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7 いちゃつきゃ踏つく
しおりを挟む(ルカ=レーニャ視点つづき)
私がぐるぐると考えていると、私の太もも枕で横になっていたレオさんが私の後頭部を掴み、自分の方へ引き寄せました。
そしてレオさんが上体を起こした事で、私の太ももが軽くなります。
気付けば私の唇とレオさんの唇が重なり合っていました。
何度か角度を変えながら、チュッ、チュッ、と優しく触れるだけのキスから、私の唇を軽く喰んでは舌先で触れて、を繰り返していきます。
そしてうっすら開いた私の隙間に、レオさんの舌が差し込まれました。
「……んっ……」
キスの時は鼻で息を吸うのです、鼻で……鼻息を……。
「っ……」
朝の時とは比べ物にならないほどに、ねっとりとした濃厚なレオさんの夜の舌使いを、私も真似してみる事にします。
口淫……おフェラと一緒ですね、レオさんの舌をおちんちんだと思って大事に舐めてみましょう。
「っ!?」
突然の私のキス返しに、レオさんは一瞬動きを止めるも、そのまま受け入れてくれるようです
しかし、レオさんは主導権を私には譲ってはくれません……再び私が押され始めると、完全に身体を起こしたレオさんは、私をベッドに倒しました。
柔らかな枕に私の頭は沈み、直後唇が解放され、私は思いきり息を吸います。
レオさんはそのまま私の顔中にキスをした後、首筋、肩、胸元、とキスをしながら舌を這わせていきました。
バスローブの紐を解くも、脱がしはしないのは、処女である私への配慮でしょうか。
お優しいです。
そして、なかなか立派と言われる私の双丘の間に顔をうめ、しばらくの後、左右にあるその頂きに、片方は指先で触れ、片方は口に咥えて、舌で刺激したり吸ったりしています。
「っ……」
またもや、未知の感覚でした……自分の指でイジッても、全くと言っていいほどに感じる事のなかった私の乳首が……レオさんのザラついた舌によって、反応しているではないですか!
ただ、何故か身体が無意識にピクンピクンと小さく跳ねてしまい、困惑しています。
レオさんはさらに私の胸をその大きな手で覆い、ふにふにと形を変えています。
「っふ……っ」
私は声を押し殺しながら、ゾワゾワするようなその不思議な感覚に必死に抗いました。
「……声、我慢するな」
レオさんはそう言って、再び私の唇に自身のそれを重ねます。
「っん……」
そして、ついに私の秘部へとレオさんの手が伸びて行き、そこに触れた瞬間……
「っ!」
電流が走ったように、身体がビクついてしまいました。
きっと、アレです、突起部分に触れられたに違いありません……そして、レオさんはそのまま、確認するように中心となる穴ヘ、そっと指を滑らせます。
「……濡れてるな、それに……」
ツプッと1本指が差し込まれました。
「本当に自分で解したんだな……柔らかい」
え、冗談だと思っていたのですか?
「だが……こんなに小さいレーニャの指3本程度で、俺のコレがすんなり入ると思うな」
レオさんは私の手を取り、指にキスをしながら、獲物を狙う猛獣のような目をして言いました。
私は恐る恐る、先ほどからバスローブの隙間からチラ見えしているレオさんの息子さんに視線を向けます……。
「っえ、あれ? おや?」
朝立ちの時の膨らみの倍はありそうですけど、どういう事でしょうか!
「悪いな、俺も女を抱くのは久しぶりでな……興奮しているようだ」
こ、興奮してくださるのは結構ですが、このサイズの違いは一体なぜ? 朝立ちのあれは、虚偽の申告だったのですか?
レオさんはそのまま私の両膝を立て、カパッと左右に開きました。
そしてあろう事か、私の秘部に顔を近づけ、舌を這わせたのです。
「レ、レオさんっいけません、レオさんがそんな事っ!」
クライアントになんと言う事をさせているんだ私は! お師匠様に叱られてしまいます!
