余命15年

はに

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13話

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そして、30歳の誕生日、













僕は、予定していた場所で、
自らの身を投げた。









僕は生きたかった、


死ぬほど生きたかったけど、




大切な人を殺してまで
生き続けるのは嫌だと思ったんだ。








親には千沙季の事はまだ言ってないし、
連絡先も全て消した



千沙季に僕の訃報が届くことは無いだろう。









迫り来る地面を眺めながら、
僕は小さい頃の事を思い出していた、



これが走馬灯というものだろうか。










きっと僕は、

色んな夢を持ってこの世に生まれてきたのだろう、



なのにこんな結末になってしまって、
本当に申し訳ないと思った。







でも僕は、
僕の事を弱虫なんて思わない、








生きたいと思っていた気持ちは本当だし、

生きるためにがむしゃらになってたあの日々も本物だ、







僕は自分に負けた、



それと同時に、


僕は自分に勝ったのだ。














ー完ー



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