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Summer panic 7
しおりを挟む今日も抱かれる、のかな…?私を抱くときの時緒は、最近激しい。こんなに疲れている時にあんなに激しく抱かれたら、明日の朝きっと起きられない。
仕事柄、入浴してから帰宅するから着替えは余分に持ち歩く習慣がある。だから着替えには困らない。以前時緒の家に泊まったときに鞄からごそごそと着替えを取り出していた。その最中、「着替え、うちに置いていけよ。またここに来るだろ?」と抱きすくめられ、耳元で囁かれてそのまま着替えを置いていた。はい、流されたんだけどね。時緒は私を流す天才だと思う。
「英。風呂沸いた」
いつの間にか背後に時緒がいた。
「風呂、一緒に入ろう?」
腰に手を回され、髪に顔を埋められ、動けない。
「英?」
「べ、別々に入った方が、疲れは取れると思うんだけど…」
「俺、英と一緒じゃないと疲れ取れない」
明るいお風呂場で体の全てを見られるだなんて、落ち着かなくて疲れなんて取れるわけが無い。
「英が一緒に風呂に入るって言うまで、俺離さないよ?」
むしろそれでも……じゃなくて!
「ねえ、今日は本当に疲れたでしょ?明日も仕事なんだし」
「だからこそだよ。疲れはしっかり取って、明日に備える。社会人として当然」
「だから私は一人で入った方が」
「俺とじゃ疲れ取れない?」
悲しそうな顔で、悲しそうな声で言うのはやめて頂きたい。捨てられた子犬みたいな顔で言わないで。お願いだから。
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