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しおりを挟むLINEはブロックしてたけど、SMSとは……。盲点だった。電話は基本LINE電話だったから電話番号そのものをブロックするという発想が無かった。しかし長いな。文字数制限があるからか何通にも渡って悲劇のヒロインメールがやって来る。
『──確かに私は性格悪いよ。でもだからって、ブロックされる程のことをした覚えはありません』
おお!紗香は自分の性格の悪さに気付いていたのか。でもやっぱり自分の非は決して認めないわけね。
『じゃあ例えば、私が婚約指輪を貰った話をした時に間髪入れずに生活苦しくなったら売るんでしょって言ったことについてはどう考えてる?あれは失礼極まりなさ過ぎて即帰りたかったけど、残された舞と杏果が可哀想だから我慢して残ってたんだよ?』
『実際にそういう話を聞いたことがあるから言っただけです。嫌な気分にさせるつもりはありませんでした』
『じゃあ紗香も婚約指輪、生活苦しくなったら売るんだね?言われてどう?嬉しいわけないよね?』
『嫌な思いをさせるつもりはありませんでした』
うん、謝罪のしゃの字も無し、と。
『私の結婚式のときのタクシーチケットの異常な使い方について紗香からは謝罪が無かったよ。舞と杏果は平謝りしてくれたけど?』
『あれはタクシーの運転手が途中からメーター見せてくれなかったからです』
もう、このやり取り、投げていい?
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