「っ! ……んっ」
しかし、レオさんはやめてはくれず……舌とレオさんの太い指で私の中を解してくれているようです。
それにしても、ローションを使っていないのに、痛くありません。
そういえば先ほど、レオさんに“濡れてる”と言われましたが、まさか私が自分で粘液を分泌出来たのでしょうか。
そうであれば朗報です、喜ばしい限りです。
暫くの間、レオさんによる開通準備に翻弄された私は、レオさんの次の言葉に、ハッとし、自分の使命を思い出しました。
「そろそろいいか……挿れるぞ」
「ま、お待ちください! 私もレオさんのソチラを……」
私とて、レオさんにお悦び頂きたいのです! そう言わんばかりに待ったをかけましたが、目の前にはすでに戦闘準備の整ったレオさんの巨大な大砲がありました。
「テクニックとやらか? また今度な、俺も限界だ、今はレーニャの中に挿れるのが先だ」
「し、承知しました……ひと思いにお願いします!」
レオさんは何をしているのか、私の秘部に自身の大砲をスリスリと擦り付けては軽く手で扱いていらっしゃいます。
そうか、すんなり入るように私の粘液を塗っているのですね……なるほど……勉強になります。
怖くないと言えば嘘になります。
ですが、開通が済めば私はまた一つ忍者としての仕事の幅が広がり、更には知識と経験がプラスされるのです。
なんて素晴らしい事でしょう。
私はまだまだ成長出来るのです。
「挿れるぞ」
「はっ……?! ……いっ……っ……」
レオさんは予告の言葉を言い終え、私が返事をする前に、一気に私の中深くまで挿っていらっしゃいました。
いい感じにチカラが入っておらず、ある意味よかったのかもしれません。
「……っクソ……レーニャお前……」
い、痛くなんかありません……なんのこれしきっ。
「……名器か……っヤバいな」
ん? 先ほどからレオさんが何か言ってますね……名器?
「名器とはアレですか? ミミズ千匹や数の子天井といった……」
「……っ……だな、お前のコレはミミズに……まさか……俵のダブルか……俵は初めてだ……凄いな……っ」
俵とは何でしょう、初めて聞きました。
「よかったです、名器ならレオさんに満足して頂けますよね!」
「満足は満足だが……馴れないとすぐに持っていかれそうだっ……クソ、そんなダセェ事は出来ねえ……っ……」
それからしばらく、開通したばかりの私を気遣ってか、はたまた“ダセェ事”は出来ないからか、レオさんは私の中でじっとしていました。
そういえば、レオさん、避妊具着けてましたっけ?
あ、そういえば……食事のあとに何か飲まされましたが、あれはピルだったのかもしれません。
「よし、動くぞ」
何故か気合いを入れた声色でそう告げたレオさんに、私は静かに頷きます。
レオさんは、ゆっくり、ゆっくりと、慎重とも言えるほどにその大きな自身の息子を私の中に擦りつけるように動いています。
その表情は何故か眉間にシワが寄り、辛そうです……。
しかし、私に彼の表情を気にする余裕があったのも、ほんの束の間でした。
私の中に馴れてきたのか、レオさんの動きがスピードを増し、さらにはさらなる奥ヘと突き入って事で、私も初めての感覚を覚えます。
「っ……ん……っ……!」
何故でしょう、レオさんのモノが私の奥に当たり、さらには入口の突起が擦れるたびに、たまらない気持ちになります。
次第に冷静さを欠いてしまうほどになり、なんだか怖くなってきました。
「っ! ……んっ」
「レーニャ……声っ……我慢するな」
こ、声……声?!
しかし、私にそんな余裕はありません。
それはレオさんも同じだったようで、私が彼にしがみつくと、レオさんは言いました。
「……っ駄目だ、出すぞ……すまない、痛むかもしれん」
えっ知りません! 何も知りません! 痛いのですか?!
知りたくなかった事実をこのタイミングで伝えられ、そのままレオさんのピストンはスピードを上げ、そのせいか私は一瞬身体がピンッと硬直し、ビクンビクンと弾けるような感覚に襲われました。
直後、なんだか身体がダルくてチカラが入りません……。
「……っ!」
レオさんはズンッと最奥を突きながら、私の首にガブリと噛みつき、そして動きが止まりました。
チカラを入れているのか、彼の腕には血管か浮き出て、フルフル小刻み震えています。
……なんだか下腹部にじんわりと温かさを感じます……と、同時に、噛まれた首に痛みを感じてきました。
「……噛まれました」
「……噛んだ……すまない、痛かったか?」
「血、出てませんか?」
オス猫は交尾の時にメス猫を押さえ込む為に、首のたるんだ部分を口に咥えると記憶していましたが、獣人は射精時に噛みつくのですね……なるほど……。
どうやら、出血していたようですね……レオさんは私の首の噛み跡を舐めていました。
「……レオさん、開通させてくださってありがとうございます……これで私はまた一つレベルアップしました……」
レオさんに感謝の気持ちを伝えていると、突如、眠気が襲ってきました……。
まだ彼は私の中に入ったままだと言うのに……どうしましょう、非常に眠いです!
