マスクドアセッサー

碧 春海

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一章

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 名古屋市東区の閑静な住宅街、緩やかな坂道の途中で赤色のバイクが止まり、配達員が手にしていた複数の書類の中から大き目の封筒を右手に移して朝比奈の表札を確認して郵便受けの中に入れた。
 それから3ヶ月ほど経ったある日、名古屋市の中心部にある名古屋高等裁判所の小会議室では、裁判官3人と検察官に弁護士の5人がそれぞれの席について公判前整理手続きを行おうとしていた。
「それではただ今より、中村区で起きた傷害致死事件に関して、検察側と弁護側双方の主張を伺い争点や証拠を絞り込んで行きたいと思います。先ずは、検察側のご意見をお願いします」
 裁判官の中央に座る、佐藤正裁判官が言葉を発した。
「正面から頭部を鉄パイプ一撃で死傷させており、検察側は傷害致死を適応するべきだと考えています」
 三十代の女性検事沢口優子が答えた。
「その意見に対して弁護側の見解はどうでしょう」
 裁判長が弁護人に話を振った。
「事件の発端は、肩がぶつかったと被害者が因縁をつけたことが原因で、事件後の被告人の写真でも分かるように、一方的に被害者によって酷い暴力を受けております。たまたま手にした鉄パイプを振るのは、自分の身を守る為の最後の手段だったのだと考えられます。それに、被告人の人柄や多くの嘆願書も加味し、罪の重さを感じて本人自身が通報してきたことも考慮して、弁護側としては正当防衛を主張致します」
 高齢で体格の良い吉田鋼鉄弁護士が自信を持って答えた。
「現時点では、正当防衛が成立するのか傷害致死の場合はどれほどの刑が妥当なのかが争点になると思われます。今回は裁判員裁判となりますので、公判までに新たな事実が判明した場合は申請していただき、裁判員を含めて判断させていただきますのでよろしくお願いします」
 佐藤裁判長の言葉で公判前整理手続きは閉められた。そして数日後、名古屋高等裁判所の第二法廷で6人の裁判員に続き3人の裁判官が腰を下ろした。
「それでは、検察官お願いします」
 裁判長の発声により裁判が始まった。
「はい、被告人白井良二は4月2日午後9時頃、名古屋市中村区名古屋駅裏にて肩がぶつかったことを理由に口論となり、殴りあって転倒した後放置されていた鉄パイプを被害者石川由幸さん45歳の頭部を殴打して脳挫傷にて死亡させたものである。よって、傷害致死罪、刑法第205条を求刑いたします」
 沢田検事による冒頭陳述が述べられた。
「被告人、前へお願いします。今、検察官が述べた記述について意見はありますか」
 裁判長が正面に立った被告人に尋ねた。
「鉄パイプで被害者の石川さんを殴ったことは事実で、本当に申し訳ないと思います。でも、それは一方的に殴られ、その恐怖心からのもので、そうしなければ大怪我をしていたと思います。本当に、本当に、恐ろしかったのです」
 神妙な表情で肩を落とした被告人に対して検察側の質疑は向けられなかった。
「それでは、弁護側の陳述をお願いします」
 しばらく待ってから弁護士に声を掛けた。
「裁判員の皆さん想像してください。夜に肩が触れたと因縁をつけられ、人気のない路地裏に連れて行かれて、一方的に殴られた時の恐怖を。もし、その時に自分の身を守れる鉄パイプを手にしたとしたら、どうしたでしょう。ご覧のように、被告人は他人にも好かれ優しくておとなしい人間です。ですから、殴られっぱなしで、今でも顔にあざが残っています。ですから、こんなにたくさんの嘆願書も集まってきています。それらのことを考慮していただき、弁護側としては傷害致死ではなく、刑法36条1項の正当防衛を主張します」
 束になった嘆願書を掲げて陳述を述べた。
