【R18・完結】あなたの猫になる、いたずら猫は皇帝陛下の膝の上

hill&peanutbutter

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36 ちゃんと抱かれました R18

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 ソウハはキスで腰の抜けた私の両手を取り、ゆっくりと立ち上がらせると、そのまま手を引き、後ろにあるベッドに腰かけた。
 
 ここでお姫様抱っこでの移動じゃないあたりが、ソウハらしくて好き。
 
 ベッドに座るソウハは、私を自分の前まで引き寄せると、立っている私の腰に両腕をまわし、可愛らしく抱き着き、見上げて言った。
 
「……みなは貧相だと言うが……容易に捕まえられるこの身体が、私は好きだ。」
 
 キュンッ!
 
 ソウハの顎が私のお腹に刺さっている。
 笑顔で私を見上げるその表情はまさに罪!
 
 抱き着かれた時、瞬時にお腹をヒュッと引っ込めたことは、絶対にバレてはならない……。
 
 そんなソウハに、可愛いなぁ~っとデレながら、彼のふわふわのミルクティー色の髪に触れ、恐る恐る撫でてみる。
 私に撫でられ気持ちよさそうに目を閉じるソウハのその様子はまるで……。
 
 ……猫みたいだ――。
 
 まさに、飼い主に触れられてゴロゴロと喉を鳴らす猫のようだ。どうしよう、萌え死んでもいいですか?
 
 
 しかし、私が萌え死ぬ寸前でプルプルしている事に気付いたソウハは、すぐに可愛らしい猫ちゃんをやめ、そのまま私を垂直に持ち上げ、仰向けにベッドに転がした。
 
 私の顔の前には、突然の至近距離でソウハの顔。
 うっ……神々しすぎて直視できない。と、一人で悶えツッコミをしていると、突然唇を奪われる。
 
 チュッと軽いキスをしたソウハは、またもニコニコ笑顔で言った。
 
「でもレイランは少し華奢すぎて心配になる。壊してしまわないように大切に大切に扱わねばな。」
 
 ッグハァ! ……お構いなく、結構丈夫ですので!
 
 ソウハの優しい指先が、私の髪を撫で、眉をなぞり、そして目尻に触れると、続けてまぶたにチュッと彼の唇が触れた。
 
「ずっと……レイランのこの青い瞳が綺麗だと思って見ていた、まるで、気高い猫のようだ。」
 
 ……ソウハの瞳も、言い表せない色だけど、とっても綺麗で吸い込まれそうです。

 どうやら私達は、お互いを猫扱いしていたらしい。
 
 私もソウハの真似をして、彼の額から鼻先にかけてスッっと指でなぞり、最後にチュッと彼のまぶたにキスをした後、さらに、目尻、頬、唇にと、ゆっくりと指先で触れた。
 
「私もソウハのこのスッとした鼻筋が素敵だと思ってた。この目もこの頬もこの唇も……全部、好き。」
 
 気持ちがこもってしまいそうだからか、好き、という単語を口にする事が、なんとなく気恥ずかしい。

「先に言われてしまったな。」
 
 ソウハはクスっと笑いながら、ゆっくりと唇を重ね合わせ、チュッチュっと音を立てながら何度も角度を変えては私の唇を優しく食みはみ、時に甘く噛みつき吸いついた。
 
「っ……そうだな……それならレイラン、舌をだしてごらん。」
 
 私は今の軽いキスだけで、すでに脳みそがとろけそうだというのに、ソウハはまだまだ余力を残しているようだ。これが惚れた弱みかっ悔しい……。
 
 ソウハに言われるがまま、私はほんの少しだけ口を開き、自分の下唇の上にちょこっと舌を乗せて彼に見せる。
 
「私はこの桃色の小さく可愛らしい舌が好きだ。」
 
 ソウハは、自身の人差し指と中指の二本を躊躇なく私の舌に絡ませた。
 
 私はソウハの指を何度か舐め、そのまま彼の二本の指をパクリと咥える。
 ……好きな人の指って、美味しい――っくはないが、何とも劣情を誘われる行為だ。
 
 ソウハはそのまま、指を曲げて私の上顎をなぞった。
 
「ん、ぁっ……ふぁっ」
 
 なんだろう今のは……ソウハの指が上顎に擦れると、ゾクゾクしてしまう。
 
 うっとりと彼を見つめながら、だらしなくも口の端から唾液をつたい漏らす私を、ソウハはじっと見つめ、スッと口から指を抜き、そのまま少し強引に私の唇を割り開き、舌を入れてキスをした。
 
