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邂逅 4
しおりを挟む「今日は…私と飲んでて大丈夫なの?」
ビールのジョッキの水滴をなぞる。
「どういうこと?」
意外そうな顔をして彼が顔を上げる。
「その…彼女とか…。曲がりなりにも男女2人で飲んでるし…」
視線をテーブルに移す。優輝の表情を、今は見たくない。
「彼女とか、そういう人はいない。…亜樹こそ、どうなん?」
顔を上げると優輝と視線が合った。真っ直ぐな視線を受けた私は、固まったように目が逸らせない。
「俺と2人っきりで飲んでるけど。問題無いの?」
「彼氏とか…そういう人は今いない。…そもそも、今日は断る隙も無かったじゃない」
「断る隙を与えたつもりは無いからな」笑って言うと、ビールを飲み干した。
店員さんを呼んでビールと串盛りのおかわりを注文すると、沈黙が訪れる。
「…どうして、今日、私に声を掛けたの?」
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