書官の一人から教えられても、思いのほか私の心は穏やかだった。
 言った当人も、そこまで重く口を閉ざしていたわけではなかった。
 今の私にならば、それを言っても大丈夫だろうということが、見てとれていたからかもしれない。
 その秘書官から言われたのだ。
『近頃の宰相閣下は、表情が明るくなられましたよね』
 ファランドルフ騎士のおかげですか、と笑った彼に、私も笑顔でその通りだと応えた。
 アレクは昔から杓子定規なほど外面だけは良くあろうと拘るタイプなので、どんなに不要だと言っても他人の目があるところでは決して、私に対する臣下の礼を崩すことはなかった。――それも当然だろう、いくら出自が抜きん出ていても、現在はたかだか騎士の身分、爵位ある人間よりも低い立場にあるのだから。
 私と慣れ合う姿を他人に見せれば、そこに付け入られる隙が生まれる。
 権力に最も近い名家に生まれた彼だからこそ、生まれながらにしてそれを充分に理解しているに違いなかった。
 彼は、そうやって隙を与えぬ外見の鎧を纏うことで、何につけても自身の正当さを見せつけてきた。
 今回のことだって、そうだ。
 そうあることでアレクは、弟を護らんとする兄として、その正当さを堂々と見せつけている。
 そんな彼の姿は、その堂々とした様は、昔からずっと私の憧れだった。自分もそうありたいと、いつも願ってきたものだ。
 だからこそ、護り護られるというだけの仮初めの主従でありながら、互いの間に流れる空気には、そんな束縛も関係なかったのだろう。
 秘書官に言われるまでもなく、私は自身の心が常になく穏やかであることに気付いていた。
 彼の傍に、この王宮で初めて安らげる場所を見つけた、とさえ思えた。
 私がアレクを慕い、アレクが私を気遣ってくれる、その互いの想いは到底、たかが見せかけだけの主従関係の陰に隠し切れるものではなかったらしい。
 これでは私がタラシ込んだと思われても仕方ないな、などと苦笑しながら言った私に、アレクもふっと笑みを見せ、何を今さら、と返事を返した。
『知らなかったのか、レイン? 初めて会ったその場で、俺とハルトは、速攻でおまえにタラシ込まれてる。――なにせ、あの時のおまえの可愛さといったら尋常じゃなかったからな』


 そうして日々は何事も無く過ぎていった。
 公私にも大小にも様々な問題を王宮は抱えていたけれど、それでも表面上は何事も無く、平穏に日々は過ぎてゆく。
 やがて季節も移り変わって、間もなく―――。
 王宮は久々に訪れた慶事により、慌ただしさで湧き返っていた。
 王の、御生誕祝いの賀である。
 例年のこととはいえ今年は、御年四十五歳を迎えた節目、更には、記念すべき在位三十周年、ということも重なって、いつになく盛大な催しとなっていた。
 昨今、不穏な動きをみせる北の前線での動きを危惧し、祝ってくれるのはいいが出来るだけ質素に、という王の希望は、当然のことながら黙殺される運びとなったらしい。


「レイノルド……おぢさん、もう疲れちゃったよ……」
 国王陛下はそんなことを呟きつつ、部屋に入ってきたばかりの私に凭れかかってきた――かと思ったら、そのままぎゅーっと抱き付かれる。
 ――いきなり呼び出されたから何事かと思えば。
「おまえさんの若さを分けてくれー……」
「――ふ、ざ、け、る、な!」
 当然のことながら、言ったのは私ではない。
 一緒に付き従ってきていたアレクが、それを言うや、不敬にも王の頭を片手で掴むとグイッと私の肩の上から押し退け、もう片方の手で私の腕を掴んで自分の方へと引っ張り寄せる。そのまま私を自分の背後に隠すようにして、その間に割り込んだ。
「相変わらず落ち付きのないオッサンだな! そうやってふざけた態度ばっか取ってねーで、ひとつ歳くったなりの落ち付きくらい見せてみやがれ!」
 ――さすが、名門ファランドルフ家のお坊っちゃん……陛下に面と向かって堂々と『オッサン』呼ばわりか……。
 しかも、いくら室内に他の人間が居ないからといっても、そこまでぞんざい過ぎるタメ口だと、聞いているコッチがハラハラしてくる。
「相変わらず生意気な坊主だなァ……」
 案の定、押し退けられた頭をさすりながら、陛下が不敵な笑みを口許に浮かべた。
 あ、やばい、と思った途端、再びがばっと抱き付かれる。――今度はアレクが。
「もーこの際おまえでもいい! その若さ、寄ーこーせー!」
「ぐあ! やめろ、離れろ、鬱陶しい、このクソジジイっっ!」
 ――『オッサン』に続いて、今度は陛下を『クソジジイ』呼ばわりか……いい加減、私が怒るぞアレク?
