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第一章 二人の旦那様
3 顔を隠した訳ありな訪問者
しおりを挟む全くの気配もなく私と伝次郎の背後に近づいて声をかけてきたその人物は、映画の魔法学校の生徒が着るような黒いローブのフードを深めに被った見るからに怪しい人だった。
顔が小さいのか、ローブのフードが大きのかわからないが、顔が全く見えない、顎しか見えない。背はとても高く、声も耳に残る低音のいい声なので、男性のようだが……お客様だろうか。
「はい、なにか御用でしょうか? 翻訳のご依頼ですか?」
「そうだ」
……お客様だった。
(いい声だけど、なんだか怪しげな人が来ちゃったぞ……初めの頃のサイモンよりクセが強い系男子……)
「では、あちらの建物の中で少しお待ちください、すみませんが私は土汚れを落としてからすぐに伺います。」
私は今まさに土いじりしてましたとアピールするように泥だらけの両手を上げ相手に見せながらそう告げると、男性は一言、わかった、と言って建物の方へ歩いて行った。その様子を見る限りでは、普通に歩いているし足音もしていた。
(……人間だよね、さっきはどうやって足音も気配も無しに近づいてきたんだろう……)
この人もしかして幽霊なんじゃないか、見えてるの私だけなんじゃないか説を頭の中で考えながら、私は急いで裏口から中へと入り、汚れた身なりをきちんと整えてお客様の元へ急ぐ。
応接室兼リビングに入ると、男性はフードをかぶったままの状態で打ち合わせテーブルの椅子に座り、組んだ両手をテーブルの上に乗せて待っていた。
完全防備のローブから覗くわずかな素肌であるその手はとても綺麗で白魚のような手だ。でもその大きさと骨っぽさがなんとも男らしい……ゴクリ。
(私って、声とか手フェチだったのかな……今度、サイモンの手も見てみよう)
「お待たせしてすみませんでした、早速ですがご用件をお伺いします」
普通であれば初めてのお客様とは少し世間話でもして空気を和ませるのだが、この人に限っては余計なことは言わずに本題に入ったほうがよさそうだと判断し、早々に要件を確認する。
「……何でも短期間で訳せると聞いた、これを三日以内に訳して欲しい」
なにやらカタコトでそう口にした男性が取り出したのは一冊の古めかしい本だった。
私はいつものマイ手袋をはめ、失礼しますと言ってその本を手に取る。手袋をするのは、お客様の私物に自分の指紋や手の皮脂などをつけないための配慮である。
「ドラリモワール魔導書?」
(魔導書?! 魔法について書いてある本ってこと?! この世界って魔法が存在してるの?!)
この世界に転移してからこの数か月、魔法という単語を聞いたことがなかったので、存在しないと思っていたのだが、もしかすると魔法が存在する世界なのかもしれないと、期待に胸が踊る。魔法だなんてなんともロマンがあるではないか。
「タイトルが読めるのか?」
男性は私が本のタイトルを口にしただけで少し驚いていた。驚いた声もいい声だ、でもやはり顔は見えないままである。
「はい、読めなければ翻訳もできませんからねぇ……この文字なら読めそうですので、三日以内なら大丈夫です、このページ数ですと……1万5千ペニー頂きますがよろしいですか?」
見た目は分厚い本だが古いものなので紙一枚一枚が厚いだけで、ページ数的には50ページくらいの本だった。
「そんなに安いのか? 三日以内とは言ったが、最短でどのくらいでできる?」
(えー、最短……急いでるのかな……)
「追加料金を頂きますが、今から取り掛かれば最短で明日のお昼までにはお渡しできると思いますよ」
「倍払おう、最短で頼む」
(倍!? 3万ペニーもくれるの?!)
通常、お急ぎの人は特急料金として追加で料金に20パーセント上乗せとしているため、今回であれば1万8千ペニーの予定だった。
しかし私はもともと貪欲な性格だ。今回も両親のありがたい教えに従い、もらえるものはもらうことにする。
男性は、明日の正午に取りに来ると言って帰って行った。結局一度もフードをとることはなく、出した紅茶とスージーさんのクッキーにも手をつけていかなかった。
(変な人だったな……よし! 魔導書なんてなかなかお目にかかれないし、早速取り掛かろう!)
