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疼き 2
しおりを挟む「え、と…お母さん、ですか?」
「そう」素気なく言うと、ふにふにと私の双丘の柔らかさを指で味わっていた。少しずつ脳が正しく動かなくなる予感がした。
「悠さんのおうちは……んっ…お母さんを、名前で呼ぶんですか?」
「…俺、母親2人いるからな」
えっ?と更に目を丸くすると同時に、彼は先端を弄び始めた。
「ふあっ!…お母さん、が、2人って…?」
それ、聞いていい話なのだろうか?
快楽と戸惑いの混じった表情を隠せずにいると、悠さんは目を細めて衝撃の内容を告げた。
「俺、愛人の息子なんだよ」
完全に眠気が飛んだ。
「え…愛人って…?」
「さっきの和佳子ってのは、俺の、産みの母親。で…どこから話そうか…?美咲、クロセ製薬ってわかるか」
「頭痛薬の、ベフェリンの…?」
長年使っている、私の常備薬だ。
「俺の名字の黒瀬は、クロセ製薬の黒瀬なんだよ。俺の父親はその黒瀬製薬の今の社長、黒瀬隆夫。その愛人が俺の産みの母親、片岡和佳子」
急に悠さんが別世界の人に思えてしまった。さっきから衝撃的な内容を語っているのに、この美しい私の恋人は私の身体の至る所を弄っている。
「ね、悠さん、真剣に聞きたいから、ちょっと手を…」
「止めないよ」
蜜壺を弄っては蕾に塗りたくられ、私の思考がなかなか働かない。
「こんな話、真面目な顔でなんかしたくねぇんだよ」
縋るような目で見つめられ、それ以上の拒否はできなかった。
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