「……レーニャ?」
「……ひゃい……(ウトウト)」
「……レーニャ? ……まさか寝たのか? ……」
「……」
○○●●
(レオポルト視点)
『先ほどお風呂で自分の指3本まで慣らしましたが、全く気持ちよさを感じませんでした、本当に男性のおちんちんの出入りで気持ちよくなるのか、とても疑問です』
俺は信じられなかった。
まさか処女で自分の指を入れて中を慣らす女がいるとは……。
おまけに……。
『私が未開通である事でクライアントであるレオさんのお手を煩わせるわけにはいきませんので』
本当に変な女だ。
だが、相変わらず不思議と嫌な感じはしない。
華奢な身体をしているくせによく育った胸にくびれた腰、白く滑らかな清い肌……ウチの店のキャストだったとすれば、彼女の身体はまさに一級品だ。
俺が触れる事で白い裸が色づいていく様は、眠っていた支配欲というか所有欲のようなものを刺激される。
処女相手にこんなにも興奮している自分が信じられなかった。
挿れてみればみたで、名器ときた……本当に信じられない女だ。
ミミズ千匹なのは間違いない、問題はこの二段構えの締付けだ……これが伝説とも言われる俵締めだろうか。
ここ数年は自ら腰を振ることすら面倒で、全て女に動かせていたが……こんなにも自分から、腰を振りたくなったのは童貞を捨てた日以来かもしれない。
レーニャは何故か声を押し殺すように我慢していたが、声を聞けずとも、彼女がしっかりと感じている事は、身体と表情から見てとれた。
まぁ、行為中うるさい女よりはいいか。
ものの数分で射精感が我慢できず、終わりを告げると同時に、何故か無性にレーニャの細い首筋に牙を立てて噛みつきたくなった。
こんな事は初めてだ。
よく、母上の首のあちこちに噛み跡があったが、あれは父上の性癖だと思っていた……まさか俺までそんな性癖が遺伝したのか?!
そして俺は手加減なしに、レーニャの首筋に噛みつきながら果てた。
衝撃的だった。
射精と共に腰を少し引けば、レーニャの名器の二段階の締付けに搾り取られるような初めての感覚に、思わず腕にチカラが入る。
……駄目だ……処女相手にこのままもう一発なんて……我慢しろ俺っ……。
抜かずにもう一発したいなんて……俺はどうしたっていうんだ。
レーニャは少しぼーっとしながらも、痛かったのだろう、血が出ていないか気にしていたので、血は出ていなかったが、俺はレーニャの首についた自分の噛み跡を舐めた。
中に入ったままの俺の息子に、収まる気配はなかった。
とはいえ……このままは駄目だろ……
俺が己の煩悩と戦っていると、レーニャはウトウトし始める。
……まさかっ寝るのか?!
まだ10時だぞ!?
「……レーニャ?」
「……ひゃい……(ウトウト)」
「……レーニャ? ……まさか寝たのか? ……」
「……」
……寝たな。
さて、どうしたものか。
寝てる相手に腰を振るほど俺は落ちぶれちゃいない。
俺は渋々レーニャの中から自身を引き抜き、温かいタオルでレーニャの身体を綺麗にしてやった。
こんな事するのも、もちろん初めてだ。
なかなかクズ野郎だったんだな俺は……。
レーニャの中に出した俺の精子達は……そのうち出てくるだろう……念の為、レーニャのお尻の下にタオルを敷いておくか。
……何やってんだ、俺……。
さて……レーニャのパジャマは……とベッドの周りを探すも、バスローブ1枚だった事と思い出す。
……まぁ、裸のままでいいか。
朝起きたらまたどうせ脱がせる事になるだろうからな。
俺はシャワーを浴びて息子を諌め、裸のレーニャを抱きしめて久しぶりに早い時間に眠りについた。
翌朝、俺はレーニャより先に目が覚めると、彼女の身体を性的な意味をこめて触れた。
驚くように目覚めたレーニャを言葉無く丸め込み、俺は朝からレーニャの身体を貪る。
朝から3回済ませ、さすがに足腰立たないか、と介抱しようとベッドをおりて手を差し出すも、レーニャはケロッとして何事もなかったかのようにベッドからおり、スタスタと歩き出したではないか。
しかし途中で、呆気にとられる俺の方を振り向き、恥ずかしそうに彼女は言った。
「……なんか……出てきました……」
「……ああ、中にだした俺のだな、夜と朝と4回分たっぷり入ってるぞ」
「……っ!」
レーニャは目を見開き、足早にシャワー室へ駆け込んでいった。
「……っふはっ……可愛いいかよっ」
それから俺は何かと仕事を早く切り上げ、毎晩レーニャを抱いた。
1日目「……今日は帰るかな」
2日目「今日も帰る」
3日目「今日は疲れた、早めに帰る」
4日目「帰るわ」
5日目「じゃ」
……。
そんな俺の様子を見かねたのか、ノーランから始まり、ラフェド、ペイス、ティルが問い詰めてきた。
「若、最近どうしたんすか? 毎日毎日早く帰りすぎっすよ……お身体の調子でも悪いんすか?」
「……いや?」
俺の身体を心配していたノーランに対して、ティルが深刻そうに話し始めた。
「……若……俺、見ちまったんだ……話してくれるまで聞かまいと思ってたんだが……水臭いぜ」
「……何を見たんだ」
なんだ……一体、何を見られたと言うんだ?!