私はクッキーをかじり、気合いを入れて魔導書と向き合う事にした。
翻訳作業に集中するため、この日はこれで受付を終了することにし、玄関にかけてある『OPEN』の札をひっくり返し『CLOSE』にする。外で遊んでいた伝次郎を中へ呼び入れ、おもちゃを渡して一人遊びを楽しんで貰う。
そして数時間後。
……結論から言おう。
この魔導書、めちゃくちゃ面白い。面白すぎて、すでに翻訳を終えてしまった。
魔導書というだけあって、様々な魔法を発動する手順や条件などが事細かく書かれており、読み終わった今でもワクワクドキドキが止まらない。
魔法を発動させるには魔力というものが必須であるようで、誰でも出来るわけではないようだ。
あの男性は魔力を持っているのだろうか……魔法使いなのだろうか。格好も見たまま魔法使いだったことを思い出す。
次に会ったら是非とも聞いてみたいが、守秘義務のことを考えると安易に話題にしてはいけないような気もする。
(いいなぁ魔法……見てみたいな)
……わん!
(いけない! 伝次郎のごはんあげ忘れてた!)
魔導書なんて読んでいたせいで、頭の中が一気にファンタジー路線になってしまっていた。気づけば時計の針は九時を回っており、伝次郎のごはんもそうだが、自分も飲まず食わずで集中してしまっていたようだ。伝次郎ごめん……。
翌日、魔導書の依頼主の男性は正午ぴったりに事務所のドアをノックしやってきた。
(ローブにフードはデフォなわけね……)
またも真っ黒のローブにフードを深くかぶったスタイルでのご登場だったので、この人はきっと身分を明かせない高貴な方で、お忍びなんだと勝手に思うことにした。
「お待ちしておりました。こちらがお借りした原本で、こちらが訳本です、お確かめください。あと、こちらは守秘義務の誓約書となりまして、いかなる場合も知り得た情報を第三者に漏らすことはいたしませんので、ご安心くださいね」
男性の座るテーブルに借りていた魔導書と訳した本を並べて置く。中身を確かめてもらって問題がなければ料金を頂くのである。
男性は無言のまま訳本の方を手に取りパラパラとめくったあと、あるページじっと見ていたかと思えばそのまま訳本を閉じてテーブルに置き、一言私に声をかけた。
「あっているか、確かめさせてもらう」
(ええ?!)
男性がそう言って何かブツブツと呪文のようなものを唱え始めたその直後、一瞬にして部屋の中にいたはずの私達が伝次郎のいる庭へと移動していたのである。
「え?! ……あ! 35番の複数人同時転移!」
そう呟いた私に、顔は見えないが男性は驚いたような声で問いかけてきた。
「訳した内容を覚えているのか?」
(やっば……声に出しちゃってた……でも今の魔法だよね? この人やっぱり魔法使いなんだ! すごっやばっ)
「え? いやその少しだけ……すみません……ですが、守秘義務はきちんと守りますのでご安心ください!」
信用第一! 倍の値段を払ってくれるという気前のいいお客様だし、どうやら本当に魔法使いのようだし、是非とも今度もいいお付き合いをお願いしたいところだ。
「いや、べつにいい、翻訳の実力は確かなようだな。」
男性はそういうと、すぐにまた一瞬で部屋の中へと戻った。今度はなにも唱えていないように思えたが、ラノベなんかでよく聞く無詠唱というやつだろうか……この人、もしかしてすごい魔法使いなのかもしれない……。
そうなると、確実に一般人ではなさそうだ。面倒事には巻き込まれたくないので、申し訳ないが早々にお帰り頂こう。
「では、お約束通り3万ペニー頂きますね」
男性は、ポケットから1万ペニー硬貨を3枚取り出し、テーブルの上へ置いた。
「はい、確かに、ありがとうございました」
(早く帰って~そして二度と来ないで~)
「早くて助かった、礼を言う……また来る」
男性はそう言うと、転移したのだろうその場から忽然と消えた。そんなによりも……
(今、また来るって言った?)
