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第一章 二人の旦那様

20 プロポーズ

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 アルさんに部屋へ送ってもらい、そのままベッドに直行してちょっとだけ……いや、ちょっとどころではなかったが、イチャイチャしていたら(シーツ汚しちゃったけど多分アルさんが魔法で隠蔽してくれたはず)……いつの間にか眠ってしまったようだ。目が覚めると窓の外は暗くなっていた。
 
 
「アル……さん?」
 
「起きたか?」
 
 目が覚めてもアルさんがいてくれたことに心底安堵する。私はもう、アルさんとサイモンがいないと駄目だ。今回の件で本当に実感した、もう離れたくない。
 
「何か食べるか? 先ほど侍女がデンジロウに餌をやりに来た時に頼んでおいた」
 
 ベッドの横に置かれたワゴンにはフルーツの盛り合わせのようなものが置いてある。
 侍女さん驚いただろうな、突然私の部屋にこんな超ド級のイケメンが半裸で現れたのだから。なんだか、頬を染めて慌てて部屋を出ていく侍女さんの様子が目に浮かんだ。

(職場に男連れ込むなんて、クビかな、あはは)
 
「アルさんは? 一緒に食べよ?」
 
 アルさんはフッと優しく笑うと、ベッドの上で上体を起こしている私の横に腰かけ、マスカットを一粒私の口に入れてくれた。
 
(うま)
 
 渇いた喉にマスカットの果汁がしみわたる。もう一粒をねだるように口を開けると、また一粒入ってきた。しばらくそれが繰り返された。
 
「っくく……親鳥になったような気分だ」
 
 あれか……私は巣の中で喉から口を開けてピーピーと寄こせ寄こせと鳴く雛鳥だろうか。それでもいい、アルさんが食べさせてくれるなら、ちょっとキモカワキャラ扱いでも気にしない。
 
 申し訳程度に私もアルさんに数粒あーんと食べさせる。
 
 ……どうしたら、ただのマスカットをあのように色っぽく食べることができるだろうか。あれか、顔面偏差値の差か。
 
 
 
「サクラ、今回の件が解決したら正式に私の妻になって欲しい、結婚しよう」
 
 マスカットを寄こせと口を開けたまぬけな状態の私に、驚きの言葉が告げられた。
 
「あ……?」
 
 アルさんは私の手をそっと持ち上げ、甲に軽くちゅっとした。
 これは……プロポーズだろうか? プロポーズなのだろうか? プロポーズってやつなのだろうか? 
 
 口を開けたままフリーズしていた私の口に、マスカットが放り込まれた。ひとまず咀嚼し、飲み込む。答えは決まっていた。
 はい、よろこんでと言いたいところだが、なんだか居酒屋のイメージが強くて色気がない気がする。
 
 
「はい、これからも私に餌付けしてください、旦那様」
 
「サクラ!」
 
 アルさんは、今までに見たこともないような年相応の無邪気な笑顔で私の名前を呼び、そして私を抱きしめた。
 
「すぐだ! これからすぐに婚約届を出して婚約証書を貰おう! そして最短の三か月後には入籍しよう!」
 
 ……どうやら、この世界の貴族は婚約届なるものを先に提出して、婚約証書なるものを交付してもらい、三か月後以降にそれを添付して婚姻届を提出するらしい。
 
 おや? そういえば、今から三か月後と言えば11月か。あれか、11月22日がいいかな。11月22日いい夫婦の日
 
 アルさんは、どこからともなく『婚約届出書』を取り出して先に自分の名前をサインした。ペンを渡され、私も自分の名前を記入する。
 
(移民申請の時と同じ名前じゃないとまずいよね、サクラとウィルヘルミーナは反対に書かないと……)
 
「ねぇアルさん、サイモンの分もある?」
 
「ああ、そうだな」
 
 アルさんは新しい婚約届出書を再びどこかから取り出し、私はそれにも名前を記入した。サイモンと入籍しないと、この国で仕事を続けることができない。
 それに、ただでさえ一人目二人目と権利に差がついてしまうのだから、婚約届の記入日くらいは気持ち的に一緒にしておきたいと思ったのだ。
 話を聞く限りでは、婚約証書には婚約日として届出をした日ではなく、記入した日付が入るという。
 
 一人目の婚約届が受理されると、二人目以降の婚約届は他の婚約者全員の同意のサインが必要となる。アルさんは渋ることもなく、サイモンの婚約届に同意のサインをしてくれた。会議の後の私の抱っこパスもそうだが、アルさんとサイモンは毛色は違うが、なかなかいい関係のようでよかった。
 