 私の口内で、執拗に上顎に舌を這わせていく。
 指とは違い、暖かくやわらかなソウハの舌がもたらすその刺激は、私の頭を痺れさせた。
 
「っ……んぁっ……ふっ……ぁ……んっ……」
 
 本当に、キスだけでイキそうだった。
 
 私がもうダメ……とばかりにソウハの浴衣を握りギュッと掴むと、彼はキスをやめ、そのまま首筋へと軽いキスをしながら、私のパジャマ代わりの浴衣の帯を手早くほどき、肩から浴衣を下ろし脱がした。
 
 そして私の下着を目にして、その手を止める。

「……何もいらない、と言っておいたのに……いけない猫だ。」
 
「ふぇ? ……ごめんらはい……。」
 
 どうやら、下着がお気に召さなかったらしい。ごめんね、レースの下着君。
 

「自分で脱いでごらん。」
 
 はい、脱ぎます。すぐに脱がせて頂きます、すみませんでした。

 まるで、その邪魔なものを脱がなければ触ってあげないよ、と言わんばかりのソウハの言葉に、私の下腹部がキュンっと疼く。
 私って、エムッ気あったんだろうか……。
 
 よろよろと、何とかブラだけ外すと、ソウハはポイっと投げ捨ててしまった。
 もう一回謝るよ、ごめん、レースの下着君。
 
「レイラン、下も、全部だよ。」
 
 私はいそいそと、おパンツの両サイドの紐を解き、すぐに脱ごうとしたが、なぜかここで待ったがかかった。
 
「待った……ほぉ、ここで外すのか……私がやってもいいかな?」
 
「うん……。」
 
 ソウハはおパンツの紐を引っ張り、はらりと落ちる様を見て、ニコニコしていた。
 
「実にイヤらしい下着だね、こんな下着ものを身に着けて、私をどうするつもりだったのかな。」
 
 ……ソウハを視覚からメロメロにするつもりでした。すみません、逆に私がソウハにメロメロにされました。貴方様の色気には敵いません。
 
 さらにソウハは、私の羞恥心を煽るように意地悪を言う。

「おや、ここだけ布の色が変わってしまっているね、イヤらしいのは下着だけではなかったようだ。」
 
 まだその部分には触れられてもいないのに、すでに下着にまで蜜が滲んでしまっていたことに気付いたソウハが、にこにこと……いいや、ニヤニヤしている。
 
 すみません! イヤらしい女ですみません! でも、悪いのは焦らしまくる貴方です!
 
「ふむ……やはり邪魔だな。」
 
 ソウハはそう呟くと、解けた紐を引っ張り抜き、おパンツもポイっと投げ捨ててしまった。
 本当にごめんね、レースの下着君。きっと、いつかまた出番はあるよ。
 
 
 あっという間に一糸纏わぬ姿に引ん剝枯れてしまった私は、そのままソウハの長い片腕によって頭上で両手を押さえつけられ、身動きが取れなくなり、なすすべ無し。
 
「美しいねレイラン……まるで芸術作品のような乳房だ。」
 
 ソウハはベッドに横たわる私の身体を、ゆっくりと眺めた後、人差し指と中指を歩かせるようにして、私の身体の上を滑らせていく。
 
「……っ……ぁっ……」
 
 そんなもどかしい触れられ方をされると、余計に敏感になってしまうというもの。彼の指が胸の先に少し掠っただけで、甘い声が漏れ出てしまう。

 
「可愛い声が出たね。」
 
 ソウハは私の耳を軽く舐め、甘く歯を立てながらそう呟くと、親指と人差し指で胸の先をつまんだ。
 
「っ!!」
 
 焦らしに焦らされた私の身体は、過剰なまでに反応してしまう。
 
 その時ようやく、私の両手も解放されたが、引換えに、自由になった彼の大きな手のひらが、左右の胸を優しく包み、やわやわと揉みこみながら真ん中に寄せ、その先を口に含む。

