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7 ドS様が現れた R18
しおりを挟む「リンちゅわ~ん、お菓子あげるっ」
「レイラン様、いつもありがとうございます。」
……いつもありがとうはこちらのセリフです。
リンちゃんは、小さいのにすごく気が利いて、やることなすことすごく丁寧だし、とても勉強熱心だし、そんなリンちゃんの存在は、私のQOL生活の質をとてもあげてくれている。
「シェンロンが、リンちゃんにっていっつも持ってきてくれるんだよ、だから、リンちゃんのなの。禿のみんなで食べなね。」
「レイリン様、フェイロン様でございます……何度お間違えに……? もしや、わざとでいらっしゃいますか?」
こんな風に、きちんと私の間違いも正してくれるところもとても好ましいのだ。
「そう、わざと! だから、大丈夫だよっ」
フェイロンは私が彼に“シェンロン”と言っても、まったく怒らない。それどころか、私が私の知る“シェンロン”のイメージを絵で描いて見せたら、その落書きを、嬉しそうに懐にしまって帰って行った。
それ以来、“シェンロン”という呼び名が定着している。
「フェイロン様は本当にレイラン様を贔屓にされてらっしゃいますよね、二日と空けずにお泊りになられるなんて。」
リンちゃんのいう通り、フェイロンはよく来る。
しかし、私はまだフェイロンしか客を取っていない。もっといろんな異世界イケメンの相手をしてみたいのに。
「それね……ねぇリンちゃん、シェンロンみたいな男性の来店が無いから、私に新しいお客様が来ないの?」
フェイロンは私の事を気に入っているみたいだから、もし“俺専属”なんてことを、シアさんに言っているのなら、撤回させねばならん。
金持ちは何しでかすかわからんからな。
「そうですね、そう言われてみれば、最近のご来店はフェイロン様だけかもしれません。あ、ですが、そろそろ月末ですので、もうお一方いらっしゃると思いますよ。あと、月初にももうお一方。」
月末と月初に来るなんて、どこの世界も一緒だな。給料日か?
でも、そうか二人は確実って事ね、よかったぁ。
その後、私は月末のお客様に向けてトレーニングを開始する。
「レイラン様、館長様がいらっしゃいました、お通ししてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ~!」
昼間のこんな時間に、シアさんがくるなんて珍しい。なんの用だろうか。
「……何をしている?」
その時私はまさに、膣トレーニング、つまり骨盤底筋を引き締めるトレーニングの真っ最中だった。
「締まりをよくするためのトレーニングよ。プロは妥協しないの! ……たとえお客がシェンロンだけでもね!(泣)」
「なるほどな……そんなことをして汗を流しているから、太れないのではないか?」
こちとら太りたくねーぇんだよ。太客のフェイロンだって太らなくていい、と言っていたし、私はこれで行く。
「まだ私を太らせようとしてるの? シェンロンが気に入ってるこの貧相な身体、シアさんも試してみる? 良さがわかるかもよ?」
「……。」
お? いつもなら即答で“結構だ”なのに、悩んでる? やっちゃう?
「いいだろ、試してみるとするかな。」
お?! おぉぉ! 本当に?! いいの? こんな真昼間から!
「でも待って、何か話があったんじゃないの? しゃべれなくなると悪いから、する前に聞くよ?」
と、言いつつも私はシアさんの着物を脱がそうと、彼の着物の帯をほどく。
「……手が早いな。そうだった、今夜、ご予約が入ったぞ。初めてのお客様だ。」
「嘘! ご新規さんを私に任せてくれるの?!」
「レイランを指名だからな。」
「指名?! なんで?! まさか、シェンロンの紹介?!」
フェイロンの相手しかしていない私に新規が指名だなんて、ありえない。ましてや、こんな貧相な私に。
「まぁ、そんな所だな、フェイロンが外でレイランの話をして、興味を持たれたらしい。」
フェイロン、なかなかいい仕事するじゃないか。
「わかった、ならそのご新規さんも常連になってもらえるように頑張るね! つぅことで、シアさんのお試しはまた今度っ! 誰も来なくて身体がうずいたらお願いするから!」
やったね、寂しい夜のお供ゲットォ!
「……そうか、頑張れ……その御方もかなりの家柄の方だから、失礼のないようにな。フェイロンのようにはいかないと思え。」
「え、またあのムズムズするキャラで行かなきゃダメなの? うげぇ……。」
時代劇みたいなしゃべり方で、おしとやかにって、キャラじゃないんだよね私。でも、プロですから、そこはやるけどさ。
こうして、私の二人目のお相手が決まったのだった。ここに来て、三週間目の事だ。
……月末月初の二人と合わせれば、四人は確実って事よね。よしよし、順調順調。
そして、夜が訪れた。
「雲嵐(ウンラン)だ。お前がフェイロンのお気に入りか?」
私の前に、とんでもなく目つきの悪いイケメンが現れた。
……何、この溢れ出るエスッ気! 私、今夜どうなっちゃうの!!