 次はいつ会えるのかわからないが、きっとサイモンなら喜んですぐに出そうと言ってくれるだろう。
 
「ふふっ」
 
 私は二人との婚約届を前に自然と笑みがこぼれた。
 
 
 ●〇〇〇
 
 
 翌日、事態は急展開を迎える。

 昨日の会議での決定がクリスさんと宰相さんによってこの国の国王陛下に伝えられ、陛下が承認した。
 
 私は朝食後すぐにクリスさんの執務室に呼ばれ、ドラクロア王国からドラバント帝国への正式な回答書の原案を帝国語に翻訳して書き写した。日本語だけどね。
 
 回答書の内容というのは……
 ドラクロア王国は、ドラバント帝国の申出に対し相互協力及び安全保障条約については内容を協議のうえ締結することはやぶさかではないが、軍事同盟については一切の干渉及び同盟の締結を拒否する、と言った内容だった。
 
 なかなか強気に出たようだが、どうやらアルさん率いる竜王国がそう回答するように示唆したようだ。
 この回答書を受けて、万が一帝国側が怒って軍事行動に出たとしても、この国に入るには広大な竜の森を抜ける必要があるため、そうすぐには帝国もこの国へたどり着くことはできない。
 
 竜王国には現在、チェロキー含む竜が三体いる。空からも陸からも必ず軍事侵攻を阻止すると約束してくれたそうだ。
 
 アルさんも、いざとなれば軍をまるごと魔法で帝国に送り返すと約束したそうだ。
 
(アルさんかっこいい!)
 
 どうやら、竜王国側がこの提案を下すまでにもひと悶着あったようである。竜王国の反対派の意見としては、ドラクロアなんかにどうしてそこまでしてやる必要があるんだ、という声が上がったそうだが、アルさんが反対派を説得し、黙らせてくれたのだという。
 
 ……私のために! 
 もう一回言う、私のために! 
 
 私の住むドラクロア王国が危険に晒されるようなことは断固阻止すると言っていた。
 
 と、クリスさんが頬を染めながら言っていた。
 
 この回答書は帝国の特使であるクラウス皇子へと託された。
 
 ●〇〇〇
 
 スフィア皇女の体調を考えて、クラウス皇子率いる帝国からの特使達のドラクロア出発は明日に決まった。
 
「ウィリー、寂しくなるわ……早くお兄様とウィリーが結婚して姉妹になれるといいのだけれど、その前に帝国に遊びに来てね」
 
 ……スフィア皇女はクラウス皇子が何度も伝次郎に会いに私の部屋を訪れていた事について、なにか勘違いしているようで、度々会話の中で私とクラウス皇子をくっつけたがるのである。クラウス皇子も否定してくれればいいものを。
 
「スフィア、またすぐに会えるさ」
 
 いや、すぐには遠慮します。数年後くらいならいいかな。
 
 クラウス皇子には、回答書の内容を簡単に説明してある。
 皇子が言うには、今回は竜王国への軽い牽制と竜王国と周辺諸国とのつながりの強さを確認するためのものだろうという事で、この件で帝国側がさらに動くことはないだろうと言っていた。
 
(……なんだよそれ、最初に言ってよね……いや、言ったらダメか)
 
 翌日、彼らは帝国へ向け出発して行った。
 
 見送りの時に、クラウス皇子が私に耳打ちした内容がすこし気がかりではあるが、まぁこれでようやく自分の家に帰れる。
 
 めでたしめでたしだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 え? なんて耳打ちされたかって? それは秘密です。
 
「ウィルヘルミーナ、私が『へたれ』でなくなったら、その時は私の求婚を受入れて欲しい」
 
 ……なんて言われたことは、秘密です。墓場まで持っていく所存です。帝国ジョークです。


 ○○●●

 
 帝国との問題が無事に解決し、出稼ぎを辞めて伝次郎と自宅に戻って早二週間。
 ようやく私の周りはいつもの日常が戻って来た気がする。
 
 アルさんとの一緒に眠る日々も一週間前から再開されたので、私の心も髪の毛も穏やかである。
 
 私の一畳菜園の野菜達は私の留守中に枯れてしまったかもしれないと諦めていたが、またもやトムおじさんのおかげで生きながらえていた。
 そして現在収穫最盛期、真っ只中である。毎日毎日沢山採れており、もちろんトムおじさんにも献上させて頂いた。
 
