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5話
しおりを挟む『良いことある?』
「うん!あるよ!絶対」
よく分からないが、
死にたい僕がようやく僕の言葉に耳を傾けてくれた、
このチャンスを逃すまいと、僕は必死に止めた。
『じゃあ、見せてよ、良いこと』
「え?」
『僕は今日から暫く眠る
その間にこの人生を幸せな物にして、
生き続けたくなるような良いことを、僕に見せてよ』
暫く眠る?
よく分からないが
明日死ぬことは、なんとか阻止できたのかもしれない。
「わ…分かった、見せるよ、良い未来を、幸せな未来を、
だから明日死ぬなんてやめて」
『分かった、明日死ぬのはやめる、
その代わり、僕を納得させるような良い人生になってなかったら、30で僕は死ぬ、後は任せた』
そう言って、死にたい僕は
僕の方へ近づいてきて
僕の中に入った
そして僕はそのまままた眠りについた。
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