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第6章 後輩君の友達
33話
しおりを挟む「じゃ、お先に失礼します!
明日はがっつり残業するんで!
お疲れ様です!!」
後輩君のおデート当日
いつもの倍ぐらいの早さで仕事を終わらせ
ものすごい早さで帰る支度をしていた後輩君、
ウッキウキな表情で
オフィスにいるみんなに大きな声で挨拶をした。
「おつかれ!楽しんでこいよ!」
「ほんとに明日は残業しろよ!」
「うまいもん食ってこいよ!」
「頑張ってね!!!」
みんな、後輩君が女の子と出かけると知っているのか知らないのか
応援してるような雰囲気の言葉をかけている。
私も…応援しなきゃ…。
でも、できない
そんなに…
そんなに後輩君の事好きなの?
また気持ち強くなってない??
嫌いにならなきゃって言ってたのに
できてないじゃん
悲しむなよ私
いや、別に悲しくないし
てかムカつくし、
別にどこの誰と行っても関係ないし気にならないし
(誰と行くの??どんな子なの?)
ていうかその相手の女の子にも問題あるよ!
付き合ってもないのにそんなお洒落で大人な店に行くなんて!
私なら絶対誘われても行かないわ
(羨ましい、私が誘われたかった)
後輩君と食の好み合わないし
絶対私は一緒に行っても楽しくないわ
あー、あり得ないあり得ない
(一緒にご飯食べたい、楽しそう)
とにかく楽しんでくれば??
明日残業してくれれば私はそれでいいから、
(そんなにウキウキしないでよ
そんなに楽しみなの??)
別にレストランでもホテルでもどこでもいけばいい、
行ってらっしゃい
(行かないで)
心の声の
そのまた裏から
本当の本当の声が聞こえた。
やっぱり心は嘘をつけない
どれだけ強がって
思ってもない嘘の言葉を心の中で呟いても
すぐ裏から本音が出てくる
素直だなあ
私の心は
分かりやすくて笑っちゃうわ
ほんとはね、
嫌なんだよね
羨ましいんだよね
このまま付き合っちゃったらどうしようって思ってるんだよね
別に私は
彼氏君と別れて後輩君と付き合おうとか思ってないけど
それとこれとは別なんだよね
わかるよ…
私…
わかるよ……
悲しいよね…
涙出てくるよね…
めっちゃわかるよ!
私の気持ち!
目尻から一粒涙がこぼれた
これはヤバい
誰かに見られたらまじでやばい
私はトイレに逃げた。
羨ましい
羨ましい
羨ましい
心の中でずっと呟きながら
涙が乾くのを待っていた。
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