 とはいえ、見るからにジャレ合っているだけの様子であることには違いない。その気安い間柄が、いっそ羨ましいくらいだ。
 ――陛下もお疲れなんだろうな……。
 たかが宰相の私では、あくまでも政務でしか陛下の助けとはなれない。
 しかし陛下は、政務だけでなく、軍事やら何やら、国における全ての事項について裁断しなければならない身だ。
 政務だけでも細かい問題は山積みなのに、よりにもよって軍事の上でも前線に問題が起こっているらしい最中であるし、そこへきてこの祝いの賀だ。連日連夜の式典やら夜会やらには出ずっぱりだし、交友のある周辺諸国からの来賓も迎えているため、その応対にも気が抜けないに違いない。――となれば、疲れないはずもないだろう。
「やっぱりレイノルドがいいわー。――アレクおまえ、抱き心地悪すぎ。鎧が邪魔」
 そうして再びぎゅーっと抱き付いてきた陛下の背中に、笑って私も腕を回すと、軽くぽんぽん叩いて差し上げた。
「まったく、この問題ばっか山積みの時に、侍従のやつらめ、こんなド派手な宴会なんざブッ立ててからに……」
 もう休ませろ眠いんだよチクショー! などと呻く声が耳の後ろから聞こえてきて、思わずクスっと吹き出してしまった。
「随分お疲れのようですね、陛下」
「ホントーに疲れた……でもあいつら、これからまた夜会に出なきゃいかんとか言ってくるんだから、もう勘弁してくれよ、っつー……」
「それも今夜までの辛抱ですよ」
 数日に及んだ祝賀の儀も、今夜の夜会を終えたら、晴れてフィナーレだ。明日あたり宴の始末が終わったら、また表面上は平穏な日々が戻ってくる。まだ残る面倒なことといえば、せいぜい、帰国するまでの賓客のお相手、その帰国に際しての見送りと警護、それくらいのものだろう。
 それがわかっているだろう陛下も、「まあ、そりゃそうなんだけどな」と、諦めたようにタメ息を吐いた。――それにしても覇気が無い。
 よっぽどお疲れなのだろうな、と思うだに、陛下が気の毒にさえも思えてくる。
 こんなことでも陛下の気晴らしになるのなら、抱き付かれていることくらい全く構わないが……しかし所詮は気休め、その疲労を癒してさしあげることも出来ないと思うと、歯がゆいばかりだ。
「私が陛下をお慰めしてさしあげられたらいいのですけれど……」
 ポソリと呟いた途端、抱き付いていた陛下の身体が、一瞬だけパキッと硬直したのが分かった。
 あれ今なにか変なこと言ったか? と思って傍らに立つアレクを見上げれば、どことなくぎょっとしたような視線を私へと向けている。――何だそれ?
「ちょっと待て、レイノルド……私は別に、そんな下心があっておまえに抱き付いたわけではなくてな……」
「はい?」
 抱き付いていた身体を起こして私から離れた陛下を眺めやり、その慌てたような焦ったような言葉に、思わず首を傾げてしまった。
「陛下に下心なぞ無いことは存じておりますよ。でなければ私だって、陛下とはいえ、そう易々と抱き付かせたりなぞさせません。――あの、どうかなさいましたか……?」
 あまりにもまじまじと私を見つめたまま陛下が何も言ってくださらないので、思わず問いかけてしまったが。
 次の瞬間、ぶほっと勢いよく吹き出される。
「うっわ、なにこれ天然!? ヤダこの子、天然ちゃんなのっ!?」
「は……?」
「ぎゃー、もう、まさかの天然だよこの子! どうしようアレク、ちょーキュンときちゃったじゃん!」
「――そんなもの声に出して言うな気色悪い……」
「やばいなあ、四十五にもなって初めてのときめき! おぢさん萌えちゃうよ! めろめろだよ! なんか新たな扉まで開けちゃいそうだよ! もーキュン死にしそうっ!」
「だから気色悪いと、何度も言わせるな変態っ!」
 言い合いながらも何故だか意志疎通が適っているらしい二人の様子に、自分だけ疎外されたような感じがして、少しだけムクれてしまった。
「何なんだ一体……?」
 言いながら視線を向けた私の肩に、タメ息吐き吐き、ぽんぽんと手を置いて。
「頼むからレイン……」
 どっぷり疲れたような声でアレクが、それを言う。
「そんなこと、間違っても陛下以外の人間の前で言うんじゃないぞ」
「陛下にしか言うはずも無いだろう、そんなこと。陛下ほどの御方でなければ、その労を癒してさしあげたいなどと、誰が思うものか」
 それが何だ? と視線を向けた先で、「もういい…」と諦めたように再びアレクが深々とタメ息を吐き。
 傍らでは陛下が、「うわーどこまでも天然ちゃーん!」と、身をよじらんばかりにして笑い出す。
 ――だから、何だというんだこれは一体……?
