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第一章
12 水面下の動き
しおりを挟む(アルド視点)
「……殿下、あれからあの手この手で転移許可を申請しておりますが許可はおりませんでした……シュドティリアにもなかなか優秀な決裁マンがいるようですね……なぜ殿下だとバレてしまうのやら……」
あれから20日以上が経つというのに、マクシは未だ転移許可申請をし続けていてくれたらしい。
「マクシ、もういい、どうせ無理だ……もしかすると、我が国の許可すら下りぬかもしれないからな……」
兄上に呼び止められたあの日から三日後、本当にモロー侯爵の娘カトリーヌが登城し、エイミーの為に整えた王子妃の部屋に居座ってしまった。
もちろん、私は一度も顔を合わせてはいない。
エイミーの為にと、私が時間をかけて選んだ選りすぐりのインテリアを、違う女が使っていると思うだけで部屋を丸ごと燃やしたくなる。
マクシは、モロー侯爵は無理でも、カトリーヌ嬢に事の真相を聞いてみてはどうかと、私に勧めてきたが、無理だろう、恐らく彼女は私に何か薬を盛り、私の服を脱がせ、自らも服を脱ぎ同衾を偽装するような女だ、たとえ誰かの命令だったとしてもそんなことが出来る女の口からでる話しは一切信用できない。
しかしなぜ、赤ん坊が腹から出てくればバレるような嘘をつくのだろうか……。
私を陥れ、私を推している貴族達のチカラを削ぐことが目的なのであれば、本当に自分の娘を妊娠させる必要があるだろうか?
私が早々に王位継承権を放棄し、臣籍降下することでこの面倒ごとから解放されるのであれば、今すぐに放棄するのだが……。
シュドティリアの法律を調べた所、これまたお得意の特例措置で、王族の婚姻についてのみ、3ヶ月以内であれば無効申請が可能だという事がわかった。
しかし、無効申請を行うには本人達の意思確認が絶対条件であり、他者が申請できるものではないのだという。
(エイミーはまだしも、リュシアン王子が同意するかが問題だな……)
とはいえ、私は今できるすべての事をするつもりだった。
「マクシ、私は王位継承権を即刻放棄し、臣籍降下を求めるつもりだ」
「……殿下……本当にそれでよろしいのですか?」
「もちろんだ、王位になどもともと興味はないからな、マクシ、お前には世話になったな」
「なっ! まだそれをおっしゃるには気が早すぎでございますよ!」
ところが、なぜか私の王位継承権放棄については、なかなか採決が下らなかった。
母上か、それとも父上か……兄上のわけはないし……まったくもってうまくいかない。
無効申請が可能であるまでに残された時間はあとふた月もない、なんとかせねば……。
「ところで殿下、以前私にお話しくださった、国境を通る必要もなく、入国許可も不要で他国に入国する方法とは、どうされたのですか?」
本当はそんな方法ないのだろう、と言わんばかりの、疑惑に満ちた目で私を見るマクシ……憎たらしい奴め。
「お前には教えてやらん、だが、このままエイミーとリュシアン王子の結婚式までにこちらの状況が何も動かないようであれば、私はその手段を使わざるを得ない」
婚姻無効とするならば、絶対に二人に結婚式など挙げられては面倒だ。
国民にとって、王族の結婚式はいわばお祭りのようなもので、他国からの招待客も沢山集まるため、商売人にとっては稼ぎ時であるにも関わらず、結婚式の際に稼いだ分の税金は特別に免除となるのである。
さらには、恩赦も行われるため、軽い刑罰であれば軽くなるのなどの恩恵が得られる事から、国民は王族の結婚をいろんな意味で注目し歓迎するのだ。