願いも空しくまた来ると言い残されてしまったが、今回は魔法を目の前で見れたし体験までさせてもらえたので良しとしよう。
また来るというのもどうせ社交辞令だろう。
なんだか今日は緊張したのか疲れたので、少し早いが『CLOSE』にして鍵を閉め、少し休むことにした。
●◯◯●
三時間ほどソファーで伝次郎と横になり休むと、空腹で目が覚めてしまった。時計の針は四時をさしており、夕飯には少し早い微妙な時間だ。
(早いけど、私だけだしチキンがあったはずだから、ハーブと焼いてパンと残り物のスープで早夕飯にしようかな)
昨日はご飯をあげ忘れちゃったから、今日は伝次郎の分のササミも茹でてあげることにして、冷蔵庫から取り出した。
(あ、そうだ)
庭に出て、昨日植えたハーブの様子を見てみると、特に変わった様子はなかった。
(確か、魔導書の23番に成長促進の呪文があったな……なんだっけ……ああ、思い出した)
「ババブア」
思い出した呪文を冗談半分で口にしてみると、なんと目の前のハーブが光をおび、ニョキニョキと成長しだしたではないか。みるみるうちに収穫できるほどに成長したハーブはそこで成長を止め、何事もなかったかのようにただ静かにそこに生えていた。
(うっそ、私も魔法使えた? 異世界人チートなのかな……なんか地味だけど)
私は呑気にも自分が魔法を使えた事についてすら軽く考え、魔力があるとかないとかに関しても深く考える事はせずに目の前の成長したハーブを容赦なく摘み取り、今夜のチキンのおともにするのだった。
○○●●
翌日、私は完全武装で自宅の庭に立っていた。完全武装と言っても農作業をするために必要な帽子や汗拭きタオルなどの装備を身に着けただけである。
今日は仕事を休んで、庭に畑を作ることにしたのだ。
農作業の道具や肥料のようなものは、少し古いがこの家の納屋に何種類も置いてあったので、遠慮なく使わせてもらうことにした。前に住んでいた人が置いて行ってくれたのかもしれない。
畑を作って何を植えるのかというと……。
いつも異国の新聞記事の翻訳を依頼してくれる常連のトムおじさんが、少し前に野菜の種をくれたので、小さな植木鉢に放置していたところ、つい最近その種が芽を出していたのだ。
昨日の夜、そのことを思い出して試しにその芽に向かって例の呪文を唱えてみたところ、一気に立派な苗まで成長してしまったのである。
トムおじさんがくれたのは、トマトに似ているメニーナとジャガイモに似ているピルカ、なすに似ているティグリナの種の三種類だ。農業なんて日本でも全くしたことがないので、植える時期とか植え方とかよく分からないけど、苗にしてしまったのでとりあえずは植木鉢から広い場所に植え替えることにしたのだ。
(お母さんが見てた趣味の園芸っていう番組でやってたみたいに、土を耕して肥料を混ぜてふかふかにしてから植えれば何とか形になる気がする! )
ぎこちない動きながらもせっせと畳一枚分ほどの広さを耕し、開始から三時間かけて何とかすべての苗の植え替えをやり遂げた。最後に全体に水をやり、そこら中に散らかった農作業用具を納屋の中に片付けると、なんとも爽快な達成感に包まれる。
(いい汗かいた~)
そして、最後の仕上げとばかりに小さな声で『ババブア』と唱えてみた。その瞬間、昨夜のハーブと同じようにある程度の大きさまでニョキニョキを成長し、ピタッと止まった。
(あんまり突然成長しすぎると怪しいから、このくらいでやめておこうかな)
「おい」
「ぎゃっ!」
(なに?! 誰?! なに?! )
突然背後から声がしたので慌てて振り向くと、昨日の魔法使いが昨日と同じ装いで立っていた。
(ほんとにまた来た~! しかも昨日の今日~! )
「驚かせてすまない、また仕事を頼みたいんだが……出直した方がいいか?」
魔法使いは目の前にいる泥だらけの私と、お店のドアにかかっている『CLOSE』の表示をチラッと見てから、気まずそうに言った。意外と気を使える人だったようだ。
「す、少しだけお待ちいただけるなら、かまいませんよ。10分もあれば……」
「では、10分後にまた来る」
魔法使いはそう言ってパッと消えた。転移魔法というやつだろうか、とても便利そうだ。いつも足音も気配もなく現れる理由は、転移だったのか、と納得する。
(自由な人だな~……突然現れて突然消えて……おっと! 急がなきゃ! )
「……。」
……この世界にストップウォッチがあったなら、きっとゼロが並んでいるだろうと思うほど、きっかり10分で事務所のドアがノックされた。
(つ、疲れた……何なんだこの人……秒刻みで仕事してるのかな)
超、超、超急いで身なりを整えて待機し出迎えたので、呼吸が整わず息の上がっている私を、魔法使いは顔は見えないが高い位置から見下ろし何を言うかと思ったら……。
「女なのにずいぶん支度が早いんだな、急がせてしまったかようで申し訳ない」
