初恋

藍沢咲良

文字の大きさ
上 下
118 / 142

雲の峰 10

しおりを挟む



「夜の見張りですが…私達の体力も温存しないといけないので、24時までとします。」

「いいんですか?」
遠藤先生が意外そうに言う。

「私の経験上、夜抜け出す奴らは24時以降は大人しくなる」
島津先生が柿ピーを頬張った。

「一階ロビーは僕が。男子フロア階段近くは宮城先生。島津先生は女子フロア階段近く。遠藤先生、安達先生、矢崎先生は手分けして女子の夜中のお喋り対策をしてください。」


「私、エレベーター前の椅子に毛布にくるまって張ってます。」


「でも遠藤先生、私達も体調を整えないと。明日は都内分散だし。」
主任が遠藤先生を宥める。

「この学年の子達はそこまで横着なことはしないから大丈夫だと思うよ。」
島津先生の一言で、打ち合わせはお開きとなった。
しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ずっと忘れられない

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:2

初恋を拗らせた結果

恋愛 / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:35

結婚はするけれど想い人は他にいます、あなたも?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:85

婚約破棄されましたが、幼馴染の彼は諦めませんでした。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:738pt お気に入り:286

私は神に愛された歌姫だった

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:7

処理中です...