【R18・完結】あなたの猫になる、いたずら猫は皇帝陛下の膝の上

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43 困った疲れマラ R18

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「陛下、本日も会議に政務にお疲れ様でございました。」
 
 私は、寝室へやってきた、笑顔だが若干の疲れの見えるソウハに、気の利いた言葉をかけてみた。
 
「……私の猫はどうしてしまったんだ。」
 
「……。」
 
 
 
 
 
 
 シュウ家との初めての顔合わせから、間もなく二週間が経つ。
 
 そして昨日ソウハから、近日中に私の存在をおおやけにすると言われた。
 
 その際には、シュウ家のとして紹介されると聞いたので、私は気の引き締まる思いなわけである。なぜなら、私がシュウ家の名に泥を塗る事だけは避けたいからだ。
 
 私の存在が公になれば、私の外での行動振る舞い一つ一つがシュウ家の姫、そして皇帝の妃として、厳しい目で見られてしまうだろう。
 
 と、私は思っていたのだが、実はそんなこと考えているのは私とジュンシーだけだったりする。
 

 有難いことにハオランは、私が義姉となりよほど嬉しかったのか、妓館に通っていた頃と同じように、きっかり三時間、おしゃべりをしに二日置きに現れる。
 皇帝の妃に二日置きに会いに通ってくるなんて、いくら義弟でも異常ではないかと思うが、今は仲のいい家族を周囲にアピールする期間なので、ソウハにもギリギリ許されている。――本当にギリギリ……。
 
 “お金を払わなくてもレイラン姉さんと会えるなんて、最高だよね。”などと、クソみたいな事をほざくので、やっぱり私は“チューしてやるぞ”とハオランを脅すのだった。……もちろんしないけどね。
 
 さらに私はお義母さんと“男の趣味”で意気投合し、ハオランが現れない日にはお義母さんの都合次第でシュウ家に遊びに行っている。
 
 ただおしゃべりしに行っているわけではない。実はそこで私は、リンちゃんと一緒に、この国の女性としての振る舞いや作法を教えてもらっている。
 今の所、私は女性らしさでリンちゃんに負けています。
 
 さらに驚くことに、お義母さんには前世の記憶とやらがあるというので、詳しく話を聞いてみれば、恐らくは昭和後期あたりに青春を迎えていた日本人だったのではないかと思われた。
 なのでお義母さんは、この世界で羅刹鬼の肖像画などを見た時、“イケメン”だと思ったという。
 どうりで、お義父さんやハオランの事を素敵、と思い、愛せるわけである。

 私は自分の事を話はしなかったが、そのおかげで、余計に私はお義母さん親しみがわいた。
 
 さらにちょっと気になるのは、お義父さんだ。
 
 なぜか私と、目や髪の色や髪質、顔のパーツなどがそっくりなのである。
 なので余計に、シュウ家の姫として周囲からも違和感なく受け入れてもらえそうで、ラッキーではあるには違いないが、少し不思議な気分だったりする。
 
 昔から店長に、私のこの黒髪に青い瞳の組み合わせは、エキゾチックでそそられる、とよく褒められたものだが、目だけ色素が薄いというのもおかしな話だし、もしかしてハーフなのかな、と思っていたのだが、ここに来て、そっくりな人に出くわすとは思ってもみなかった。
 
 それに、やたらとシュウ家の義両親は私を本当の娘のように扱ってくれる。
 
 私はすでに宮廷に住んでいるというのに、シュウ家に私の部屋まで用意してあったり、私の着物やら何から何まであつらえてくれていたのだ。
 初対面の時こそ、“レイラン妃”だの“レイラン様”と呼んでいたが、今では親しみを込めて“レイラン”と呼んでくれているため、私もお言葉に甘えて、普段義家族だけの時は、敬語を使わずにおしゃべりしている。
 
 




 
 っと、いう事なんかをソウハと毎晩ベッドで話していたのだが、まさか昨日の今日で私が寝室でまで“陛下”と呼び敬語を使うとは思っていなかったのだろう。
 ソウハは何とも言えない微妙な表情で私を見ている。
 
「陛下? いかがされましたか?」
 
「レイラン、寝室では“ソウハ”と呼んで欲しいな。言葉もいつものように気軽な方がいい……せっかくの妃と二人の時間だというのになんだか気が休まらない。」
 
 おっと、そっちか。
 
「ごめんごめんっちょっとでも普段から意識しなきゃと思って。」
 
 私が手を後ろにやり頭をかくそぶりを見せると、ソウハは私をギュッと包み込むように抱きしめた。
 
「――……レイラン、存在を公にすると言っても、負担に思ってほしくない。いつもの天真爛漫なレイランのままでいいんだ。無理はするな。」
 
 無理……? そんな風に見えたのかな?
 
