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第二章
27 激シブイケオジ R18
しおりを挟む「それで……魔法の強制解除の依頼との事らしいが……お嬢さんが依頼人かい?」
激シブイケオジキタァ~!
翌日には転移許可を得た私達は、早速ウェステリアへと向かい、ロンの指示どおりにギルドへ依頼を出し、ラクランからの連絡を待った。
幸い、ラクランからはその日のうちにギルドを介して連絡を取る事が叶い、会う約束を取り付け、今にいたる。
ひとまず、3人で相談した結果、ラクランを警戒させない為にも、待ち合わせ場所には私が1人で待つ事にし、話しを聞いてくれるようであれば、離れた場所から見てくれている2人を呼ぶ、と言う事になった。
「始めまして、エイミー・クリフォード・エスティリアと申します」
「……エスティリア? 冗談だろ、他国の王族が俺を名指しで依頼とは……誰の紹介だ?」
早速警戒されているようである。
……そんな事もあろうと、ロンに指示されたセリフがある。
「ギルドで、なるべく階級が上で、お金さえ払えば何でも引き受けてくれる人、と聞いたら、貴方を紹介されました……」
「……ふ~ん……で? 見せてみろ魔法痕」
ラクランは、それ以上詳細を聞いてくる事はなく、私の解除したい魔法の痕を見せるように言ってきたので、私は左手首を彼に差し出す。
私の手首をじっと見たラクランは、眉間を寄せ訝しげな表情をしている。
「お嬢さん……重ね掛けされてるぞ……それも両方ともすこぶる厄介だ」
「そうなんです! わかるのですか?!」
凄い、さすがは世界最高峰の魔導師! 見ただけでわかるとは、恐れ入った!
「わかるにはわかるが……悪いがこれだけの魔法となると、どちらか1つしか解除出来ない……願わくは、北のお偉方の魔法じゃない方だと嬉しいんだがな……目を付けられたくないんでね」
「貴方にお願いしたいのは、その北のお偉方の方です! もう一つの方は自分でなんとかしますので大丈夫です」
ラクランはやっぱりそうか、という引きつった表情をしている。
「お金は相場の3倍はお支払いします!」
「……」
アルドからは相場の10倍の額を預かって来たが、最初から10倍の額は提示しない……それが交渉の基本というものである。
しかし……。
むむむ……どうやら天下のラクラン様には3倍ではご納得いただけないようだ。
「5倍……!」
「……」
わざとらしく、私から目をそらし遠くを見るラクラン。
「……8倍が、限界です!」
「……王族が8倍? 冗談だろ? まだ出せるはずだ」
くっそぅ……名前なんて名乗るんじゃなかった。
金持ちの相手は慣れてるとばかりに、実にスマートに値上げ交渉へ持ち込まれてしまう。
相場の8倍と言えば、日本円にして約2千万だ……そんなに稼いで何に使うんだ。
……否……私は知ってる……ラクランは孤児達が魔法を覚えて自立できるように、支援しているのである……。
「……現金の手持ちがそんなにありません……」
しかし私は、すんなりと10倍とは言うつもりはない。
「……見た所お嬢さんには8倍の手持ちすら無いようだが? 俺は支払いはキャッシュしか受け取らないぞ」
知っているとも。
「現金は近くに待機させている護衛達が持っています、呼びましょうか?」
「……護衛? そりゃいるか……気配を消すのが上手いな……」
ロン、レイ、最高峰に褒められてるよ! さすが私の護衛5レンジャー……でもまさか、本当にいないとかはないよね?
「ご存知の通り、エスティリアから参りましたので、気軽に現金を取りに行く事も難しいのです……」
「フム……なら、今度エスティリアに行ったら、最高のもてなしてもらおうか……いいだろう、8倍で引き受けてやる、んっ」
ラクランは引き受けると言って、金を寄越せと右手を開いて私に差し出した。
よし……ロンとレイの登場である……感動の再会といくだろうか。
「ありがとうございます! ……では護衛達を呼びますね」
私はその場でキョロキョロとして、2度頷く……それが合図だ。
すると、シュタッと私の両隣に現れたロンとレイ。
「……っ!」
ラクランの顔をじっと観察していた私は、彼の表情の変化を見逃さなかった。
ラクランはすぐにロンに気付いたに違いない。
「……どうかされましたか?」
「いや……別に……」
あれ? 知らないフリするのかな?