「レーニャの首だよ」
「っ……」
マズイ、最年長のティルに見られたなら、完全にバレているだろう……俺が父上からおかしな性癖を受け継いでる事を。
「……首? ティルさん、レーニャ様の首になんかあるんすか?」
「ノーラン、お前はまだ若いから知らないか……レーニャ様の首に噛み跡がくっきりついてんだよ、それも日に日に増えていてな……痛々しくて見てらんねぇほどだ……」
「……っ」
……レーニャの首が痛々しいのは俺もわかってはいるが、噛んじまうのは無意識なんだよ……。
「なるほど……」
「まさかっ……」
「え?! 若、レーニャ様の首に噛みついてるんすか?! え!? なんでっ!?」
ティルの言葉にペイスは何やら納得し、ラフェドは信じられないといった態度を見せるも、ノーランは理由がわからず不思議がっていた。
「ノーラン、いいですか、上位種のネコ科の獣人は行為の最後、射精とともに所有権の誇示の為に無意識にメスの首に噛みつく事があるのです、マーキングとも言いますね」
「え……」
「え?! 父上の性癖ではなかったのか!?」
「「「……え?」」」
「「「「「……」」」」」
その場に沈黙が流れる。
俺は仕方なく、必要最低限の内容として、毎晩レーニャを抱いている事を4人に話した。
「そうだったんすね……おめでとうございます若っ!」
「いや、ノーラン違うぞ、何もめでたい事はない……ティルが言うように、本物の夫婦に見えるようにするためだ、他意ははない」
そう、まぁ、名器だからってのもあるが、他意ははない、断じてない。
「……でも、おかしいですね……若が毎晩抱き潰していると言う割には、レーニャ様は毎日朝も昼もお元気そうにあちこち動き回っていらっしゃいますよね」
「……そうなんだよ、俺も不思議なんだよ……結構激しくしても、翌朝ケロッとしてスタスタ自分の脚でシャワー浴びにいくんだ……」
「……oh……タフネス……」
冗談抜きに、どんなに抱き潰したとしても、レーニャは今の所、朝起きて足腰立たない、なんて事は一度もないのだ。
「そういえば以前、レーニャ様はえらく身体能力が高い、と庭師が言ってました」
「……庭師? 何故庭師が?」
「庭師が木の上で降りられなくなった猫を見ていたら、偶然現れたレーニャ様が雑技団のように木に飛び乗り、助けたそうです」
「……oh……she is a hero……」
「……まぁ、豹の獣人だからな」
「「いやいやいやいや! 彼女、人間ですから!」」
ラフェドとペイスが声を揃えて俺の言葉にツッコミを入れる。
ちなみに、さっきから1人フザケて『oh』と言っているのはティルだ。
「そう言われてみれば、レーニャ様ってめっちゃ気配に敏感ですし、気配消すのも上手いっすよね! パンチも蹴りも重いですし、ただの愛玩人間じゃないっすよ、彼女」
……ノーラン、お前、なんでそんな事知ってんだ? レーニャに何してんだよ。
「……話しが反れましたが、若、それではこの件は旦那様に報告させて頂きますね、おそらくは、次の連合会のパーティーにお二人にも参加せよと指示があるかと思います」
「連合会のパーティーに? レーニャと? ……」
面倒くさい……それに……。
「そんな所に人間を連れて行くなんて、危険じゃないか?」
「だから、大丈夫ですって! レーニャ様なら、訓練を積んだ獣人なみの身体能力でしたから」
だからノーラン、お前はレーニャに何を仕掛けて、そんな事を知ったんだ。
「……だ、そうです若」
「……ノーラン、父上の指示か?」
どうせ、父上がノーランに命じて、レーニャがどの程度獣人の演技が出来ているか調べさせたに違いない。
「ははは! バレましたか」
こうして、俺達は連合会のパーティーへの参加が決まってしまった。
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