27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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「そ、そう、だったね。でもさ。私はそうは言ったけどさ。怜だって、あっさりと結婚を受け入れ過ぎじゃない?」

30歳、士業の無双イケメン。寄ってくる女なんていくらでもいたでしょうに。

「その、怜だったら、私なんかじゃなくて、もっと若くて可愛い子とか選べたんじゃないかなって」
「何言ってんの?」

真顔で私の顔をじっと見る。ちょっと怖い顔してる。私、まずいこと言ったかな?……って!今この人運転中!

「怜!前向いて!」
「大丈夫」

怜の部屋のあるマンション──今は私の部屋でもある──の駐車場に着いていた。器用にバック駐車をすると、怜は再び私に真顔で向き合った。

「……俺の愛情、まだ足りてないの?」
「た、足りてない、とかじゃなくて」
「どうでもいい若い女とか、どうでもいいの」

私の肩を抱き寄せて、怜は唇を重ねた。柔らかい感触が、次第に私の脳の奥を麻痺させていく。

「……ん、っはあっ……」
「他の女はどうでもいい。唯のこの、甘い声を、他の誰にも聞かせたくない」

私の腰を、背中を撫でる大きな手が、長い指が、私の全身を敏感にしていく。声が、我慢出来ない。この人の手に教育された私のこの身体は、もう、この人の思い通りにしかならなかった。

「……ね、怜……もっと、触って……?」
目が、ちゃんと開かない。身体の奥の熱が疼きだす。下腹部の奥が辛くなってきた。早く、この人に触れられたい。
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