ロンもロンでいつものとおり、無表情のままだ
「ロン彼にお金をお渡しして……」
「はい、エイミー様」
私がロンと呼んだ瞬間も、ラクランは少し眉が動いていた。
ロンは前に出て、ラクランと向かい合い、お金の入った袋を差し出しすと、じっと彼を見ているようだ。
ちなみに、袋の中には10倍が入っている。
「……ロン……か?」
お! 話しかけた!
「……はい、ご無沙汰、してます……」
「……元気そうだな」
「はい、エイミー様に、とてもよくして貰ってます……僕は、エイミー様が大好きです」
感動の再会でのそんなロンの言葉に、ホロリと涙しそうになるが、ラクランが私をチラッと見てきたので、ニコリ、と微笑んでおく。
「お嬢さん……あんた何者だ?」
「私ですか? 私は何者でもないですが、私の夫はエスティリアの第2王子で、“エスティリアの君主”でもあります」
それを聞いたラクランは、はっ! と声を出し笑う。
「ならお嬢さんが噂の絶えないあのファリナッチの令嬢か! はははっ!」
豪快に笑うラクランに、ロンが無表情で睨んでいる。
「はははっ……すまない……睨むなよロン、お前、いい就職先見つけたじゃねぇか!」
「……うん、パンケーキ美味しい、ベッドもふかふか、ご飯お腹いっぱい、エイミー様優しい、面白い……」
しばらく笑った後で、ラクランはお金の入った袋をロンに突っ返しながら言った。
「お嬢さん、この金はいらねぇよ……ロンを人間らしく変えてくれた礼に、タダでその厄介な呪魔法を解除してやるさ」
なっ! なんですと?! タダ!? ……でも……。
「いいえ……貴方がこのお金を自分の私利私欲に使っていない事は知っています、このまま受け取ってください……それと、ロンをここまで育てて下さったお礼も少し入ってます……ロンはもう私の家族ですので、これから先の心配はいりません」
「……僕、エイミー様の家族……?」
何故かロン本人まで驚いている。
サムを家族だと言った話しを聞いていたのだから、自分もそうだと思わなかったのだろうか。
「当たり前でしょ? ロンもレイも、同じ屋根の下で同じご飯を食べてるんだから、それって家族でしょ、私もアルドも、護衛の5人の事は信じてるし、何かあれば全力で支えるし護るからね」
私はキョトンとしているロンを抱き寄せてぎゅっとし、よしよしと頭を撫でる。
「……エイミー様は僕が護る……」
ロン……ありがとう……。
チラッと見たら、レイもなんだか目に涙を浮かべているようだった。
「……(ずっ)……おい、感動させるんじゃねぇよ! さっさと解除しちまうぞ! 魔法師のマキシマム程度の呪魔法くらい朝飯前だ」
涙と鼻水を拭いながら、ラクランが私の手首を手にとろうとする。
ちょっと、その鼻水拭った手、ちゃんとハンカチで拭いたんでしょうね?!
それにしても、先ほどからラクランはなぜ魔法の前に呪をつけるのだろうか。
後で聞いてみよう。
私はロンとレイが見守る中、ラクランに左手首を預けると、ラクランは集中し何やらブツブツと呪文を唱えたかと思うと、直後ドス紫色の魔力がラクランの背後にモヤモヤをまといだす。
しばらくすると、そのドス紫の魔力は一瞬白っぽい狼の姿に変わり、パッと散ってしまったのだった。
「ほらよ、完了だ! 今頃、術者は苦しんでるだろうな! 魔力枯渇だけじゃなく、これは呪いだから、呪い返しも付け足されてるからな! ガハハハッ」
サラッとそう告げたラクランだったが、マリモッコリの魔法は、ロンが1番最初に言ったみたいに、本当に呪いだったのか……。
「ありがとうございました、本当に助かりました……」
「……そうだ、呪いの方を解除したら、もう一つのラタトスクの魔法の方はすでに役目を終えているからか、消えちまったよ」
「え?!」
役目を終えている?