幸い、結婚式の情報はまだ届いてはいないので、準備期間的にも、婚姻無効申請が可能な3ヶ月が過ぎるまでは行わないのだろうと私は踏んでいる。
「ですから、その手段とは? 教えてくださいよ、この国の法律その他のことで、私が知らないことがあるなど、到底信じられません」
「あるんだよ、お前も誰も知らないことがな……ははっ、そうやってしばらく悔しがっていればいい」
マクシに意地悪をしているわけではない……彼が知らないという事は、恐らくその方法は王族にのみ、口頭で伝えられているのかもしれない。
何故なら私は、祖父から伝え聞いたのみで、ここ最近、その件について文献などがないか王宮の機密書庫などもくまなく探してはみたが、一切見つけることが出来なかったのである。
下手に兄上や父上に聞くこともできない状況なので、自分で調べるほかないが、その方法だけは確実わかっている……いざとなれば、私はその手段を迷わず使うつもりだ。
エイミーのためなら、どうなったっていい、たとえそれが禁忌であっても。
(アルド視点end)
○○●●
「アルノーくぅ~ん、ちょっといいかぁぁい?」
「……姉上のその笑みを見ると、寒気がしますね、何を企んでいらっしゃるんですか?」
うっ、表情だけで、何かを企んでいるとバレてしまうとは、私もまだまだね。
「ねぇねぇ、アルノーって、魔法がとっても得意じゃない? お願いがあるんだけどなぁ~」
「……またですか、今度はなんですか? 姉上が考えつくことであれば、リュシアンもできるんじゃないですか?」
うぐっ……っ今日はずいぶんとツンが強めね、アルノーったら生理かしら……。
「リュシアンへのサプライズだから、リュシアンには頼めないのっ」
「……」
とはいえ、私のお願いはなんだかんだ断ったことがないアルノーは、今回も聞いてくれるようである。
「これっ! こういうの魔法で作れないかな?!」
私は紙に絵を描いたものをアルノーに見せる。
「……何ですかこれは……」
「タイプライターよ!」
本当は、パソコンかスマホかタブレットが欲しかったけどね。
「タイプライター? 何に使うものなのですか?」
私は、アルノーにタイプライターについてプレゼンする。
「……姉上、そのタイプライターとやら、便利そうですが、構造を聞く限り、別に魔法でなくても作れそうですよね? それに、なぜそれがリュシアンへのサプライズになるのですか?」
「え? タイプライターその物がサプライズじゃなくて、タイプライターを使って私が作ったものが最終的にまわりまわって、リュシアンへのサプライズになるの、結婚式までに仕上げたいから、ひと月以内にタイプライターが欲しいんだけど、どうにかならないかなぁ?」
実は私、この世界で前の世界での知識や経験を生かせないかと考えてみたんです。
エスティリアでは、花言葉なんかが王妃様にすごく好評だったし、意外と受けがいいものも、あるんじゃないかとひらめいたわけ。
私のできることと言えば、うんちくを語ることとモデル業と俳優業……。
そんなことを考えていたら、脚本を書きたくなったんだよね!
んで、ちょっと書き始めてみたんだけど、この世界って全部手書きだし、シャーペンとか消しゴムないし、一発勝負なわけ。
エイミーってば字が汚いし。
そんなんじゃ、脚本を仕上げても誰も読めないわけで……それじゃ駄目だから、タイプライターで綺麗な脚本が作れたらな、って。
そんでもって、脚本が完成したら、この国で一番人気の劇団に持ち込んで、結婚式までに仕上げてもらって、結婚式でみーんなに披露しちゃおうってわけ!
