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24 出来る禿だな R18
しおりを挟む女は胸からお尻までを隠すように身体にタオルを巻いていた。
そして男も腰にタオルを巻いていた。
そんな男女が共に湯に浸かり、胡座をかいて座る男の上に向かい合わせに密着して女が跨り座っている状況で……男の腰のタオルが外れる。
煩悩だらけの女の秘部はとにかく潤いに満ちており、男のモノもタオルが外れたことで押さえを失い上に持ち上がってしまう。
慌てた男は、隠そうとしたのか膝を上げたが、女が乗っているため隠す事は出来ないと気付き、再び膝を下ろした。
しかし……男が膝を上げればもちろん女の身体は持ち上がり、より前に……男の身体に密着する。
そんな状況で男が膝を下ろせば、女の秘部の下には上を向いた男のモノがある……。
それはもはや……けん玉のけん先と玉の穴がカチッとハマるが如く、自然な事だった。
以上! 現場から詳細な状況をお伝えしました!
「……っ!」
「……っぁ……んっ。」
挿ってしまった。
ソウハの大きなソレは、私の中にゆっくりと確実に埋まっていく。
もはや亀頭ではなく鬼頭とも言えるほどに立派な彼のその部分を私が飲み込んでしまえば、後は重力に逆らう事なく……。
どうしよう……!!
……最高に気持ちいい。
これは……最高に気持ちいい。
大事な事なので、二度言いました。
私は悪魔のささやきに負け、“アクシデント挿入”とやらを受け入れてしまった。
防ごうと思えば先をズラすなり、脚にチカラを入れるなりすれば重力に逆らう事は出来たが……。
飢餓状態の私にそれは無理だった。
私のお尻は彼の脚の付け根に降り立つ。
それは、彼のモノがより深い場所に届き、私の中に全て収まった事を意味する。
「っんぁ……ソウハ様っ……んっ!」
「っ! ……レイランっす、すまない! 一旦、離れよう! ……っ!」
ソウハは慌てて抜こうとしたが、一度味わってしまった極上の味を、この私が、ミスミス逃がす理由がない。
私は鍛え上げた骨盤底筋にチカラを込めて、さらには彼の首にギュッと抱きつき直した。
「……レイラン? ……っ……その……挿ってしまったが……。」
「……はい。」
「……抜かないのか?」
「……はい。」
もう少しこのまま……。
これだけの大きさで、これだけの挿入感があれば、動かなくても、もはや挿っているだけでイケそうだ。
ソウハはその後、何も言葉をかけてこなくなったので、私は抱きついていた腕のチカラを緩め、恐る恐る彼の顔を覗き込み、その表情を確認する。
……はぅっ! 何!? その赤く染まる頬と、耐え忍ぶようなセクシーな表情は!
まさか、色々と我慢してる?!
