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2.
しおりを挟む「はあー……」
「疲れた?」
今日は怜の家に帰ってきた。
誓約書があるからもう大丈夫だと思うんだけどな。あれだけ怜にメッタメタのギッタギタにメンタルをやられたんだから。もう健二が来る可能性は限り無くゼロに近いと思うんだけど。念には念を、と譲らない怜に根負けした私は、現在怜の家のリビングのソファに座っている。
「ん……」
「2日間で、色々あり過ぎたもんな」
暖かいカフェオレを淹れたマグカップを、優しく目を細めた彼から受け取った。
ひと口飲んで息をつく。目の前のローテーブルにマグカップを置いて、隣に座る怜にそっと抱きついた。
「唯?」
驚きつつも、彼もマグカップをローテーブルに置いた。ふわりと私を腕で包んでくれた。
「ふふ」
「どした?」
笑みを溢したのが意外だったのか、彼は少し目を見開いた。
「怜って、怒ると怖いんだね」
「そう?怖かった?」
「敵に回したくないぐらいにはね」
「敵?俺が?」
あんなに背筋を凍らせる表情してたのに。私の例えを聞いてしょぼんとしちゃうこの人。可愛い。
何度間近で見ても、この整った顔立ちには慣れない。私の彼氏様は、未来の旦那様は、何て頼もしくて可愛いのだろうか。
しょぼんとしたままの彼の唇に、自分の唇をそっと重ねた。怜の唇の柔らかさ、私、すっごい好きだ。
「冷酷無慈悲な感じ。あれ直に喰らったらトラウマになりそう」
「唯が喰らうことは一生無いよ。でも唯を傷つける奴は許さない。絶対に」
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