浮気されるのを死ぬほど恐れていた私が浮気してしまいました。

第１０章 後輩君の失恋

５２話

週末








明日から休み









それだけでも嬉しいのに……












「定時で終わった！！！」











久しぶりに定時で終わった






みんな大喜び







早く帰ろう
帰ってなにしよう


お酒のもうかな、


アニメ見ようかな






ウキウキ気分で休憩室へ向かうと、











「あ、花！」












前から彼氏君がやってきた。











基本的にいつも２人で帰ってる私達。









彼氏君は
私と話しながらのんびり帰るのが好き、




だから、彼氏君と帰るとどうしてもゆっくりになってしまい、

家に帰るのが遅くなる。











今日は定時で上がれたし


１人でさっさと帰りたいなあ…、







一緒に帰るのを何て断ろうか、




必死に考えた。











「今日社員だけ会議で残業あるんだ」







えっ…、









「あ…そうなんだ」








会議か…







終わるまで待っててとか言われたらどうしよう……




絶対やだ




帰るの何時になるのそんなの


早く帰りたいよ




お腹もすいた。












さぁ、どうやって断ろう





またまた必死に考えだすと



彼氏君は以外な言葉を口にした。








「長くなるからさ
花、今日は先帰っててよ」










えっ！！！










まじ！？










いいの！？











やったあ！











「そっか、分かった、先帰るね
会議頑張ってね」

「うん、ありがとう、じゃあね、おつかれ」











よっし！！！






帰ろう！







とっとと帰ろう！





お酒だ！


１人酒しよう！









早く帰れることが確定し
さらにウキウキ気分で休憩室に入った。









すると、




明らかにどんよりと暗くなってる後輩君の姿が目に飛び込んできた。