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4.
しおりを挟む同じテーブルに表情の引き攣ったお嬢さんが4名。今日も華やかに、これでもかと言うぐらい着飾ってきてくれている。今日に限っては正解。招待客が地味だと、花嫁自身も地味な花嫁として見なされるって何かで読んだ。
モテないブサメンに決まってると決めつけていたお嬢さん方。怜のこの神々しいタキシード姿、いかがですか?もう私は剥製にして……って剥製だと死んじゃうか。そうだ、写真撮って3Dプリンターで再現するとかどうだろう?一家に一台、いや1体?この怜のタキシード姿を毎日拝めるようにしたら、日本はもっと平和になると思う。……って口に出したら絶対怜に全力でドン引かれるから言わないでおこう。
あのテーマパークのおネズミ様ぐらい皆が写真を撮ってくれる。でもその写真、貰えることって滅多に無いよね。それは私自身が参列した時、沢山写真を撮ったのに当人達にはその写真を渡さなかった経験があるからよくわかる。誰か渡してるだろうな、とか、同じような写真、沢山貰っても困るだろうな、とか。先回りした結果、正直少し面倒くさいのもあって、結果的に写真を渡さないという結論に至る。
撮ってくれてるのは嬉しい。でも、きっと私が経験してきたのと同じ展開になるだろう。だから結婚式と披露宴にはカメラマンを雇うことが必須なんだろうな。
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