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ミスキャスト 3
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「失礼します」
ホット2つとソフトクリームとスプーン2本を載せた小さなカゴをテーブルに置く。
「ご注文以上でよろしいでしょうか。失礼します。」
背後にその男性客の声を聞いた。
「…あの人じゃない?」
ええそうです。
あの人であるところの私です。
伝票には注文を入力した店員の名前が印字されている。
その伝票には勿論咲妃の名前が印字されていた。
咲妃の顔を見てなのか。声を聞いてなのか。
伝票の名前を見てなのか。
どれが決め手かはわからないが、私が栗原咲妃であるということは理解したらしい。
その男性客、西野雄太と咲妃は同じ中学だ。
当時、咲妃が好きだった相手だ。
しかし見る目が無かったようだ。
咲妃が告白して振られたことを、次の日には言いふらされていた。
失恋のショックが嫌悪感で一瞬のうちに消えてしまったことを思い出して咲妃は苦笑いをしていた。
ホット2つとソフトクリームとスプーン2本を載せた小さなカゴをテーブルに置く。
「ご注文以上でよろしいでしょうか。失礼します。」
背後にその男性客の声を聞いた。
「…あの人じゃない?」
ええそうです。
あの人であるところの私です。
伝票には注文を入力した店員の名前が印字されている。
その伝票には勿論咲妃の名前が印字されていた。
咲妃の顔を見てなのか。声を聞いてなのか。
伝票の名前を見てなのか。
どれが決め手かはわからないが、私が栗原咲妃であるということは理解したらしい。
その男性客、西野雄太と咲妃は同じ中学だ。
当時、咲妃が好きだった相手だ。
しかし見る目が無かったようだ。
咲妃が告白して振られたことを、次の日には言いふらされていた。
失恋のショックが嫌悪感で一瞬のうちに消えてしまったことを思い出して咲妃は苦笑いをしていた。
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