「ホントに、もう……どこまでも可愛いなあ、レイノルドは」
 ようやく笑いを収めた陛下が、まるで小さい子供にするような仕草で、おもむろに私の頭をなでなでした。
「ああ、マジで癒されたわー……おまえさんの優しい気持ちで、おぢさんは充分、癒されちゃいましたっ! 気遣ってくれてありがとうな!」
 その仕草に多少はムッとしつつ、それでも、そんな言葉と共にニカっとした満面の笑顔を向けられてしまえば、不愉快な気分なんて簡単にかき消されてしまう。
 ――よくわからないが……とにかく陛下が癒されてくれたのなら、まあいいか。
 つられたように、私の顔にも笑みが浮かんだ。
 そんな私を満足したように見やると、唐突に「おまえが小さかったらなあ…」と、どこまでも残念そうな口調で言う。
「手乗りサイズのレイノルドなら、こっそり懐にでも隠して、夜会にでもどこにでも連れていけるのに……」
 それで時折こっそり取り出しては眺めて癒されるんだー、などと言いながらデレッと表情が緩んだ陛下を、アレクが「気色悪い!」の一言で切り捨てる。――うん、気色悪い……それは変態です陛下。
 無言のまま私が向けた、雄弁な視線と軽く引き攣った表情に、どうやら気付いてくれたらしく。
 おもむろにごほんとわざとらしい咳払いをした陛下は、「あー、いや、なんだ」と、改まったように態度を正してから私を見つめた。
「やっぱり……今夜の夜会にも来てくれないのか、レイノルド」
「申し訳ありません」
 下げた頭の向こうから、「そう言うと思ってた」という声が聞こえ、それ以上、食い下がられることも無かった。
 この国の宰相である私が、仮にも王宮主催である夜会に出席できないわけはない。
 出来ることなら、せっかくの陛下の誕生祝いだ、出席してさしあげたい気持ちは多分にある。
 華やかな席で直接祝辞を述べることが出来たのなら、それはどんなに晴れがましい喜びとなろうか。
 だが……私が姿を見せれば、また要らぬ噂を呼び起こしてしまうことになる。それを考えてしまったのだ。
 せっかくの祝いの席で、そのような事態となることは避けたかった。
 しかも夜会には、国外の来賓も参加されている。国外にまで不名誉な陛下の噂を広めることになれば、死んでもお詫びしきれない。
 だから諦めた。私はこうして、夜会に赴く陛下のお姿を目にすることが出来るなら、それで充分だ。
「夜会には出られませんが、陛下の御誕生と長き御代を心より喜ぶ私の気持ちに、何ら変わりはありません。謹んでおめでとうございます、陛下。これからも、どうぞお健やかに」
 改めて礼をとった私に向かい、陛下も「其方の気持ち、確と受け取った」と、改まったようにそれに応えてくれた。
 ――それだけで、私の心は充分に報われる。
 しかし、次の瞬間にはもう普段のくだけた調子に戻ってしまうのが、残念というか何というか…な御方である。
「仕方ない、大きいレイノルドも諦めるしかないか」
 じゃあせめて補充してからー…などと言いながら再び抱き付かんと手を広げてきた陛下が、「調子に乗るな!」と、寸前でアレクの手に阻まれた。
「なんだよー、いいじゃん減るもんじゃなしー」
「減る! あんたが触ったら、確実に減る!」
「ずるいぞ坊主ー、自分ばっかりレイノルド一人占めしやがってー……!」
「『坊主』言うな、このクソジジイ! あんたみたいな危険なオッサンに、大事な弟をそうべたべたと触らせてたまるか!」
「なんだよ、冷たいじゃねーかクソ坊主。赤ん坊だったおまえのオムツを替えてやったのは、一体誰だと思ってるんだ?」
「少なくとも、アンタじゃねーよっっ!」
 ――などという、親戚同士のオッサンと坊主による果てしなくくだらない言い合いは。
 結局、侍従長が『そろそろ時間ですよ』と王を呼びにくるまで、延々と続けられることとなったのである。


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