27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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寝室のベッドにそっと下ろされた。湿った髪、湿ったままの身体。私がお布団が濡れてしまうのを気にしているのを、怜は察知した。

「そんなこと気にする余裕、あるんだ」
口角を上げた彼は、先だけを挿れて、私を焦らす。

「な、い……です。お願い、もう……」
「もう、何?」
「ねえ、お願い……」
「言わないと何をしたらいいかわかんないよ?」

やっぱり意地悪だ。私はこの人の意地悪に一生翻弄されるのね。

「い」
「い?」

やっぱり許してくれないのね。言わなきゃダメなのね?

「いれ、て……」
羞恥心を振り絞った私の身体は、唐突な激しい快楽に襲われた。壊れたラジオのように、喉の奥から漏れ出る声が止まらない。何度達しても攻めるのをやめない怜の腕の中で、いつの間にか私は意識を手放していた。



「ん……」
「──起きた?」
ぼんやりとしたままの頭を何とか回転させる。薄暗い部屋の中で、何も身につけないまま、薄い布団をかけられ怜の腕の中にいた。

「今、何時くらい?」
「19時過ぎたぐらいかな」
「えっ!ご飯、19時じゃ」
「遅らせてもらったから大丈夫」
「起こしてくれて良かったのに」
「ちょっと、無理させたかなって」

無理って……怜が激しいのはいつものことなんだけど。

「今日は何だか、丁重に扱ってくれるのね?」
「俺はいつも紳士だろ?」
「紳士だけど。その、私を抱くときは」
「それは否定しない」

にかっと笑った。その笑顔に私が弱いことを、この人はきっと知ってる。
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