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6.
しおりを挟む3番の船乗りの人。8番の自称歯科医さん。5番の……あれ?職業なんだっけ。仕事についても趣味についても特にお互い語らずで、連絡先をくれた人という認識しかない。
この3択か。顔面偏差値は、3人とも似たり寄ったり。つまり、この中に所謂イケメンはいない。不細工というわけでもない。
まあ平均的、とでも言いましょうか。あら私、上から目線。でもいいか。多分あちらからも上から目線でこちらを査定していることでしょう。
この中から選ぶなら。ルールを守った3番の人にしてみようか。年齢も私と一緒だし。歳は近い方が何となく安心。5番の人は確か40近かったと思う。肌のキメの粗さが年齢を物語っていた。
「女性は全員残ってください。カップル成立した方の男性の番号を読み上げます。読み上げた後、男性はご退出ください。では、1番、3番……」
カップル希望の紙に、私は3番と書いていた。私、カップル成立したんだ。
「4番、7番、9番……」
目の前の5番さんが無表情で立ち上がり、出口に向かった。目の前に5番さんがいるにも関わらず、私が5番さんを選ばなかったのがバレてしまったか。でもしょうがないじゃんね。
男性は全員退出した。この後3番さんとお茶でもするんだろうか?それとも飲みに行っちゃう?いきなりだなあ。どうなるんだろう。
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