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飛湍 10
しおりを挟むTシャツの中は何も身に付けていなかった。
彼の手はいとも簡単に胸の膨らみに到達した。
深い口づけを交わしながら彼の手は膨らみを揉みしだく。時折先端を刺激されて甘い声を出してしまう。
「ごめん、俺、我慢出来そうにない…」
苦しげに耳元で囁かれる。彼の息が耳にかかり、また甘い声が出る。
「嫌だったら、突き飛ばして」
口づけが首から鎖骨に降りてきた。胸の膨らみにピリッと痛みを感じる。
無意識に手を彼の背中に回した。気づいたらしがみついていた。
全てを暴かれるのに時間は掛からなかった。月明かりに自分の全身が照らされているのを感じた。
「私だけ裸で、恥ずかしいです…」
彼の服をそっと上げると、鍛えられた上半身が照らされる。生まれたままの姿の彼は胸の先端を口に含んだ。舌で転がされ、吸われ、喘ぎ声を出して油断していた私は秘部をそっと触れられて体がびくんと跳ねる。
「美咲、やらしいな。まだ胸しか弄ってないのに、もうこんなに濡れてる」
悠さんが顔を私の秘部に埋め、指で、爪先で、舌で私を攻め立てる。
「や、言わない、で、……ああんっ!」
彼の舌が蕾を転がして、絶頂に誘われる。
「ん!だめぇっ…!」体が弓なりにしなる。
「美咲、可愛い。でも、まだ早いよ」
彼が挿入ってきた。久しぶりの刺激に気を失いそうだった。
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