 
 私は今年の2月にこの世界に転移して来たので、異世界生活も今月で7か月目となった。もはやベテランである。
 
 なにせ、たった7ヶ月で婚約者が二人もできたのだから。
 
 私の異世界転移をラノベにするのなら、『異世界行ったらイケメンにモテだした』というタイトルでもいいかもしれない。何かのパロディのようだが、本当なので仕方ない。
 
 一人目の婚約者であるアルさんは、本当にあの日あの後婚約届をドラリトア竜王国の夜間窓口に提出してくれたようで、翌日には婚約証書が交付されていた。
 基本的に、婚姻関係の手続きは夫になる人の在籍する国へ提出するのだそうだ。
 私の方は、ドラクロア中央庁舎の市民課窓口のようなところで、どこどこのだれだれといついつ婚約しましたと、書類を一枚記入して提出して終わりだ。まだ婚約なので、戸籍の移動はない。
 エミリーさんがニヤニヤしながらチャチャッと済ませてくれた。
 
 サイモンはというと、久しぶりにもらえた休暇はたったの三日間だった。少ない休みなのだから一人でゆっくり休めと言ったのだが、いつぞやのアルさんのように私と一緒にいたいと言ってくれたので、アルさんの許可を得て三日間ずっとサイモンと一緒に過ごすことにした。
 
 一日目は朝からずっとベッドの上でイチャイチャしながら、会えなかった間の出来事をお互いに報告したりして過ごして終わり。
 
 二日目にようやく私のサインとアルさんの同意のサインが済んだサイモン用の婚約届を、ひらひらと見せると、すごく喜んでくれ、サイモンもすぐにノリノリでサインしてくれた。
 
 しかし、理由は教えてもらえなかったが、提出するのはもう少し待って欲しいと言われたのである。ガーン。
 でも、無理強いは良くないし、したくないので私はいい子に待つと決めている。
 
 アルさんの最短11月入籍予定は絶対だと思うので、竜王国に籍を移したらこの国の今の仕事場は休業状態にするしかない。
 
 そうだ。
 あの出稼ぎの後、クリスさん経由で帝国のクラウス皇子から報酬を頂いた。三食昼寝付きで仕事をしない日もあったにもかかわらず300万ペニーも頂いてしまった。さすが帝国、太っ腹である。おまけに、クリスさんから緊急会議といつぞやの夜間残業の報酬だと言って50万ペニー頂いた。
 
 私はまたもやお金持ちになった。
 
 アルさんとの入籍までの残りの2か月間頑張って稼げば、自分でこのログハウスを買い取れるかもしれない、とサイモンに自慢したら、この家いくらするか知ってんのかと聞かれ、知らん、880万パパまるペニーくらいか、と答えると、アホかと言われデコピンされた。
 
 どうやら、この庭付き平屋一軒家屋のお値段はズバリ……1,500万ペニーくらいだという事だった。ちなみに土地建物別で、土地の値段の方がもっと高いらしい。もはやそれは『庭付き』ではない。庭って土地の一部ではないのだろうか。よくわからない。
 
 それを聞いてちょっと落ち込んでいたら、サイモンが足りない分は俺が出してやるから、いやむしろ俺が買ってやるから一生かけて身体で払えよと言われた。やだ、サイモンのエッチ。サイモンになら喜んで差し出すけどね。
 いつも思うが本当にサイモンは、その外見からは想像つかない口の悪さである。ギャップ萌えです。
 黙っていれば、良いところの御曹司って感じなのに……御曹司に会ったことないけどね。
 
 クリスさんはというと、一夫一婦制の廃止のために動きたいようなのだが帝国との相互協力及び安全保障条約の内容の協議で議会が忙しくそれどころではないようだ。
 引き続き、忘れ去られていた婚約者さんと親睦を深めるために交流しているようだ。
 少し可哀想だが、この前はアルさんとサイモンにクラウス皇子とのことを意味深に告げ口したりして嫌な奴だったので、しばらく恋バナはしてあげないことにする。
 
