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3話
しおりを挟むある日の夜中、
ふと目を覚ますと
部屋の中に人の気配があった、
眠い目を擦り
目を凝らして見てみると、
僕の部屋に人がいる、
幽霊か、泥棒か、
一瞬頭はパニックになったが、
すぐにその人が誰か分かった。
月明かりに照らされたその人の顔は、
紛れもない僕の顔だった。
「………え………僕……?」
僕に声をかけられ、
もう1人の僕は振り返り、こう言った。
『僕は、君の中の"死にたい僕"だ』
驚くことに、
生きたい僕と、死にたい僕を
ころころ繰り返し過ぎて
精神は分裂し、
ついに肉体となって現れてしまったのだ。
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