浮気されるのを死ぬほど恐れていた私が浮気してしまいました。

第８章 後輩君とデート？

４４話

「あざす！後で送ってくださいね！」


「はいはい…」








さて…急いでおばちゃん達を探さなきゃ……、









「花先輩！！！
向こうでパレードやってる！
行きましょう！」

「えっ…ちょっ…」






私が行こうとしていた方向の逆側に体が引き寄せられた、



後輩の手が私の手首を握ってる、







男らしい大きな手








温かい優しい手










その温もりに

私はどんどん何も考えられなくなっていった。










もうどうでもいいや








おばちゃんを探すことなんてすっかり忘れ




私は後輩君との





遊園地プチデートを楽しんでしまっていた






写真もいっぱい撮ってしまった




もちろん後輩君に送った後消すけど。










ちょっと羽目を外しすぎたな、
隠し撮りっぽいのも何枚かある


これはすぐ消そう
後輩君に送らずにすぐ消そう。












































結局おばちゃん達と合流できたのは
彼氏君達が戻ってくる数分前だった、

やっぱり最初のベンチの所に戻っていたみたい。








「ただいま、ごめんね遅くなって」

「ううん、別に…」







彼氏君の目を見れない、



何して待ってたの？とか言われたら
なんて答えよう



その前に後輩君に彼氏君が何してたか聞いてもまずいんじゃ……




まあでも
後輩君と彼氏君そんなによく喋る仲じゃないし…大丈夫かな…。











その後は、彼氏君にバレないかバレないかと
ハラハラしっぱなし、





気づいたら夜になっていた。






帰りは、彼氏君と２人きりにならないため、


「お母さんが車で迎えに来てくれる」



と、言って
１人別で帰った。