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5話
しおりを挟む彼に対して一番最初に不信感を抱いたのは
付き合って3ヶ月程経ったときの事だった。
夜
ベッドの中で
彼と身体を重ねていた時の事。
カシャッ
という音と共に
目の前が明るくなった。
「えっ………?」
驚いて起き上がり、彼を見ると
左手にスマホを持っている
スマホのレンズは私の方を向いていた。
「え…?もしかして今撮ったの…?」
「うん……ダメ…?」
「ダメだよ!裸だよ!?」
そう言うと、彼は渋々スマホを仕舞った、
とりあえずそれ以上咎めなかったが
正直とても不快だった。
友人に、自分の事であるのは伏せ、相談してみた。
「キス写真とかうちの彼氏も撮りたがるし
普通なんじゃない?」
そうか、普通なのか…
じゃあ仕方がない
私が特殊で、
私が珍しく嫌だなって思う人間なだけで、
普通の事なんだから
我慢するしかないのか。
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