 
 ●〇〇●
 
 
 8月下旬のある休日の昼下がり。
 今日はサイモンと一緒のお休みで、ランチデートして午後からはベッドでイチャイチャして過ごしていた。
 
「ウィルヘルミーナ、俺、明日からしばらく国を出るから会えなくなる」
 
「ぅえぇ!? どしたの? なんかヤバイ事に首突っ込んだの?!」
 
 なんだなんだ突然深刻な顔して。
 さっきまで裸でイチャイチャしていたのに。
 
「いや……母上の実家に行くんだ、伯父上が危篤でな」
 
「そっか……それはすぐに行った方がいいね、遠い所なの?」
 
 サイモンのお母さんの兄妹ならまだ若いのではないだろうか……病気か何かかな……。
 
「ドランティス公国って知ってるか? めっちゃ遠い島国だよ、そうだな、船で5日くらいかな」
 
 もちろん知らん。
 でも、公国はなんとなくわかる。上に立つ人が違うんだよね。国王ではなくて、貴族が一番偉い国だったと記憶している。プリンスとかデュークとかはイマイチわらないけど。
 
 サイモンはそうだよな、と少し笑いぽつぽつと話してくれた。
 
 なんとビックリ、サイモンのお母さんはそのドランティス公国の公女だったのだという。と、いう事は……サイモンも血筋はすごい奴なのではないか。でも、公女がなんでドラクロアの伯爵と結婚したんだろう。あり得るのだろうか、そんな組み合わせ。いや、もしかすると、訳ありの大恋愛だったのかもしれん。
 
 サイモンのお父さんも元々はドランティスの人だったのだが、私と同じで17歳の時に移民申請でこのドラクロアに来たという。もちろん一人でだ。
 この国に移民として移り住んだ後、20歳の時にあることをして一躍時の人となる。その時にスポンサーとしてついてくれていたのがレネゲード伯爵だったそうなのだが、伯爵には後継者がいなかったため、サイモンのお父さんを養子にと切望されて今があるのだと言う。
 
「サイモンのお父さんって、たしかエミリーさんも知ってたよね、有名だって言ってたけど……一体何したの?」
 
「そうか、お前は知らないのか、ワクチンだよ」
 
 どうやら、サイモンのお父さんはこの世界で当時流行していたあるウィルスに対するワクチンを開発したそうだ。
 そしてサイモンのお父さんが25歳の時にレネゲード伯爵から相続した財産の一部で、現在のドラクロア中央医学研究所を創設したのだという。その研究所は今や世界でもトップクラスの研究所となっているそうだ。
 
(サイモンパパ超すごい人じゃん、ノーベル賞ものだよ)
 
 サイモンのお母さんは、お父さんがドランティスで医者の見習いをしていた頃からお父さんに恋心を寄せていたらしく、反対を押し切って……という事もなく正規の方法で嫁いできたのだという。
 
「サイモンのお父さんもお母さんも大物だったんだね、サイモン、サラブレッドだったんだね……」
 
「そんなことねぇよ、父上はもともとは平民だったんだから」

 
 話を戻すが、今回問題なのはサイモンのお母さんの兄である現ドランティス大公が危篤であるとの知らせが入ったということだ。
 
 どうやら、現ドランティス大公には子供がいないそうでその血筋を受け継ぐ後継者がいないのだという。そこでなぜかサイモンのお母さんとサイモンが公国に呼ばれたのだそうだ。
 
(危篤ってだけで、まだ亡くなってもいないのに後継者問題を議論するなんてなんか切ないね……)
 
「……ん? それって、サイモンが養子縁組かなんかしてドランティス大公になるかもしれないってこと?!」
 
「そういうこと」
 
 ぎゃわわわわ。
 
「そんな……」
 
 私、サイモンと結婚できるんだろうか……。公国の大公って王族みたいに一夫一婦制なのだろうか……。でも、今はそんなこと今聞いていいタイミングではない気もする。
 
「そんな顔すんなよ」
 
 サイモンは私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
 
「……気を付けて行ってきてね、絶対帰ってきてね、約束だよ? サメに襲われないようにね、船で浮気してタイタニックごっこしないでね、岩にぶつかって船が沈没しないように船長さんによく言っておいてね、お土産は食べ物はやめてね、それと……」
 
 そんなくだらないことしか言えなかった。 

「なんだよタイタニックゴッコって、変な奴だな、心配すんな、お前とランドラー公爵様の結婚式までには帰って来るよ」
 
「約束だよ? 指切げんまん嘘ついたら針千本飲ますからね」
 
「ああ、約束だ……針千本は飲めねえから、必ず戻って来ることにする」
 
 
 サイモンは翌日、旅立って行った。
 
 
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