ちなみに、記念すべき初めての脚本は、私とリュシアンのなれそめドラマ。
もちろん、私の記憶障害についてや、ジュリエットたちも出てくるものにして、ほぼノンフィクションで行くつもり。
結婚式でよくある、なれそめビデオ的な感じにしたいのだ。
っと、ここまではアルノーに言ってもイメージがわかないと思うので、説明は省いたが、いかんせんタイプライターがないことには進まない。
結婚式までは半年以上あるし、まだ国民にも誰にも内緒だから、こっそり進めるなら早い方がいいと思うんだけど……。
「姉上の字が汚いことをカバーしたい、字を誤った際になんとかしたい、それが目的なのであれば、魔法ペンを使用すればいいのでは?」
「魔法ペン? なにそれ」
アルノーは、そんなことも知らないのか、とばかりにため息をつくと、自分の机の引き出しから何からお洒落な羽ペンを取り出した。
そして、見ててください、と言い、実演販売を始めてくれたのである。
「姉上は頭が悪い」
アルノーが突然私の悪口を言ったかと思うと、突然目の前のお洒落な羽ペンがひとりでに動きだし、紙にアルノーの言った言葉をすらすらと書いたのだ。
さらにアルノーは続けた。
「姉上は頭がいい、間違い、頭が悪い」
そういうと、なぜか頭がいい、という部分がひとりでに消えて、再び羽ペンが動き出し頭が悪い、と書き直したのである。
「すっごぉーい! すごいすごい! 魔法のペンだぁ!」
「だから言ってるではないですか、魔法ペン、だと」
欲しい……いちいち喋らなきゃなのは恥ずかしいけど、セリフの練習にもなるし一石二鳥では?
「アルノーさん、この魔法ペン……とぉっても魅力的で欲しいのだけど、お高いんでしょう? ズバリ……お値段はいかほど?」
「……差し上げますよ、いくらでも作れますので」
ちょっと待て、聞き捨てならん言葉が聞こえたぞ……作れますので?
「アルノーが作ったの!? 特許出願中?!」
「はい、私が特許を持っております」
やっぱり、アルノーに養って貰おう……。
照れくさそうにするアルノーがまたたまらない。
こうして、私は追加機能を付与された魔法ペンをゲットし、脚本づくりに没頭するのだった。
ちなみに追加機能とは、声に出せずとも頭で考えただけでかける機能である。
そして集中する事1週間……私の初めての作品が完成したため、すぐにマリーに紹介された劇団に身分を隠して持ち込んだ。
劇団の運営にはお金がかかる。
それをよくわかっている私は、たんまりと報酬を用意して交渉の席についたのだが、意外にも団長さんは、私の脚本を読んで、すぐに気に入ってくれ、用意していた半分の報酬で引き受けてくれる事になったのだった。
そして、キャスティングが決まり、顔合わせの席に同席させてもらった私は驚いた。
さすが舞台俳優の皆々様方、美男美女~!
軽くセリフの読み合わせをしたが、皆さん声もいい~、それを見聞きしていた元舞台俳優の私も、なんだかウズウズしてきてきまい、ついつい感情的になりながら口を挟んでしまう。
キャストの方々は、私の口出しに、素人が何言ってるんだ、と態度はせずに、意外と真剣に聞き入れてくれて、脚本家のチカラってすげぇーっと、一人興奮する。
なんやかんやで盛り上がり、何故かそのまま親睦会だと言われ連れて行かれ、私は劇団の皆様と酒を煽り団結を深めたのだった。
その夜……。
「……エイミー酒のんだ? 臭い」
さすがにバレたか。
「飲んだ、ちょこっとだけ付き合いで」
ちょこっとじゃないけどな、結構飲んだけど……。
「夕食の時にか? 誰に付き合ったんだよ、リシャールさんか? ブルーノさんか?」
「何よ、別に18歳になってるんだから問題ないでしょ? あ、羨ましいの? リュシアンはまだ未成年だから駄目だからねっ」
「別に酒くらい皆飲んでるよ……」
「……未成年での飲酒は禁止されております、絶対にヤメましょう」
「エイミー、そんなに臭いさせるほど飲んでるのに、全然変わらないな」
