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縁の仕分け
しおりを挟む「でもさあ。やっぱり私は元彼じゃないと結婚したくないんだよね」
はい。累計何回目でしょうか。この台詞。紗香の号令で集まる女子会、最近開催頻度が増えている。
怜から正式にプロポーズされ、怖いくらいに幸せな毎日を送る私。かすみんは私と怜を引き合いにして綾瀬くんにプロポーズさせようと仕向けているらしい。
かすみんは、いいの。とってもいい子だし、派手めな見た目に反して家庭的で器用で頭が良い。荒野さんの恋愛相談ライブを相変わらず見まくってる効果で確実に恋愛偏差値が上がってるっぽいし。私がどうこう言わなくても、かすみんはそのうち綾瀬くんと幸せになるだろう。
しかし紗香は違う。一度、さらっと荒野さんの動画の話をしたことがあった。良い反応が期待できないからあくまで本当にさらっと。
反応は予想通りだった。「唯、こんなの見てんの?こういうのって、恋愛がうまくいかない痛い人達が見るやつでしょ」と安定の薄笑い付きのディスりを喰らった。
恋愛がうまくいかない痛い人って、まさに今の紗香なんですけどね。貴重な休みを紗香の愚痴とディスりに捧げさせられている、奴隷のような私達。紗香以外の女子会メンバー3人は働き方改革ならぬ友達付き合い方改革を実践するべきだと思う。
さて、怜から正式にプロポーズされ、現在左手の薬指に怜から貰った指輪がはまっている。今日待ち合わせたとき、舞と杏果は素早く気づいて祝福してくれた。しかし、毎度当然のように遅刻した紗香は完全スルー。遅刻に対する謝罪も相変わらず無し。でも紗香の視線が私の左手あたりに行っていたのは、当然私は気づいていた。
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