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J’adore[ジャドール]8
しおりを挟む「時緒…なんだか、良くないことに巻き込まれているみたいで」
「良くないことって…?」
真剣な表情の澄麗ちゃんが問い返す。
「朔さんが時緒さんのこと、調べてるみたいなの」
え?朔が?ていうか碧、もうほぼ朔と付き合ってんの?
もう、私の頭の中、?マークだらけで大混乱なんですけど。
碧は英ちゃんの勤務先の動物園で時緒さんに朔さんが声を掛けていたことを。英ちゃんは時緒さんがここ最近、ずっと夜うなされていることを私達に告げた。
「時緒はずっと苦しんでるみたいで…。直接はっきりと聞いていいのか、どうか…」
「うーん…迷うところよね。時緒さんは英に、聞いて欲しそうな感じはあるの?」
澄麗ちゃん。私、英ちゃんのことも勿論心配なんだけど。碧と朔の関係についても突っ込みたいのよ。固まって聞けない私なんだけど。
「何回か、聞こうとしたの。でも毎回はぐらかされちゃって…」
「そのはぐらかしのうちの一つが、英との同棲…とか?」
「碧、鋭いね。そう、何かあった?って聞いた直後に同棲の話が出たの」
「うん、心配よね。でもごめん。その話は絶対するんだけど、その前に確認したい事があって。ねぇ碧」
固まってる私に気付いてくれた澄麗ちゃんが碧に問う。
「碧と朔さんの今の関係について教えて欲しいんだけど」
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