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月光 5
しおりを挟む「一ノ瀬くん」
寝息が聞こえる。
学校で熟睡とか、した事無いわ。
「一ノ瀬くーん」
「…んん…」
山西と木野がニヤニヤしている。
「ねぇ、一ノ瀬くん、起きないんだけど…」
「一ノ瀬は一回寝たら結構起きないよ?なあ山西。」
「耳元で呼んだら起きるんじゃね?」
「耳元…」
ここ教室だし。みんないるし。
「このタイミングで進路委員のこと言っとかないと一ノ瀬忘れるんじゃね?」
山西が歯を見せて笑いながら言う。
進路委員のこと、忘れられては困る。
でも耳元…。耳元か…。
みんなの前で、やれと…?
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