「私はな、レイランがレイランだから心を奪われたんだ。それが他の貴族の娘達と同じになってしまっては、レイランらしさが減ってしまうではないか。」
 
「……。」
 
「だが……正直に言えば、私の為に良き妃になろうと頑張ってくれているのは、嬉しいぞ。ありがとう、私の愛しい猫。(チュッ)」
 
「……。」
 
 私は抱きしめられて身動きが取れなかったので、なんとなくもぞもぞと手を動かし、ソウハのちんこにそっと触れる……と、半勃ちだったので、何となく掴んでみる。
 
「……そうだな、こんなにも良い話をしているというのに、我慢できずにそこを掴んでしまうレイランも愛しいぞ。……すけべな猫め。」
 
 ソウハはそう言って、少し強引に私に口付けた。
 
「っ……んん……っ」
 
 溶け合うように舌を絡ませ、そして私の感じる上顎をなぞるソウハ。
 
「んっはぁ……っん……!」
 
 本当に気持ちがいい。私は、ソウハとキスするだけで、秒で濡れてしまう、なんともチョロい身体になってしまった。
 
「ソウハっ……触って……。」
 
「どこを触って欲しいのかな。自分で脱いで触ってごらん。」
 
 ったく、どいつもこいつも自分で脱げっていうの、好きだな。と、思いつつも素直にいう事を聞き、寝間着の帯を緩め、スルリと肩から脱ぎ、ストンと床に落とした。ソウハに言われているので、下着は身に着けていない。
 
「……ここ、触って。」
 
 私はソウハの手を取り、その平を誘導するように自分の胸にあてた。
 
 むぎゅっと私の胸を掴んだソウハは、器用に人差し指でその先を刺激する。

「っ! ……ん……っ……ぁ……っ」
 

 私は、胸に触れながらも私の唇を塞ぎ、ぴちゃぴちゃと水音をさせながら舌を絡ませてくるソウハの寝間着の帯を解き、着物の合わせを開くと、彼の身体の凹凸を指先でなぞりながらゆっくりと脱がしていく。
 
「っ……。」
 
 ソウハは乳首がちょと弱い。背中も弱い。……可愛い。
 
 私が寝間着の時に下着を身に着けない条件として、ソウハも湯上りに寝室へ来るだけの日は下着を身に着けない事としているため、私達はすでに生まれたままの姿になっていた。
 
 キスを続けながらソウハを裸にし、私がそのまま彼の首に腕をまわせば、ソウハは私の胸から腰、お尻と、ゆっくりと身体をなぞり、そのまま私を後ろのベッドに座らせた。
 
「ぁっ……んっ……」
 
 胸の先を口に含み、舌先で転がすソウハに、私は身体を弾けさせながらも、負けじと足の先で彼の元気いっぱいに立ち上がっているソレをなぞる。
 
 しかし、“悪い脚めっ”と言わんばかりに、パシッと足首を掴まれ、そのままガバッと開脚されてしまう。
 
「ッギャ! ……っぁ……んぁっ! ……ふぁっ……ん!」
 
 ソウハは蜜の滲み出る私の秘部に舌を這わせ、チュゥっとクリを吸い、指を一本挿し入れ、ゆっくりとかき混ぜる。
 いつも思うが、私の中は潤いさえすれば解さずともすんなり入るのだが、彼は大体いつも、きちんと解してくれる。
 もしや、自分が大きいのできついのだろうか?
 


「ソウハ、もう欲しいっ……っ」
 
「っ……仕方ないな、たまには欲しがり猫のいう事を聞いてやろう。」
 
 
 珍しく焦らさずにすんなりと入れてくれようとするソウハに、私が“好きっ”と耳を甘噛みし、小さく囁くと、彼の可愛くないサイズ感のソレが、間髪入れずに一気に挿ってきた。
 
「ぁあっ! ……んっ……そんな一気に……っんでも……気持ちいい……っ」
 
 この質量……中が隙間なく満たされる感じがたまらない。
 さらにソウハは、グッと腰を推し進め、最奥に突きあたる。
 
「っんぁ! ……そこ気持ちいいっ……もっと突いてソウハっ奥……気持ちいのっ! もっと突いて……んぁあっ! ……ぁっあっ……!」
 
「……っレイラン、締めないでくれるかな。日頃のトレーニングの成果は十分出ているから、大丈夫だよ……っ」
 
 腰の動きを速め、ガツガツと奥を突いてくるソウハの背中に、私はついつい爪をたててしまう。 
 
「っやんっ締めてなっ……んっ! ぁあっ! ……駄目、イッちゃ……んっぅ……んっぁあっ! ……」
 
 私が先に絶頂を迎えてると、ソウハは待っていたとばかりに次の言葉を口にする。

「……っ! レイランいいかな、出すよっ」

 ……もしかして、私が先にイクまで我慢してくれているのだろうか。
 
「んっ奥にっ……いっぱい出してっソウハっ」
 
 最近、果てる前にわざわざ“出すよ”と言うようになったソウハに、私はこうして強請るような言葉で答える。
 どうやらソウハは、私のこの言葉が聞きたいがためにわざわざ申告しているようなのだ。可愛い奴め。
 
「っつ……!」
 
「……ぁっ……。」
 
 じんわりと腹部に温かさを感じ、ソウハの子種が私の中に広がっていることがわかった。
 
 ソウハはゆっくりと余韻に浸るように何度かグッと腰を奥に押し入れながら、私に唇を重ね、ゆっくりと舌を絡ませる。
 
「はぁ……レイラン、愛してるよ……私の可愛い猫……。……――明日の全体会議でレイランの立后を発表することが決まったよ。」
 

 ……ん?
 ……んん?!



「……は?! えぇ?! ソレ、今言うの?!」
 
「ははは、今思い出したんだ。」
 
 
 
 私の皇帝陛下は、出してスッキリしてからでないと、とても大事で重要な話すら思い出せないほどにお疲れの、困った陛下でした。
 
 
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