 ツンっと立ち上がった私の胸の先が、たっぷりの唾液を含んだソウハの舌先で転がり、吸われ、その度に私の身体は小刻みに弾けた。
 そしてそれは、左右の乳房で執拗に交互に行われ、口に含んでいない方の胸は親指と人差し指で先をつままれる。
 
「私の猫はここで達する事が出来そうだ。」
 
 時折わざと歯を立てるように甘噛みするソウハ。
 チラリと見える彼の小さな八重歯のひっかかりが、私に絶頂をもたらした。
 
「っ……あっぁっ……っ……うそっ! ……んん! っっ!」
 
 
 
 その日、私はこんな序盤で乳首でイカされてしまう。
 


  
 乳首でイカされ、脱力している私に、ソウハは再び唇を重ね、そっと私の秘部に指を這わせた。
 
「っ……! んっ!」
 
 もう、どこもかしこも敏感になっている私の身体は、ソウハが触れるたびに感じ、とろとろに蕩けてしまっていた。
 
「……私の猫は可愛いな。乳房だけで果て、こちらもこんなに濡らしていたとは……。」

 キスの時点で濡れた、と白状し、パンツに染みていた事も見ていたはずなのだが……ソウハはわざとそんな事を言っているに違いない。
 
 淫乱バレしている私には、もはや怖いものなどない。さすがに乳首イキには驚いたが……。


「っ……お願いソウハ……もっと触って――。」

 丁寧に愛撫されるのは嬉しいが、ソウハ相手だと頭がおかしくなる。これ以上は我慢が出来ないので、思いきって強請ってみることにしたのだが……。


「……レイラン、お強請りおねだりするなら具体的にしないとな。」

 むぅ……。手ごわい。――だが、私とて負けぬ。


「――これを……んむっ……っはぁ……っここに――」

 私はじっとソウハの目に視線を留め、彼の右手を取り、彼の指を口に咥え舐めながら、たっぷりの唾液で濡らす。
 この男らしい長い指が自分に触れるのだと想像しただけで、自然と唾液が溢れ、秘部からはじわっと蜜がにじみ出た。

