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24.
しおりを挟む「──へ?」
杏果のLINEを見て、声を出してしまった。翔が不思議そうな顔で私を見ている。
私が紗香をブロックして以降、慌てた紗香が毎日杏果に、私にブロックされたことについて相談しまくっているのだそうだ。
『理由は全く思い当たらないらしくて。私達にしてみれば、理由があり過ぎて文字数オーバーする勢いなのにね』
これは……。杏果に相当迷惑掛けてるな。
『ごめん……杏果にそんなに紗香から行くとは思わず迷惑を』
『私も真剣に取り合ってないから大丈夫。むしろ縁切りした唯が羨ましいぐらいだし。ただ』
『ただ?』
何だろう?私の想像を超えたどんな迷惑が行っているのだろう?
『悲劇のヒロインになられてるのが、とってもとっても鬱陶しい』
『悲劇のヒロイン……紗香ならありそう』
しかしな……。杏果に迷惑掛けるな、ってLINEするのもな。どうしたものか。……って、え?
『杏果ちゃん……まさかの展開ですわ』
『え、何?突撃訪問?』
『訪問はされてないよ』
訪問なんてされたら居留守以外の選択肢は無い。
『紗香から、まさかのSMSのメール来た』
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