「被告人、検察側、弁護側の陳述により、今回の起訴案件の争点は傷害致死か正当防衛なのかを審議することになります」
 佐藤裁判長の審議によるとの発言ではあったが、法定内はほぼ正当防衛で決まりだとの空気で満ちていた。
「あの、被告人に質問なのですが」
 一人の裁判員の男性が手を挙げた。
「どうぞ」
 許可はしたものの、意外な展開に戸惑っていた。
「被告人は、名西大学商学部4年生とのことですが、部活とかサークルには入っていらっしゃいますか」
 ボールペンを右手にして書類に目を通しながら尋ねた。
「いえ、どこにも入っていません」
 弁護人を横目に答えた。
「お酒を飲んでいたと書かれていますが、どこの店でどのような関係の人と何人で飲んでいらしたのでしょう」
 被告人の顔をじっと見詰めて尋ねた。
「あの、事件と関係があるのでしょうか」
 不安な表情で尋ね返した。
「それは分かりませんが、ちょっと気になったものですから、よろしければ教えていただけませんか」
「居酒屋『五郎丸』で友達と4人で飲みました」
「五郎丸の何店でしょうか。確か、中村区には無かったと思うんですけど」
 左の顳かみを叩きながら尋ねた。
「中区、栄にあるお店です」
「被告人の自宅は千種区ですので、帰宅途中の出来事ではなかったのでしょうか」
「あっ、いえ、他に寄りたいところがありましたので」
 もう一度弁護人の顔を見た。
「裁判長、事件とは関係ない質問だと思います」
 弁護人が手を挙げて発言し、裁判長は横を向き裁判員を見た。
「判決に関係するか分かりませんが、こんな貴重な経験は滅多にありませんので、全て聞いておきたいと思います」
「続けてください」
 裁判長は許可を下した。
「被告人は被害者の頭部を殴打した後、倒れた状態を見て直ぐに救急車を呼ばれましたか」
「酔っていましたし、はっきりと覚えていません」
「よろしいでしょうか」
 裁判長が二人の間に入った。
「検事にも質問があります。出来れば、被告人の通話記録を取り寄せてください」
「あの、午後9時37分に救急車要請の入電があったことは確認しています」
 どうしてそんなことを質問するのかという不満の表情で沢田検事が答えた。
「書面には、凶器となった鉄パイプには被告人の指紋と、被害者の血痕が残されていたと記されていますが、被告人以外の指紋は残っていなかったということですね」
「はい、記載のとおりです」
「肩が当たったことで口論となったと証言していますが、それは本当なのでしょうか。他に証言者とか、防犯カメラなどの映像は残っていたのですか」
「路地裏で防犯カメラはありませんし、証言者もいません」
「と言うことは、事件が起こるきっかけは被告人の証言だけなんですよね。あっ、それからもう1つ、解剖の報告書には死亡原因が脳挫傷とされていますが、他に外傷はなかったのでしょうか」
「膝と肘に、倒れた時の衝撃で出来たと思われる打撲痕が、数箇所残っていたと報告を受けています」
「あの、もうよろしいですか。今日はこれで、閉廷とします」
 裁判長が強引に割り込むと、傍聴人はそれぞれ席を立ち出口へと向かった。その後、裁判官と裁判員による評議が予定されていたが、先程の裁判員の発言により裁判長より日程の変更が言い渡された。
 その日の夜、朝比奈麗子は弟の優作を夕食に誘っていた。
「姉さんが夕食をおごるって言うから、てっきり吉田屋の牛丼だと思っていたのに、まさか帝王ホテルのレストランなんてびっくりだよ」
 落ち着かない表情で辺を見渡していた。
「何キョロキョロしてるの、恥ずかしいじゃない」
 朝比奈の顔の前で右手を左右に振った。
「姉さん、本当に大丈夫なの。三ツ星ホテルのレストランなんだよ」
 朝比奈は少し頭を傾げた。
「たっ、たまにはちょっと贅沢をしてもいいかなってね」
 瞬きの回数が増えた。