「つまり、解除条件を満たしたと言う事ですか?」
「解除条件なんか付けられてたんか! なら、そうだろうな」
……アルノーの言っていた、“運命のリス”の解除条件は私が運命の人と結ばれて幸せになる事だと言っていた。
つまり、私は運命の人と結ばれていて、幸せになっている……。
「やはり、レジェンドがエイミー様の運命の相手で間違いなかったようですね(ニコリ)」
レイが答えを口にしてくれた。
「そうみたいっ良かった!」
これでアルノーの階級が下がる心配もないし、一件落着である。
「なぁ、俺、転移門は面倒だから使わねえが、陸路で“冒険者のモブ”としてエスティリアに追いかけるからよ、“エスティリアの君主”に会わせてくれ、ついでにロンの暮らしぶりが見てぇ、護衛の仲間にも挨拶しねぇとな!」
ラクランは嬉しそうに私に言った。
きっと、アルドに前科者のロンを雇って、最高の就業環境を与えてくれているお礼を直接言いたいのだろう……父親として。
「もちろんです! いつでもいらしてください、大歓迎します、ね、ロン」
「……パンケーキ、連れて行ってあげる……」
それは楽しみだ! と、ラクランは嬉しそうに笑い、じゃあな、と言って帰って行った。
良かった……ロンの表情にも、なんとなく笑顔が見えなくもない。
私達はその後、3人でエスティリアの城下町を街ブラし、美味しい物を食べて皆にお土産を買って、エスティリアへと戻ったのだった。
○○●●
「エイミー! おかえりっ! 無事で良かった!」
アルドがエスティリア王宮の転移門の前で私達の帰りを待っていてくれた。
身体が到着するなり、ぎゅっと抱きしめられる。
「エイミー、先ほど、マウリッツィオ王子が突然苦しみだし、容態が急変したと城が少し騒がしくなっている……成功したのか?」
ラクランの言う通りだったようだ。
私はロンとレイと視線を交えた後、コクリと頷き、笑顔でピースサインをアルドに向ける。
「詳しくは夜話すけど、呪魔法とかいうやつだったみたいで、モッコリ王子には呪い返しもいってるみたいだよ!」
「……だからか……ただの魔力の枯渇ではなさそうだと思ったんだ……」
呪い返しとか、よくわからないし怖いけど、多分私が感じていた、あの胸の痛みがモッコリ王子に現れてるのかもしれない。
「……ねぇアルド、モッコリ王子に会える? 何が起きたのか本人がわからないまま苦しんでるのは不安だろうから、教えてあげなきゃ」
「……あまり会わせなくないが……私もそばにいる」
「ぼ! 僕も同行させて頂いてもよろしいでしょうか!」
レイが叫んだ。
「……じゃ、僕も……」
ロンも隣のレイを見て、乗っかる……なんか可愛い。
「でもレイ大丈夫? また倒れたりしたら……」
私は何よりもレイのメンタルが心配なのである。
「……レイも何か思う所があるのだろう……いいだろう、同行するといい」
アルドがそう言うので、私も渋々了承し、その脚でモッコリ王子の部屋へ向かった。
ベッドの上には、苦しみ疲れた様子のモッコリ王子が横たわっており、国から連れてきたのであろう侍従が、心配そうに側にいた。
「すまない、危害は加えないから少し離れた場所へいてくれないか?」
アルドが侍従へそう言うと、侍従は声の届かない程度の、姿が見える位置へ移動してくれる。
私はモッコリ王子のベッドの側に行き、モッコリ王子に独り言のように話しかけた。
「王子、勝手ながら貴方が私にかけた呪魔法とやらを強制解除させて頂きました……その苦しみは呪い返しです……そして、強制解除による魔力の枯渇のダブルパンチです……」
私の声に反応したのか、目をうっすらと開け、紫色の瞳をこちらに向けるモッコリ王子。
「……姫……なぜ……」
「妃にも王子にも恵まれている貴方が、運命の姫だかなんだかと呪いをばら撒いた理由はよくわかりませんが、丁度私のラタトスクの魔法が引き寄せてしまったみたいです、すみません、私は貴方の運命の姫ではありません……」
聞こえているかはわからないが、私は簡単に説明して未だに私を姫と呼ぶモッコリ王子に優しく諭した。
しかし……。
「……私の運命の姫は、貴女で間違いなかった……透き通るような黒髪にブラウンの瞳……」
その言葉に、私は耳を疑った。
透き通るようなが、色素の薄いと言うならば、黒髪に茶色の瞳には、ユノンが当てはまるからだ。
