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オープンキャンパス 7
しおりを挟むそうか…地元じゃないのか…。
「東京におじいちゃんがいてさ。たぶんそこから通うと思う。」
美和だって関東方面を受けたいと母親に訴えたことがある。
美和には弟がいる。現在中1だが、ものすごく成績が良いとは言えない。
弟がどうなるかわからないから、美和は県内の国公立しか選択肢は無いと言い放たれたことがある。
自分の可能性を潰された気がして、結構泣いた。
母親はぶすっとしていて、もはや美和の敵としか思えなかった。
だからといって、学費や生活費を自力で出せるわけではない。
仕方なく、可能な範囲での進路を考えた。
自分の諦めた、関東方面への進路が選択肢にある一ノ瀬を美和は少し羨ましく思った。
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