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最終章 後輩君との別れ?
68話
しおりを挟むその後私は泣いた
めちゃくちゃ泣いた
彼氏君と元に戻るとは言ったけど
やっぱりまだ私は後輩君の事が好きだった
大好きだった。
なのにもう二度と会えないなんて
もう二度と話せない
顔も見れない、
最後に見た後輩君の顔が
愚痴大会をした後の
ちょっと切なそうな笑顔だなんて嫌だ
もっと明るく無邪気に笑う後輩君がよかった。
もうあの笑顔が見られないなんて
まさかこんな急にいなくなるとは思ってなかった
そりゃ…
いつかは辞める日が来る可能性があるのは分かってた
アルバイトだし
就職先が見つかれば
辞めることもあるだろうな、って思ってた
でもこんな風に辞めるなんて聞いてない
こんないきなり…
何も言えないまま…
悲しんでる自分に罪悪感
彼氏君と元に戻るんじゃないのか
後輩君がいなくなったのは
私にとって好都合なはず
なのになんでこんなに悲しい
これほどまでに
気持ちが大きくなってたんだね
こんなにも後輩君が大好きだったんだね
私あなたの事を忘れられるかな
関わらなくなれば
自然に忘れられるかな
嫌いになりたい
後輩君の事なんて忘れてしまいたい
罰が当たったんだ
彼氏君と付き合いながら
後輩君を好きになって
ふらふらふらふらしてるから
もっと早く
後輩君の事を嫌いになっておかないといけなかったんだ
片想いを楽しんでる場合じゃなかった。
嫌いにならないといけなかった、
…いや…なれなかっただろうな
今まで
後輩君が機嫌悪いとかで、
ちょっと私に対して冷たく感じることがあった
その度に
そうだ、
そのまま、
私に嫌われてくれ
って思ってたけど
また優しく微笑まれたら
好きに戻っていた
結局私は後輩君を嫌いになんてなれなかったんだ、
こうなる運命だったんだ。
後輩君が消えた事を利用して
全て元に戻さないといけないんだ。
泣いてる場合じゃない。
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