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第10章 後輩君の失恋
55話
しおりを挟む居酒屋とかでお酒を飲みながら愚痴り合うのが一番楽しそうだけど
今はもう
夜になると飲食店は閉まってしまってるから
会社の近くの公園のブランコで
愚痴大会を開催することになった。
「…僕ね、マッチングアプリを利用してるんですけど……」
公園のブランコに座り
コンビニで買った飲み物を飲みながら
後輩君が自分の悩みを語り出した。
「マッチングアプリか……
最近色々あるよね」
「みんな僕と直接会ったらその日だけですぐ終わるんですよ
やっぱり顔面がこんなんだから
逃げられるんですかね」
……後輩君は
お世辞にもイケメンとは言えない顔
不細工かイケメンどちらかと言われたら
不細工の方に入れられてしまう顔かもしれない。
……でも
そんな見ただけですぐ逃げ出すような顔では無いと思うけどな……。
「ぶっちゃけどう思います?
僕の顔」
……
まさかさっき考えた
不細工かイケメンだったら不細工に入る
なんて事を正直に言うわけにはいかない…、
なんて言おう……
というか
世間一般的には不細工に入る顔だけど
私は別にそうは思わない
私が、見た目をあんまり気にしないタイプだからか知らないけど
そんな後輩君の見た目を気にした記憶がない。
「うーん……
別に私はそんな嫌な顔だとは思わないけどなあ
そりゃ…物凄いイケメンかって言われると違うけど……物凄い不細工とも言えないし…」
「普通の顔ってこと?」
「うん、親しみやすい、普通の男の子の顔」
親しみやすい顔と思った事はないけどね
ちょっと盛ったけどね。
「……じゃあなんでみんな僕と直接会ったらもう連絡してくれなくなるんだろう…
マッチングアプリの写真ちょっと盛れてるやつにしてるから、詐欺だ!って怒るのかな」
「…どんな写真使ってるかはしらないけど
違いすぎたらちょっと嫌な人もいるかもね…………
…ところで、今回後輩君をふった人もマッチングアプリで出会ったの?」
「違います、リアルで関わりのある人です、
最初から僕の顔も見てるし、それでも仲良くしてくれてたからいけると思ったのに…」
……やっぱりこないだ一緒にレストランに行った子なのかなあ…
後輩君女の子の友達多いらしいから分からないけど……。
「ちなみに後輩君って女の子と会って最初にどこ行くの?」
まさかホテルとか言わないでよ。
「お酒を呑みに行きます」
…お酒かあ……
相手の女性の性格にもよるけど…
初対面でいきなりお酒を呑みに行くってどうなんだろう…
私だったら
初対面でいきなり呑みに誘われたら断るなあ………。
「どんな風にお酒呑んでるの?
べろべろになるまで呑んでたりする?」
「はい、正直あんまり記憶無いんです」
それだろ
記憶ない間になんかしちゃってるんだよ!
多分!
やっぱり酒癖悪いのはよくないよ…
悩んでる人に
あんまり厳しく言いたくないけど
ここはビシッと言わせてもらおう。
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