なぜ、赤い髪にブルーの瞳のエイミーに向かって、そんな事を言うのだろうか……。
私が困惑していると、アルドが肩を抱いてくれ、私はハッとした。
「王子……残念ですが、その女性はこの世界には存在しない人なんです……忘れてください」
苦しむ人に酷なことを告げるようだが、仕方あるまい……王子の運命の姫がユノンだとすれば、ここにあるのはその意識だけで、身体はないのだから。
この身体も、私も、もうエイミーなのだ。
「……そんな……だがそうか……この世界にはいない……だからか……」
残念そうに呟くモッコリ王子だったが、なんとなく腑に落ちた、とでも言うように再び目を閉じた。
その時だった。
「っ殿下! 僕はもう貴方の部下ではございません! 6年前にこの御方と一緒に貴方から見捨てられたのです! もう、我々の事は放おっておいてください!」
レイが震える声で精一杯に王子に訴えかける。
すると、再び目をうっすらと開けたモッコリ王子が口を開く……。
「……好きにしろ……だが……アレは……アレだけは絶対にノルディリア王宮に近づける事は許さない……」
「っ! ……っご安心ください! 言われずとも近づきません! 僕達の家も家族も、エスティリアにあるので! それでは失礼します!」
レイ……。
「……レイノルド……すまなかった……元気でな」
王子の最後の言葉を、レイは背中を向けたまま立ち止まり聞いていたが、彼は何も答えなかった。
「レイ……おいで……」
私はレイを呼び、ぎゅっと胸に抱き、先ほどウェステリアでロンにしたように頭を撫でる。
「ありがとうレイ……家族って言ってくれて……レイ、大好きだよ……レイは私達の大事な大事な家族……それと……いつか会えるといいなっレイの大事なその子にも」
レイは私の胸に顔を埋め、ぎゅっと私にしがみつく……レイが甘えるなんて珍しい、それだけ悲しいんだね……。
……ん? なんか胸をグリグリされているような……。
その時だった。
ゴツンッ!
「っ!!」
「っ?! アルド?!」
突然、アルドがレイの頭にゲンコツを落とした。
人生最大の山場をやり遂げたレイに、なんて酷い事をするんだ……見損なったぞアルド、嫁の乳くらい貸してやってくれ。
しかし……。
「レイ、ニヤニヤして鼻の下伸ばしてた……エイミー様の胸柔らかい……レジェンド、悪くない」
ロンまでムスッとしながらアルドの味方をしたのである。
「ぷはぁっ! ……エイミー様の胸は、何なんでしょうか……魔境? ……レジェンドが執着するのもわかる気がしました……(大真面目)」
アレ? ……レイ、泣いてたんじゃないの? 涙する場面だったよね?
「ほらっ、用が済んだら屋敷へ帰るぞ!」
苛立つアルドだったが、離れて見ていた侍従に王子を頼むと言い、そのまま皆で屋敷へと転移したのだった。
その夜……。
「つまり、ラクラン殿が近々こちらにいらっしゃる、と?」
「うん、その時は泊めてあげて、おもてなししてあげないとっ」
私はウェステリアでの出来事をひと通りアルドに説明した。
するとアルドは、ラクランに自分の進級試験の推薦を頼んでみようかと悩みだした。
アルドより上の階級の人にはなかなか出会えないので、仕方ないのだが……推薦は無理だろうよ。
「アルド、ラクランさんは推薦とか弟子とか取らないのがポリシーだから、諦めたほうがいいよ……いいじゃん、今のままの階級でも」
「エイミー、男とは常に上を目指す生き物なんだ……」
そうですか、はいはい。
「それとね……アルノーのかけた“運命のリス”なんだけど……」
アルドは、私の話を遮り、安心しろ、私が解除してやる、と言って私を抱きしめた。
「ラタトスクのあの魔法はね、本来の役目を終えてたみたいで、勝手に消えたの」
「……? 役目を終えた?」
アルドは少し考え、私の言いたい事を理解したかのように、嬉しそうに微笑むと、私にチュッと口付ける。
「……解除条件はエイミーが運命の人に出会い幸せになる事、だったな……(チュッ)やはり、私とエイミーが運命の相手だった(チュッ)……ラタトスクもなかなか(チュッ)わかっているではないか……(チュッ)」
何度も何度もキスをし、話しがいまいち入って来ない。
「……アルド……私の運命の人……愛してる」
