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熱 6
しおりを挟む「じゃあ、付けないほうがいいの?」
肘をついて私を見つめる朔さんの色香を含んだ視線は取り締まった方がいいと思う。警察官がプライベートでは犯罪級に色気爆発とか困るんですけど。戸惑うじゃん。
「ねぇ碧。付けて欲しくないの?」
鼓膜を揺らす甘い低音。彼の吐く息は私の耳を更に敏感にさせる。
「付けて……欲しく、ない、わけじゃ……」
私、クレーム言ってたはずなんだけど。伸びてきた朔さんの手が、指が、膨らみをふにふにと弄ぶ。先端には触れずに、ただ柔らかさを楽しんでいるようだけど。じれったくて、また脳が正しく動いてくれなくなる。
膨らみに彼が口付ける。花びらのような跡がまた一つ増えた。
「ここなら、いい?」
「服で……隠れるところ、なら」
「本当なら全身、俺の名前書いときたいところなんだけどな」
「ヤバめなこと真顔で言わないでください」
「あ。また敬語。もう一個付けようかな」
息が硬くなった先端にかかる。我慢していたはしたない声が漏れた。
「碧、まだ触ってないのに」
口角を上げて先端を口に含んだ彼は、私を強く吸い込んだ。
「やああっ……ん……ふあっ……」
「顔が、エロいな」
「あ……んっ……さ、くさん、言わ、ないで……」
「こんなエロい顔、他の奴には見せないでくれよ」
「見せ、るわ、け……ああっ……んっ……!」
一瞬あてがわれたと感じた瞬間、彼に貫かれていた。卑猥な音が羞恥を誘う。
「全然触ってなかったのに。こんなに濡れてるなんて悪い子だな」
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