……え、ちょこっとって言いましたよね私? まったく信じてないじゃないか。
でも、そうなのだ、エイミーのこの身体、めちゃめちゃお酒に強くて、酔っちゃった、酔った勢いで、的なムード作りがまったく出来そうにない身体なのである。
素晴らしい酒豪体質……劇団の皆さんが酔い潰れる中、私は自分の脚でしっかり帰ってきましたとも。
ユノンの時はお酒弱かったから、嬉しい。
「まぁ、程々にしておけよっ俺が18になったら一緒に飲もうなっ……チュッ……おやすみ、エイミー」
リュシアンはあの夜以来、口にキスはすれどもそれ以上の事はしてこなくなった。
本当に結婚式の日まで我慢するつもりなのだろうか。
さすが魔法使いだ。
○○●●
それから数週間、私は度々劇団を訪れ練習に参加させてもらっていた。
そして、ひょんなことから私が私の役を……つまり、ヒロインを演じてみてはどうか、との提案に、その場のノリで合意し、今、私もステージに立っていた。
(……本人出演ドラマになっちゃった)
リュシアン役の俳優、ジャンは、リュシアンと同じ金髪だが、瞳の色はブラウンだ。
演技も上手いし、一緒に演じていて楽しい。
「エミリー、芝居の経験あるだろ? 発声が素人じゃないね」
この劇団で、私はエイミーではなくエミリーと名乗っており、一応身バレ防止のつもりだったのだが、後で髪の色でバレバレだったかもしれない、と後悔した。
「素人ですよ、お芝居を見るのは好きですけど」
「本当に? それなら、天性の才能だね、是非うちの劇団に脚本家兼俳優としてお迎えしたいな」
スカウトだろうか。
「機会があれば是非っ! またいい脚本がかけたら持ち込みますね! ありがとう、ジャン」
「是非そうしてくれ……でも俺は、脚本がかけたら、じゃなくて、もっと個人的にエミリーと仲良くしたいと思ってる……」
ジャンは私の髪をひと束すくい上げると、チュッとキスをする。
……出たよ、ジャンは共演者を口説くタイプのイケメンだったのか……。
「それで……早速今夜あたりどうかな? 君はいつも練習の後すぐに帰ってしまうから……逃げ足の早い子猫ちゃんだ」
ぶはっ! ……“子猫ちゃんだ”? ウケるっ!!
「ジャン、ごめんね、私こう見えて人妻なのっ(テヘペロ)」
「「「「えっ!?」」」」
私の発言に、ジャン以外の劇団員まで大げさなまでに反応した。
「エミリー、既婚者だったの?!」
「旦那さんどんな人?!」
「なんだ、言ってくれたら良かったのにぃ~」
と、突然女性陣が優しくなって、ジャンを含む男性陣は一歩引いている。
人妻って、パワーワードだったのね! 超便利!
こうして私は、劇団にさらに溶け込む事が出来たのだった。
○○●●
(アルド視点)
「殿下、カトリーヌ嬢が殿下と話しがしたいと言っているそうです」
「忙しいと断ってくれ、私は話す事などない、真実を話すと言うならマクシ、お前が聞いてくれ」
「……かしこまりました……」
カトリーヌ嬢が登城してからひと月が経過していた……。
私は、表面上は大人しくしているフリをしながら水面下で着々と準備を進めていた。
進まない王位継承権の放棄の件は、ひとまず放っておき、私は城の外に匿名で屋敷を購入し、現在、内装外装全ての整備をおこなわせている。
もちろん、エイミーと住むための屋敷だ。
カトリーヌ嬢がこの城にいる限り、エイミーを城に連れて戻る事はできないため、こうする他ないという判断だったのだが、考えてみれば、エイミーと2人の屋敷など、最高だと言う事に私は気付いた。
誰にも邪魔されない2人だけの愛の巣。
祖父が大切にしていた湖の近くの大きな屋敷で、とても静かでいい所だ。
きっと彼女も気に入るだろう。
ひとまずは屋敷の内装と口の固い使用人達の準備ができたら、すぐにエイミーを迎えに行く。
おそらくはエイミーの侍女3人も一緒に来てくれるだろうから、エイミーの身の回りの心配はないだろう。
後は……