私はアルドの頬を両手に挟み、ゆっくりと唇を開け重ね合わせた。
私の唇の隙間に、すぐさま彼の舌が侵入してきたので、迎え入れるように舌を絡め取る。
「……ん……んん……」
「……エイミー……運命だとはわかってはいたが、運命でなくても私は君を愛したはずだ……愛してる、心から……私の心臓を君に捧げるよ……」
私は“エスティリアの君主”じゃないので、心臓は食べません、食べるのは牛のハツだけです。
「んっ……ぁ……」
アルドは私のパジャマを一瞬でひん剥いてしまい、ポロンと現れた私の2つのお山に顔を挟み込みながら、舌で味わっている。
「レイめ……魔境だと? 天国の間違いだろ……(ブツブツ)」
まだ根に持っているようだ。
「アルド……ここが……切ないの……」
私は自ら下半身の下着を脱ぎ、アルドに見えるように少し膝を立てて脚を開く……さらには、秘部を隠すように自分の手で触れる。
まるで自慰をしているかのようなポーズで彼におねだりした。
「っ……! エイミー! 君って人は!」
アルドは興奮気味に私のそこに顔を埋め、舌で愛撫をはじめる。
「っぁ! ……んぁっ! ……っ……ん」
私の突起がぷっくりと腫れてくると、アルドの指が2本、3本、と中を出入りし、イイところを擦り上げていく。
「っ……! んっ気持ち……イッちゃ……んゎっ……っつ! (ビクンビクン)」
指と舌でイかされ、ぐったりしている私の中に、アルドの大きなソレが、容赦なく突き入って来ては出ていく、を繰り返した。
挿し込まれるたびに私の中からは蜜がとろりと溢れ、シーツを濡らす。
「ああエイミー……っ……今日の君の中は……一段とまた……っつ!」
アルドは夢中で腰を動かし、激しい抽挿を繰り返しながら、私に口付ける。
「……ぁ……んん……っ……んむっ!」
だらしなくも口の端から唾液が溢れるのもお構いなしに、アルドは私を激しく揺さぶっては止め、舌を絡め取り、再び激しく突くを繰り返す。
「ど……して……止めちゃうの……」
「……すまないエイミー……今日は君の中がいつもよりも吸い付いて来るんだ……すぐに持っていかれそうで……でも良すぎてすぐには終わりたくない……」
何が違うのかはわからないが、私はアルドには止めずにずっと腰を振っていてほしい。
「止めないでっ……イかせて……奥にいっぱい出してアルド……」
「っ……エイミー……君は私をどうしたいんだ……っ! 締めるなって……」
中が疼く……奥まで欲しいとヒクヒクしてしまう。
締めているつもりはないのだが、アルドを求める私の身体は正直過ぎるのだろう。
「……んん……っぁあ……奥、もっと……奥っアルドっ! っぁあっ凄っぁ……」
「駄目だエイミー、一緒にイこう……っ! ……っつ!」
「っん……ひゃんっ! ……ぁあ!」
ズルいアルドは、自分がイきそうになると、激しく突きながら私の突起を指で刺激してくる……私はそれをされると、たまらずぎゅっと中を締めて果ててしまう。
「……っクソ……足りない、エイミーおいで……私に乗って抱きついてくれ……」
対面座位をご所望の私の夫の為に、私はのそのそをアルドに跨り、そのまま彼のチビドラゴンの上にゆっくりと腰を落とす。
「んぁあ……! ……まだおっきぃ……」
未だ硬さも大きさも変わらない彼のソレは、下から私を貫き、ゆっさゆっさと私の腰を掴み上下するアルドは、揺れる私の胸を舌で愛撫する。
「っエイミー……君の胸はキレイだ……この柔らかさも信じられないほどに素晴らしい……私のものだからな……」
「んっんっ……ゃっん、先っ……やっ……ゃぁあ!」
「……ん? まさかココで果てたのかエイミー……?」
私はあまりにも執拗に乳首を責め立てられ、軽くイってしまった……が、下にはアルドのモノが入っているので、あくまでも相乗効果だ……そうに違いない……。
乳首でイケるわけない……エロ漫画じゃあるまいし……。
それでも何故か嬉しそうなアルドは、上機嫌でさらに腰を突き上げながら私を前後に擦し動かす。
「ぁあっそれ……気持ちいいっ! んんっ! ぁ、んっやぁ!」
「っ……っつ!」
その後も、私達は何度も何度も身体を繋ぎ、お互いにお互いの存在をその身体に刻み込むのだった。
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