27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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「……っ!唯……そんな、こと、したら……」
怜の表情から、ほんの少し余裕が無くなった。ふふ、反撃成功かな?

「待って、もう、つけるから」
再び起き上がり、いつの間にベッドサイドにあったのか、小さな四角い包装を手に取った。ぼんやりしたまま、半身を起こして怜の手からそれを奪い、にっと笑ってやった。

「私がつける」
虚をつかれて面食らったままの怜は、私にされるがままに装着を許した。余裕そうだったり、そうじゃなかったり、忙しい人だな。

「……は、あっ……!」
装着が終わると同時に視界がまた反転し、間髪入れずに怜が挿入はいってきた。表現し難い急な快楽に、全身が戸惑う。

激しい律動に耐えきれず、思ってたよりも大きな声が出てしまう。こんな大きな声で喘ぐなんて。恥ずかし過ぎる。咄嗟に手を口で抑えようとした。

「声、抑えないで」
「えっ……はああんっ!……や、だ、こんな、大きな、こえ」
「聞きたいんだ」
「や、だ……は、ずかし、い、から……」
「聞かせてよ。俺しか聞けない、特権だろ?」
「そ……う、だ、けど……やああっ!」
更に激しく打ちつけられ、私の制御機能というものは、もう完全に使い物にならなくなってしまった。今、怜に揺らされている私は、私であって、私じゃない。

「りょ、う……そこ、だめっ……やあんっ!……も、だめえっ……!」
表情を変えないままの怜に、そこを執拗に責め立てられた私は、そのまま意識を飛ばした。

私が達しても、怜は容赦してくれない。達したまま、変わらず長い時間攻め立てられ、もう、人ではなくなるんじゃないかと頭の隅で思った。と同時に、怜の動きが止まった。繋がったまま、私の身体に重なったまま、ぐったりとした。その時交わした口付けは、この世で一番甘い味がきっとした。
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