「……ソウハ様……。」
私は彼の額に自分の額を合わせ、いたずらに鼻先をスリスリした後、ソウハの鼻先にチュッと唇で触れた。
……キスして……そんな願いを込めて……。
「……レイラン……。」
ソウハは私の目をジッと見つめた後、長い睫毛をふせ、ゆっくりと顔をかしげて私の唇に自身の唇を重ね合わせた。
ロマンス映画の如く、美しいキスだった。360°どの位置からカメラをまわしても、素晴らしいキスシーンだったに違いない。
ただ、下が挿入済である事を除けば、だが。
軽いキスを繰り返したソウハは、私の唇に吸い付き舌を這わせた。そしてそのまま気分がノッてきたのか、舌で私の唇を割り開き、口内へと進む。
もちろん私は彼の舌に自分の舌を絡め、一つに溶け合うよう滑らせる。
「……ん……っ……んんっ……」
互いの唾液が溢れ、生々しい水音が耳の奥に響く。
私は両手でソウハの両頬を覆い、より深く夢中でキスを続ける。
キスに夢中になるがあまり、無意識に腰が揺れ、浮き沈みし、中に挿っている彼のモノが自分のいい場所に当たるように動いてしまっていた。
しかしそれはソウハとて同じ事。
彼は私のお尻を掴み、自分の上で勝手に動く私の腰をコントロールしているようだった。
「……はぁ……はぁ……ソウハ様……っ……。」
「……っレイラン……綺麗だ……そんな顔を見たら、私は……っ。」
ソウハは私をギュッと抱きしめた。
「……レイラン、私は君が欲しい……。」
私はソウハのその言葉に、答えるように頷き、再びキスを再開する。
私もソウハが欲しい……。
……仕事? いいや、もうこれは仕事としてのセックスではなく、ソウハに触れている事がただ嬉しくて、愛しくて、このまま果てず、ずっと彼と繋がっていたい、初めてそんな事を思ってしまった。
彼の身体だけでなく、心が欲しい。
ソウハは私の身体を隠すタオルを外すと、耳元で小さく、つかまって、と言い、私を抱き上げゆっくりと立ち上がると、繋がったままベッドへと移動した。
凄く安定感のある駅弁状態だった。
……優しい眼差しに、この腕力……かっこいい。
リンちゃんのはからいか、ベッドには何故かタオルが敷かれていた。もしかしたら、湯の準備をしながら、こうなる事を予想していたのかもしれない。
「……出来る禿だな。」
どうやら、タオルを見て、ソウハも同じ事を思ったらしい。
そんな些細な共通点すら、今は凄い事に思え、嬉しくて胸がキュンとする。
ソウハはタオルの上に腰を下ろし、繋がった私を上に乗せたまま、もう一枚のタオルで私の身体を軽く拭き、濡れた毛先をポンポンしながら、何度もキスをしてきた。
風邪を引かないようにという優しさと、萎えさせないようにというサービスが、素晴らしすぎる!
そして、軽く結い上げられていた私の髪の水滴を取り除くと、ソウハは髪留めを外した。
私の長い髪が一気に背中へと流れ落ちると、ソウハはひと房持ち上げチュッと口付け、天使の笑顔で私を見上げる。
「美しい髪だ……私は下ろしている方が好きだな。」
キュンッ! ……ブスッ!
私の心に、再びハートの矢が飛んできてぶっ刺さる。もう、200本は超えているに違いない。
キュンと共に、私の下腹部も疼き、キュッとしめてしまう。
「……っ!」
そして、どちらからともなく官能的なキスを再開し、再び腰が揺れる。
ここまでくると、ソウハの動きに遠慮や迷いはなく、激しく私の身体を突き上げた。
「っんぁ! ……ふ……ぁ……っん! ……っ……っぁ……!」
「レイラン……可愛い声だ……もっと聞かせてくれ。」
そう言って、彼の動きはさらに激しさを増し、私はすぐにイってしまうも、問答無用に続く突き上げに、その後も何度イったかわからない。
「……っ」
ソウハも何度かイっていたように思うが、抜かずにそのまま続いていたため、もはやよくわからない。
その後も私達は、狂ったように互いを求め合いながら、様々な体位で交わり続けた。
インターバルではソウハが口移しで水を飲ませてくれたが、それでも私は喘がされすぎて声がかすれ、ソウハは心配そうに謝り、私の髪を撫でる。
私は、そんなソウハの顔を見るだけで、胸が苦しくなっていた……。
……長い長い夜が更けていく。
翌朝目が覚めると、またもソウハの姿はなかった。
これまでどのお客様にも感じた事のない寂しさが込み上げてきたが、その理由は自分自身が一番よくわかっていた。
だが、それを、認めてしまったら、もうこの仕事を続ける事は出来ない、と感じた。
いいや……そう感じている時点で、もう手遅れかもしれない。
ソウハに眠ってもらうために宿泊させたというのに、結局朝まで求め合ってしまう結果になってしまった。
どんな仕事をしているのかはわからないが、大丈夫だろうか……。
そんな事を考えながら、感じた事のない心と身体の満足感に、私は珍しくそのまま夜まで寝り続けた。
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