その通りです! と言いたいところだったが、10分と言ったのは自分なので魔法使いを責めるわけにはいかない。
「また急ぎですか?」
「ああ、これを最短で頼む」
魔法使いがテーブルに置いたのは、昨日の魔導書と同じ本に見えたが、まさか同じな訳はないと手袋をはめて手にとりよく見る。
「続・ドラリモワール魔導書……」
(……続編かよ! )
「そうだ」
「もしかして、まだまだ続編があるんですか?」
(毎日毎日持って来られたらたまらない……)
「いや、このシリーズはこの二冊だけだ」
(……このシリーズは……? やめよう、考えないようにしよう)
「見た感じページ数は同じですね、前回のはあまりに面白くて、あの日のうちに仕上がっちゃったんです、なのでこれも明日の朝にはお渡し出来ると思いますよ」
「それは助かる、休みの日に無理を言ってすまない、前回の倍払おう」
(前回の倍?! 6万ペニー?! イヤイヤそれは……)
「そこまでは結構です! 同じの3万ペニーで十分です! 3万でも貰いすぎなのに」
訳あり魔法使いはお金持ちなのだろうか、金銭感覚が一般的ではない。富裕層か。
「遠慮しなくていい、野菜を自分で育てるほど、困っているのだろう?」
「え?」
(そうか、この人が現れたのは前回はハーブ植えてる時だったし、今回は野菜植えてる時だった……)
「いえ、あれは単に趣味というか実験というかで……とにかく結構です」
初めて両親の教えに背いてしまった……ごめんなさい。
「そうか、まぁいい、ではまた明日の朝8時に来る」
言いたいことだけ言って、魔法使いはまたシュッと魔法で消えた。金持ちは自由だなぁ。
それにしても仕事は有り難いけどこの調子で毎日突然持って来られたりしたら、正直困る。他のお客さんの仕事が入る時は急ぎで受けることはできないし、これで最後にしてもらいたいものだ。
(よし、取り掛かる前に伝次郎のご飯を先に作ってからにしなきゃ! また忘れたらかわいそうだもんね)
○○●●
……悔しい。
(面白い! やっぱりめちゃくちゃ面白いよ魔導書! )
さすが続編なだけあって、なかなかディープな魔法が多かった。私には使い道のないものばかりだったけど、やっぱり夢がある。ファンタジー感たっぷりでわくわくしちゃう。
あの魔法使いは、何でこんなもの訳してるんだろうか……大体、どこの言葉で書かれた物なんだろう。
いけない、いけない。お客様に深入りしたら駄目だ。信用第一! 守秘義務遵守!
翌日も宣言通り8時ピッタリに玄関のドアがノックされ、魔法使いは現れた。今後は私もピッタリにドアを開けて出迎えてやろうか。
「おはようございます、いつも時間ピッタリですね、はいこちら、ご確認ください」
「ああ」
前回同様に、魔法使いは訳本の方をパラパラとめくり、あるページをじっと見た後で本を閉じてテーブルに置くと、ブツブツと唱え始める。
(今回は何番を試すんだろう……)
少しわくわくしている自分がいた。
魔法使いの呪文が終わった直後、彼は窓の外をじっと見ていたかと思えば、それは起こった。
(ま、まさか! 15番の雨雲発生魔法!? )
そのまさかだった。晴れていた空は我が家の上だけ不自然に暗くなり、雨が降り出している。
「野菜の水やりの手間が省けただろう?」
「……。」
(こ、こいつ……外には伝次郎が! )
私は急いで玄関のドアを開け、庭で遊んでいた伝次郎を呼びよせた。
「伝次郎! カモン! 」
伝次郎はお利口さんで、大きな木の下に避難してはいたが、思ったとおりびしょびしょだった……。
「伝次郎ごめんね、びしょびしょになっちゃったね……」
(まったく……何が水やりの手間だ、手間なほど広い畑ぢゃないっての! 濡れた伝次郎を乾かす方が手間だし……)
「犬が外にいたのか……すまない、これで許せ」
魔法使いの言葉の直後、伝次郎の身体の周りに温かい風が吹き荒れ、あっという間に伝次郎は乾いてしまったのだった。
「おお……あ、ありがとうございます、いや……そもそも貴方のせいですけどね」
(魔法、便利だなぁ……この世界ドライヤーないからいいなぁ……)
「っくく……そんな風にストレートに思った事を面と向かって言われるのは生まれて初めてだ」
(し、失礼だって言いたいのかな?! いや、フードで見えないけど笑ってるのか? なんでもいいや、もうこの人怖いから早くお金貰って帰って貰お! )
「では、今回も3万ペニー頂きます」
はよ帰れとばかりに私は支払いを促す。
魔法使いは無言でポケットから一万ペニー硬貨を五枚テーブルに置き、また来ると言って消えた。
(……また来るって言った? もう来なくていいです……しかも二枚多いし……)
自由過ぎるあの魔法使いを相手にした後は、どっと疲労感を感じる。今日はまだ始まったばかりなのに……。
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