恋とは落ちるもの。

藍沢咲良

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ほろ酔いの夜 7

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「マジか。それを亜樹本人にバラされるとはな」
耳まで真っ赤になっているのを見るのは久しぶりだ。

「言いたくてうずうずしてたみたいよ。籍入れた今だから教えてくれたみたい」
「言うの我慢してくれてたんだな」
「余計なこと言ってダメになったらいけないからって言ってた」
お酒に酔って少し火照った頬に夜風が気持ち良い。

「結婚パーティーにはその人呼ぶの?」
「呼ぶよ。来る気満々だもん」
「じゃあお礼言っとかないとだな」

大好きな人の側にいられて、周りにも祝福されて。この上ない幸せを噛み締めて空いてる方の手を優輝の腰に回した。



お風呂を終えて寝室に戻る。
灯りはついてたけど優輝の規則正しい寝息が聞こえる。

「もう寝ちゃったのね?」
声に出すけど、でも起きない。

彼の眠るベッドに潜り込む。
強引に腕を上げて胸筋を枕にする。一緒に暮らしてから、ベッド内の私の定位置はここだ。

「おやすみなさい」
返事を期待せずに呟くと腕に包まれた。規則正しい寝息はそのまま。

彼の体温に引き込まれるように眠りについた。



番外編 ほろ酔いの夜 fin.



Copyright(C)2022-藍沢咲良
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感想 13

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みんなの感想(13件)

ミドリ
2022.04.29 ミドリ

優輝くんが、亜樹ちゃんを、以前から声をかけられずに見ていた事が、飲み会でわかって、会ってからの猪突猛進ぶりに納得がいきました。
ずっと声をかけられずにいたなら、想いが募っていたでしょうね。
束縛も強そうですが、幸せになれそうで、良かったです。
ありがとうございました。

藍沢咲良
2022.04.29 藍沢咲良

ええ、猪突猛進でしたね😆
最後までありがとうございました😊

解除
ミドリ
2022.04.17 ミドリ

ついにプロポーズ!❗
あの栞が、そんな意味だとは。
幸せになってね。
読んでいて、こちらまで幸せな気持ちのお裾分けを貰いました。
ありがとうございます。

藍沢咲良
2022.04.19 藍沢咲良

アルプス地方で求婚に使われるそうで😊
もうしばらくお付き合いくださると嬉しいです。

解除
ミドリ
2022.04.13 ミドリ

次は職場からの同僚の説明会…
亜樹ちゃん、頑張って。
優輝君。わざわざ図書館に来たのは、亜樹ちゃんとの仲を周知したいのでしょうか?どうなるか気になります。

藍沢咲良
2022.04.14 藍沢咲良

ふふ。独占欲強めなんですかね😆

解除

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