「マクシ、魔法に長けた護衛が出来る者が必要なんだが、心当たりはあるか?」
「……護衛、でございますか?」
エイミーをこの国に連れ帰った事が露見すれば、モロー侯爵やカトリーヌ嬢がエイミーに何かしかけないとも限らない。
屋敷とエイミー個人に護衛が必要となるだろう。
「そうですねぇ……城の中から選べば、情報が漏れる可能性もありますので、私の特別ルートから何名か見繕ってリストをお渡ししますね」
マクシの特別ルートとやらに若干の不安を覚えるが、私はそのまま頼む事にした。
そして数日後、マクシから手渡された護衛リストに記載された者達を見て、私は驚いた。
「おい……なぜウェステリアとノルディリアの魔法使いばかりなんだ」
マクシのリストには、西と北の王国で魔法法違反などによりその立場を追われた有名な魔法使いの名前が書かれていた。
「その者達であれば、我が国の貴族との繋がりもありませんし、何より彼等は魔法に長け、魔法に飢えている……そして日の当たらない場所でお金もなく困っているため、すぐに呼び寄せる事が可能です」
「だが、魔法法違反者は入国審査に通らないだろ?」
「……問題ありません、リストの者達は全員、処罰から5年が経過しております」
……魔法法違反の変わり者をエイミーの護衛につけるなど、大丈夫だろうか……。
私が若干躊躇っていると、マクシは続けた。
「エイミー様はごく一般的なご令嬢からは大きく逸脱しておりますので、意外と気が合うかもしれませんよ」
確かに……マクシの言う事も一理ある気はする。
「……わかった、この者達に会ってから決める、なるべく目立たぬよう呼び集めてくれ」
「かしこまりました、すぐに……」
数日後、ようやく屋敷の内装が完成したとの知らせを受けた私は、早速屋敷ヘと転移し確認作業を行った。
そして同時に、屋敷で働く使用人達の面接も、私自らが行う事にし、その者達もマクシの特別ルートから、前の職場で酷い扱いを受け退職に追いやられた者や、優秀であるにも関わらず貴族社会の事情により再就職が叶わない者などを集めたのである。
ほとんどの者達を採用し、念の為一人一人と誓約魔法も交わした。
そして最後に……。
「殿下、5名全員そろいました」
エイミーの護衛候補達、ある意味犯罪者であり、魔法馬鹿であり、変わり者の面接が残っていた。
「右から、ビル、レイ、サム、ロン、リタでございます」
見事に二文字の名の者ばかりだ。
エイミーも覚えやすく呼びやすのでいいだろう。
ビルとレイ、リタは北のノルディリア出身で、違法な魔法植物、魔獣、魔法薬の所持製造などの罪で前科持ちとなったようだ。
最後のリタだけは黒髪の女性だ。
サムとロンは西のウェステリア出身で少し危険な2人だ……なぜなら、サムは魔法兵器の所持製造の罪、ロンは少し変わっていて洗脳魔法の使用による罪で前科持ちとなっている。
私個人的には、皆にゆっくり話しでも聞きたいくらい個性豊かな面々なのだが、今大事なのは護衛としての能力だ。
しかし彼らは皆、世界共通で魔法師に能力別で与えられる7階級ある称号でいう所の上から3番以内であるマスターとグランド階級である事がわかっているため、実力は間違いない。
ちなみに私は魔法師よりもさらに上の階級である魔導師のグランド階級である。
魔導師は各国に1人、ないし2人しか存在していない。
幸いにも、目の前の5名は最年少魔導師である私の事を知っていたのか、敬意を表してくれており、そんな私の婚約者の護衛であればと、皆快く引き受けてくれた。
ただ、念の為に誓約魔法は結ばせてもらう。
誓約魔法は階級が上の者から下の者へ結んだ場合、絶対に破る事は出来ない。
つまり、ここには私より上の階級の者はいないので、絶対に破られる心配はないのだ。
こうして、エイミーを迎え入れる準備は整った。
(アルド視点end)
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