ドリンクバーさえあれば、私たちは無限に語れるのです。

藍沢咲良

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J’adore[ジャドール]6

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日曜日、私達はスタバに集合していた。

チャイラテオールミルクを注文して、みんなの座るソファへと向かう。

「──で?今日の集合って誰が言い出しっぺだっけ?」
テーブルに飲み物を置いてソファにゆっくりと座る。今日のスカートは長くて、うっかりすると裾が床についてしまう。

「私、なの…」
おずおずと英ちゃんが言う。どうしたんだろう?なんだか弱々しい気がする。

「英…何かあったの?」
不思議そうに、でも心配そうに澄麗ちゃんが尋ねた。澄麗ちゃんは事情を知らないみたい。その隣の碧が既に神妙そうな顔をしている。もしや、もう既に事情を知っているとか…?

「いい話と…悪いかもしれない話があるの」

英ちゃんが話を切り出した。

「時緒と…彼と今、一緒に暮らしてるの」
「え、同棲?セフレ疑惑から一気に結婚準備?やったじゃん!」
「澄麗、声が大きい…」
碧が慌てて止める。「あ、ごめん…」と顔を赤らめる澄麗ちゃんの口からセフレという単語が出てきたこと自体がびっくりなんですが。

「でも、十分いい話じゃない。彼から言い出したの?」
斬り込むなあ、澄麗ちゃん。そう言う澄麗ちゃんの、年下男子との恋愛事情も気になるんですけど。

「そうなの…」
「英ちゃん、嬉しそう。おめでとう」
幸せそうな……うん?同棲したてって、もっと幸せそうな顔をしてるはず、だよね…?
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