余命15年

はに

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10話

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死にたい僕はどんどん生きたい僕の邪魔をしてくる、





僕がどんなに生きたい、生きようとしても、
死にたい僕はどんどん死ぬ準備を進めている、





死ぬ場所も、死に方も決めた、
遺書や遺言書も書いた、





このままでは本当に死んでしまう、



僕に殺されてしまう。









僕は焦り、もう一度千沙季にプロポーズをすることにした、



ただ普通にプロポーズするのではなく、



全てを話した上でプロポーズをすることに決めた。










千沙季と結婚したい理由を全て話し、


信じてもらえないかもしれないが、
死にたい僕の存在も伝えた。










「え…信じてくれるの?」







笑われる、
そう思ったが、千沙季は信じてくれた。








「信じるよ、
でも、大丈夫だよ、ひかりは死なない、
こんなに前向きなんだから、
死にたいひかりの言葉なんて、相手にしなければいいよ」



「ダメなんだ…、
死にたい僕の意志は凄く強くて逆らえない、
このままだと僕は本当に死んでしまう!
死にたくない!ずっと千沙季と生きていきたいんだ!」







結婚はしたくない、
その考えがまだ変わっていない千沙季に


涙を流しながら訴えた。














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