 そしてその手を自分の秘部へと誘導する。
 
 ソウハの中指と薬指の先を自分の中心に少し埋め、親指はクリに当てた。

「発情した私の猫の指示は的確だな。」

「んっ……んんんっ! ……」

 私の完璧なセッティングに、満足気なソウハは指をグッと中に挿し入れ、ぬめる親指でクリを転がしがら、私の口を塞ぐようにキスをする。

 
「レイラン――聞こえるかな。」

 
 耳に感じる、しっとりとしたソウハの低い声に続き、聞こえてきたのは、艶めかしいなまめかしい水音だった。

 ――クチュ、クチュ……と彼の指の動きに合わせて聞こえている。



「っぁ! ……ゃんっ……んんっ! ……っ」

 水音に集中していたところに、ソウハは指を折り曲げ、私の感じるスポットを刺激した。

「ぁっ! やっ! それダメッ……てっ!! ――!」

 決して乱暴でもなく激しいわけでもないが、彼に触れられているというだけで、何をされても感じやすくなっている私は、呆気なく果てた。


 遊女だった時は、お客の様子を見ながらイくタイミングも調整出来ていたというのに……。


「レイランは可愛いな。」

 イった私を可愛い、と言い、頭を撫で髪にキスをしたソウハは、閉じられていた私の膝を左右に開き、その中心に顔を埋めた。


「……っ!! ――ソウハっ! 駄目、今イったばっかりでっ……」
 
 無視。
 
 今日は糸を引くような粘性の強い蜜が出ているせいか、指でも十分刺激が強かったというのに、彼の舌と指がさらに私を追い込む。
 
 小さなクリを舌で転がし、吸引しながら、彼は蜜が溢れる中心に指を出入りさせ、スポットを擦り上げている。
 
「駄目っ……ソウハ……っまたイっちゃ……っ!! ――んんぁぁっ!」

 私はまたもや果ててしまった……口淫だからか、乳首や指でイった時よりも深く、余韻が残る――。

 ビクン、ビクンと身体を震わせる私の身体のあちこちにキスの雨を降らせながら、ソウハは嬉しそうに優しい声色で言った。

「果てる瞬間のレイランは本当に美しい……何度でも見たくなるな――。」



 そして、ベッドの上で膝立ちの状態で、ソウハは自身の浴衣を脱ぎ、ポイッと投げ捨てた。

 男らしく逞しい身体が現れ、私はその背に描かれた存在を思い出し、キュンとときめく。

「綺麗……。」

 私はソウハの大胸筋から腹直筋までを指先で滑らせるように触れ、その凹凸にうっとりする。

 腹直筋の果てには、立派に上を向いて立ち上がる彼のソレが、先走りを光らせ堂々たるその姿をアピールしていた。

 まるで、ソレに魅了され吸い寄せられるかのように、無意識にソレに手を伸ばし触れた私は、身体を起こし口淫しようとするも――トンッと押し戻されてしまう。


「駄目だよ……。また今度お願いするとしよう。――(小声)今はもう君の中に入りたくて我慢がならないんだ。」

 はぅぅっ……っ!

「ソウハ……早く、いれて――。」

「困った猫だな……なんとも艶めかしい――。」

 ソウハは、仰向けで横たわる私の脚を大きく開き、自身の昂ったソレの裏筋を秘部に滑らせた。
 私の蜜をまとわせ、軽く手で行き渡らせるようにしごき――、亀頭をゆっくりと私の中に埋めていく。

「……っ」

「ん……っ」

 傘の部分が入り、この先の快感を予想した私が、腕を伸ばし、抱きしめて欲しいとアピールすると、彼は身体を下げ、私の頬にキスをした。
 そのままソウハの身体に腕をまわし、ギュッとしがみつく。

「いいかな?」
「ん……。」

 そのひと言の直後、一気に奥へと貫かれる。

「っひぁ! っん……っ! ……っっ」

 ソウハはほんの少し、そのまま奥で動かずにいたが、すぐにゆっくりと自身のソレの半分以上を抜くように腰を引き、再び一気に腰を突いた。

「っんんっ! ……っ」

 ご自慢の長いストロークをいかした彼の抽挿の度、最奥に感じる重い刺激は、すぐに私の絶頂を誘う。

「ソウハっ駄目、私またっ……っぁあっ! ――っ」

「駄目ではないよ、沢山気持ちよくなるといい。」

 イッてる最中にも、ズンッと容赦なく揺さぶられ、私は思わずソウハの背中に爪を立てる。

「――私の可愛い猫には、爪を研ぐ場所を教えなければならないな。」

「っん! ……ぁっあっ!」

 ソウハは、私に深くキスをしながら抽挿のスピードをあげ、自身も最初の射精を迎えようとしていた。

「――レイラン、私を見ろ。」

「んっぁっ……ぁっ……やぁっ……見れなっ……」

「レイラン……っ! ――っつ!」


 ギュッと抱きしめられ、中に彼の熱いモノが出された事が感じ取れた。





「――ソウハ……好き。貴方が好き……。」

 相手の男性が達し、こんなにも幸せな気持ちになったのは初めてだ。そのせいか――気分が高揚し、一人で盛り上がり思わず口に出してしまった。


「伝わっているよレイラン。」

 ソウハは微笑み優しくキスをくれたが、それ以上の言葉は返してくれなかった。

 ただ――彼に抱かれた私にはわかる。言葉として与えられなくても、ソウハは私を想ってくれている。





「私の愛しい猫はお疲れかな?」

「――大丈夫だにゃ!」

「そうか、ならばおかわりをやろうか。」


 ソウハはクスり、と笑い、繋がったまま私を抱き上げ身体を起こした。

「次は好きなように動いてみるといい。」

 胡座をかくソウハの上に体面で繋がったまま、そんなご褒美のような事を言われ、私はギュッと彼を抱きしめた。


「ソウハさんはもうお疲れですか? まだまだですね、寝かせませんよ? 覚悟してくださいねっ――」


 と、彼の耳を舐めながら囁くと、中に入ったままのソウハのソレが、一層膨張した。


「――生意気な可愛い私の猫よ、自分の言葉に責任を持つことだな。」

 直後、下からズンッと突き上げられる。

「ッギャッ!」




 ――可愛い私のミルクティー色の猫は、獰猛な肉食の白虎でした。
 
 
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