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番外編 〜プロジェクトX〜 7
しおりを挟む「何泣いてんの」
「だって」
その、くしゃっとした笑顔に何度助けられたことか。塞ぎ込みがちなこのご時世、愛する人の笑顔に癒されているのは私だって同じだ。
彼の胸に顔を埋め、その広い背中に手を回す。
「明日もお弁当、持ってくね」
「ああ。待ってる。でも夜道は危ないから、着いたら連絡してな」
顔を上げた。唇が重なる。触れるだけの口づけを、何度も重ねる。
「美咲、今日はもう眠い?」
「え」
「俺、頭が疲れちゃってさ。美咲を食べないと回復が難しいんだよな」
「悠さん、真顔で言ってるけど言ってる内容…」
「断らないなら食べるよ」
言うなり噛み付くようなキスが降ってきた。服の中に手が侵入して、もう既に暴れている。瞬く間に剥ぎ取られ、月明かりに肌が晒される。膨らみの先端に歯を立てられると声が喉の奥から漏れた。
未だ乱れていない悠さんのTシャツの裾に手を伸ばす。ぎこちなく上にめくって脱がせると彼の整った筋肉もまた月明かりに照らされた。不敵に笑う彼に組み敷かれる。彼から与えられる甘い快楽に、私は身を任せた。
番外編 ~プロジェクトX~ fin.
Copyright(C)2022-藍沢咲良
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