27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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「僕は、唯さんを一生守っていきたいと思っています。唯さんの夫として認めて貰えるよう精進します。だから、結婚を前提として唯さんと一緒に暮らすことをお許しください」

怜は一気に言葉を言い切ると、父に頭を下げた。続いて私も頭を下げる。

「何ですぐ結婚じゃないの?同棲って結婚する気あるの?」
「あります!本当ならすぐにでも籍を入れたいです!」
「じゃあ入れればいいじゃないか」
「ありがとうございます!唯さん、婚姻届取りに行こうか!」

……ん?ちょっと待て?

お父さん……入籍オッケーしちゃったのね?

こちらを振り向いた怜は満面の笑みで「婚姻届を取りに行こう」と言ってるぞ……?

「ま、待って。入籍より先に同棲して、生活の相性を見てから……」

話が、おかしな方向に行ってないか……?

「唯、そんな悠長なこと言って、怜くんに逃げられたらどうするんだ」
「逃げませんよ僕は。むしろ唯さんを逃す気もありません」
「そうか。そんなに唯が好きか」
「勿論です。唯さんしか僕はもう考えられません」

おーい……。私の話は……?同棲して様子見るんだよね……?

「母さん、ビール持ってきて。怜くんと乾杯する」
「怜は今日運転だから」
「泊まっていけばいい」
「お父さん、泊まる準備なんてしてないから」
「そうか?しょうがないな。じゃあコーラでいいか?」
「次回は是非、ビールご一緒させてください」

母がいそいそとキッチンへと消えた。母を追って私もキッチン行く。

「今日は入籍じゃなくて同棲の話をしに来たんだけど」
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