「あっ、そうか、担当していた弁護が上手くいって、そのお礼にと食事券をもらったんでしょ」
「どっ、どうして分かったの」
「何年家族をやってると思ってるの。姉さんの考えていることなんてみんな分かるよ。でも、帝国ホテルは15年程前から急に業績を伸ばして、中部圏ではトップクラスのホテルに成長し、今はホテルだけでなくレストラン経営でも店舗数を増やしているんですよね」
 もう一度改めてレストラン内を見渡した。
「どうでもいいことはよく知ってるわね。食事券ではなく招待券なんだから、こうして席についていられるけど、宿泊以外の人が予約する場合は何週間も掛かるそうよ」
 朝比奈の顔に近づいて小声で言った。
「流石、三ツ星レストランですね。お姉さま、いや招待券を下さった方に感謝していただきます」
 顔の前で両手を合わした。
「一言多いんだから、素直に私に感謝してフルコースをお楽しみください」
 その言葉が終わると同時にウエイターが近寄ってきた。
「お待たせいたしました。本日のアミューズです」
 二人の前に料理の乗った皿を置くとお辞儀をして戻って行った。
「シュー生地にチーズを練り込んだグジュールですね」
 料理をじっと見て朝比奈が感心していた。
「あの、ウエイターはアミューズって言ってたわよ」
 ウエイターを指差した。
「姉さん、先程フルコースを楽しめって言われましたが、それは和製英語で本来はフルコースディナーって言うんですよ。その一番初めに出されるのがアミューズで、始まりの一品とか、シェフからのプレゼントと呼ばれ、小さいサイズの甘くない小皿料理のことです。1口か2口で食べられる手軽な料理で、冷製、ティエド、温製とあり、その店のシェフのセンスが問われる1品なんです。今日のアミューズはそう言う意味では伝統的なものですね。それくらいのこと姉さんは知っていたでしょ」
「もっ、勿論よ。もうちょっと独創性があると良かったわね」
 その言葉を境に二人の会話は乏しくなり、オードブル・スープ・魚料理・ソルベ・肉料理・サラダ・デザートと運ばれて、最後にコーヒーが運ばれて来た。
「本当に美味しかったね。流石、三ツ星ホテルのレストランだわね」
 コーヒーカップを置いて麗子が言った。
「カボチャの冷静ポタージュスープ。魚料理はサワラのムニエル。肉料理は飛騨牛のサーロインのようですが・・・・・・」
 メニューに目を通して答えた。
「キャビアも付いてたし、肉の上には変わったトリュフが乗ってたわよ」
「はい、白トリュフと呼ばれるマイヨウシヨウロでしたが、姉さん本当に美味しかったですか」
「普段食べ慣れない、不思議な味だったっていうのが、正しいのかな。あっ、そうだ、たまたま裁判を傍聴した後輩がいてね。裁判中に被告人に質問したり、検察官にもっと詳しく調べろなんて意見した裁判員が居て、初めて見る光景でとても驚いたそうなの。どんな奴なのか私も見てみたかったわ」
 その場面を想像しながら麗子が首を傾げた。
「いつも見ています」
 メニューから手の平を上に挙げた。
「えっ、まさかあなたがその裁判員ってこと・・・・・」
 朝比奈はメニューをテーブルにそっと置いて頷いた。
「本当なの。裁判員になるのは、確かランダムにくじ引きで選ばれるはずよね。1万人に1人、場所によっては10万人に1人の確率なのよ。宝くじどころか、商店街の福引にも当たったことのないあなたが・・・・・・」
 信じられないと顔を左右に振った。
「それって褒めてるの、貶してるの」
「あなたは運じゃなく、面倒な事件ばかり引き寄せてくるのよね。そんなことだから、まともな職にも就けないのよ」
 ゆっくりと肩を落とした。
「姉さん、釈迦に説法かもしれませんが、裁判員はボランティアではなく、しっかりと日当が支払われるんですよ。時間にもよりますが最高で1日1万50円。交通費も1キロ当たり37円で計算された金額が支給されます。勿論僕は自転車で通うつもりです」