あ……ヤダ、よだれが……。
「守秘義務がございますので……。」
「そうか、口が堅いというのはいいことだな……食事はいい、脱げ。」
「えっ(喜)、いきなりですか?」
「嫌なのか? フェイロンが平気なら、俺も問題ないだろ。」
もちろんっ! 問題どころか、期待しちゃってますから! ……と、言いたいところだが、落ち着け私……ここは異世界、ここは美醜逆転……私は貧相……。
「私の身体はとても貧相ですの、灯りを落としてもよろしいでしょうか?」
「駄目だ、その貧相な身体を見せろと言ってるんだ。」
ッグハァ……! ドエス様来ましたかっ! 一体、フェイロンとどんな関係なの?!
私は、ご新規様のために下ろしたばかりの洋装風の衣装を、肩からゆっくりと下ろした。
まるでストリッパーになった気分である。キャバ嬢にストリッパーに、私ってば、異世界で修行してるのか?
「……。」
ウンランは、ベッドに腰かけ、じっと私を見ている……これでもかってほど、見られてる……。しかも目がエロイ。まるで、視姦されてる気分だ。
それに、すごく恥ずかしいけど、恥ずかしいはずなのに、なんだろう……ヤバい、新しい扉開いちゃいそう……。
「本当に貧相だな、胸だけは立派なようだが。」
「……っ……!」
ドレスを脱ぎ、結構攻めている刺激的な下着姿となった私は、手をどこにどうしたらいいか悩んだ結果、腕をクロスして胸を隠してみることにした。
「全部脱げ。」
……っですよねぇ~。
下を隠すのはなんだか間抜けだから、おパンツは最後にしよう、そう思いブラを外す。
腕に引っかかるブラを見て少しいいことを思いついた私は、そのブラをウンランの所に持っていき、片手で胸を隠しながら、目の前で床にハラリと落とした。
「あと一枚は、ウンラン様が脱がしてくれませんか?」
「駄目だ、自分で脱げ。」
くそっ、徹底してんな……。
私はウンランに、意地悪ですのね、と言って、仕方なく自分で最後の一枚をより間抜けに見えないように脱ぎ捨てた。
「もう、脱ぐものがありませんが、次はウンラン様がお脱ぎに?」
野球拳にすればよかったかも。今度、フェイロンとやってみよう。あの人、結構ノリいいから。
「……いいや、こっちに来い。」
あんたは脱がないんかぁい。いや、ぜってぇ脱がす。
ベッドに座ったまま動かないウンランに、私は裸で目の前に膝立ちで跨る。もちろん、膝立ちなので、彼の上には座っていない。ただ、私の胸は彼の顔にくっつきそうだ。
「触れてはくださらないのですか? なぜ裸に?」
「……お前、こんな貧相な身体なのに、ずいぶんと自身があるんだな。」
ギクリ……まずい、もっと、羞恥心たっぷりでプルプル震えてる感じがお望みだったのだろうか。そうか、この人は、私を辱めて優越感に浸りたいタイプだったのかもしれない。
……ミスった。
「お目汚しでしたか? 失礼いたしました……。」
自分のミスに、少し落ち込んだ私は、そのまましおらしく彼の上から降りようとしたのだが……。
ウンランはゆっくりと私の秘部に指を一本這わせた。
「っ! ……っ」
「……どうして湿っているんだ? 見られて興奮したのか? 俺のような化け物に見られてこんなにして、お前……頭おかしいんじゃないのか?」
ああ……ドエスだなこの人っ!
「……っも、申し訳ございません……。」
よし、これはチャンスよ、ここから軌道修正すればいい。私はドエム、私はドエム……自分はドエムじゃないと思ってるけど、エムッ気あったかも、的な設定で行こうかな。
私の羞恥する様子が満足だったのか、ウンランはその指を折り曲げ、そのままツプッと私の中に挿し込んだ。
「っん……っ」
私はわざとよろけるふりをして、ウンランの顔に胸を押し付ける。
ウンランは私の胸を片手で掴み、その先を舌を口に含んだ。
「っ……んん……っぁ……ウンラン様っ……」
なかなかやりよる……いい舌使いだ。キス上手そうだけど、きっとしてくれないんだろうな、こういうタイプって、潔癖とまでは言わないけど、そういうの嫌いそう。
そのまま、中の指は二本、三本と増え、あっという間に私の良いところを探り当ててしまう。
駄目だ、我慢できん。
私は再度よろけるふりをして、彼の服に手をかけ、一番分厚い布を脱がせることに成功する。
さらに、彼の指から手に、そして手首へと、私の溢れ出る蜜がつたって行き、ウンランはその様子をじっと見ていたが、自分の着物が汚れるのが嫌だったのか、自ら脱ぎ始めた。
ウンランは脱ぐと決めたら意外といさぎよく、私と同じく全裸になって、再びベッドに腰を下ろした。
……やっぱりこの人も異世界クオリティーボディ……フェイロンほどではないにしても、身体はいい感じに割れており、傷一つない美しい身体だった。
腰についてるご子息も、なかなかにご立派である。
「……舐めろ。」
ウンランは、ベッドに座ったまま、私にそう命令した。
偉そうに……見てろよ。と、私は燃える。
しかし、ウンランはなかなかの強敵だった。普通ならすでに誰もが出している技でも、イかない……我慢している様子もない。
……まさか、遅漏か?! 私はその時、ウンランとのこの初めての夜が、長くなることを覚悟した。
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