 得意気な顔で答えた。 
「そう言う意味じゃなくて・・・・・あっ、あなたまさか、日当が目的でわざと引き伸ばす為に質問や再調査を依頼したんじゃないでしょうね」
 朝比奈を睨み付けた。
「まさか、そんなしみったれた気持ちはありませんよ。ただ、担当した事件の裁判がちょっと変だったんだよね。余にもスムーズに進行されたって言うか、裁判が開かれる前に既に判決が決まっていたみたいなんだよね」
「公判前手続きで、ほとんど決められていたってことなんだろうね。まぁ、裁判官は多くの案件を抱え、少しでも早く効率よく処理することが求められているからね」
「それはそれで大変だとは思うけど、人の人生を左右する決断をするんだから、前例とかいつも通りになんて気持ちで取り扱ってもらいたくないね」
「自由気ままに働くあなたの環境とは違って、色々なしがらみがあるからね。それに、私を含め、司法の人間にとっては裁判員は法律については全くの素人と思っているから、一通りの説明はするけど手とり足取り丁寧に扱うつもりはないのよ。現に、判決において意見が分かれた場合、多数決になるんだけど最低1人は裁判官が含まれていないと結審されないからね」
 反省の意味を込めて答えた。
「まぁ、裁判員の中にも真剣に取り組んでる人ばかりではないから、その気持ちは分からなくはないけど、今回はそれだけじゃないと思うんだよ」
 裁判の場面を思い出していた。、
「3人のメンバーを教えてよ」
「佐藤正裁判長、沢田優子検事、吉田鋼鉄弁護士の3人だけど」
「ああっ、あなたの感じた違和感の謎が解けたわ。まず、沢田検事は、私が検察時代の後輩で負けず嫌いで上昇志向がとても強い人物。まぁ、典型的な男社会で生きて行くにはそれくらい気が強くなければ無理なんだけどね」
「丸で姉さんを見るようだね」
「冗談じゃないわよ。検察で上の地位を目指すなら、自分の考えとは違っても上司の命令には絶対。だから私はそんな世界に我慢ができなかったから潔く辞めたのよ」
「その潔い決断に敬意を称します」
 朝比奈は右手を顳かみに当てて大袈裟に敬礼のポーズをとった。
「心にもないことを。話は戻るけど、吉田弁護士は私の上司だった人物で、そう言う意味で典型的な検事と呼べる人物だった。勿論、沢田検事の上司だった訳だから、反論しづらいのは明らか。付け加えれば、佐藤裁判長は吉田弁護士とは同期だから仲は良いはずよ」
「ちょっと待って下さい。吉田弁護士と佐藤裁判長が同期ということは、姉さんと同じヤメ検弁護士ってことなの」
 左の顳かみを叩き始めた。
「私が居た頃から悪い噂があってね、それが発覚する前に依願退職して弁護士事務所を開いたってことじゃないの」
「佐藤法律事務所は姉さんの事務所とは違って、弁護士をたくさん抱える規模的にも大きな法律事務所ですよね。元々資産家なのか急激に業績を上げたのでしょうか」
 首を傾げて尋ねた。
「私とは違っては余計でしょ。それは私も不思議に感じていたわ。資産家だって話を聞いたこともないのに、あんな大きな事務所を開いたから皆がびっくりしてた。余程大きなスポンサーが付いたんだろうね」
 自分が事務所を開いた時のことを思い描き、羨ましそうに目を閉じた。
「顧問弁護士ってことですか・・・・・」
「あっ、確か、この帝王ホテルを運営する帝王グループの顧問弁護士も高田弁護士だったはずよ」
「それは大きなスポンサーですね・・・・・・あっ、そうだ、今夜のフルコースディナー、この料金に見合う料理だと本当に思う」
 朝比奈はメニュー表を見せてもう一度尋ねた。
「比較する料理を食べたことがないから分からないけど、三ツ星レストランなんだから金額的には妥当じゃないの。あなたは料理にたいして変なこだわりがあるからね」
 麗子の言葉に納得は出来ないでいた。
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